
1月30日、
朝方激しく降っていた雨もどうやらやんだようです。
チェックアウトを済まし、
180度に海を臨むホテルの庭に立ち寄って見ました。
広々とした中に植えられている椰子の木が印象的です。

今日は天草下島を南に下り、
大江天主堂、崎津教会などを見物して、
昼頃の便のフェリーで牛深港から鹿児島の長島港まで渡り、
そこから指宿まで向かう予定です。
曇天の一日となるようですが、
雨に降られることを考えればよしとしなければいけません。

天草の魚介類を贅沢においしくいただきました。
空いているということで、
2人ではもったいなほどの広く素敵な部屋に泊めていただきました。
それらに感謝をしながら9時過ぎ、
ホテルを後にしました。

山道を1時間ほど走り、
海に面した山の上、
どこにでもある日本の田舎景色の中に建てられた
ロマネスク様式の白亜の美しい建築物、
昭和8年、フランス人宣教師ガビエルが
地元住民の協力を得て建てた教会、
大江天主堂に到着です。

敷地には水仙などたくさんの花が咲き、
植物がいろいろと植えられています。
眼下には地方色豊に民家、学校など、
そして天草の海が臨めます。

大江天主堂からほどなく、
それこそ海に面した漁村の家々の中に
素晴らしい教会がありました。
崎津教会です。
現在の建物は昭和9年に創建されたものですが
この地では1638年の禁教令以後、
厳しい弾圧を受けながら明治になるまで240年も
キリストへの信仰が守られてきた歴史があるようです。

この教会がある崎津の漁村風景は
「日本の重要文化的景観」に選ばれており、
また「キリシタンの里 崎津」は
日本の渚百選にも選定されているそうです。
大江天主堂もここもなかなか目にできない風景、
とてもよい心の保養になりました。

教会のすぐ横の路地では
漁婦が今朝獲れたばかりのりっぱなカマスをさばき、
干物にして売っていました。