行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

雨蛙(アマガエル)

2010-08-08 15:08:51 | Weblog



思い出してみるに,最近,蛙の姿を見た覚えがありません。
子供の頃はトウキョウダルマガエル(間違えてトノサマガエルと呼んでいた),
ヒキガエル,アマガエルなどに,よくお目にかかっていたよう思えます。
両生類である蛙,水陸の両方で生活する生物です。
世界中でその蛙が急激に減少しており問題にもなっています。
農薬等による生息環境,特に水環境の悪化が大きな要因のようです。

アマガエルは草や木の上など,陸地で生活することが多い蛙,
水辺での生活が多い他の蛙に比べると減少度合いは少ないとのことですが,
そのアマガエルさえもここ何十年か見た覚えがありませんでした。
そのニホンアマガエルが,生まれたばかりかなと思われるほど
小さな,小さなものでしたが,
草の葉陰に動かずにじっとしている姿を見つけました(8/1)。

アマガエルは環境にあわせて体色を変化させ,
いわゆる保護色となり天敵から自分の身を守ります。
このアマガエルも見事なまでに,葉の緑に同化していました。
これなら鳥などに見つかることも少ないと思われます。

蛙の俳句と言えば,
「痩せ蛙負けるな一茶ここにあり」(小林一茶)
「青蛙おのれもペンキ塗りたてか」(芥川龍之介)
と,ユーモラスな句を思い出します。
水田,水辺の多い土地に住む日本人にとって,
つい最近まで,蛙は愛すべき,身近な存在だったように思えます。
コメント
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