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行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

オニヤンマ?コオニヤンマ

2010-08-17 18:54:35 | Weblog


本物のシオカラトンボを探していつもの散歩道を歩いていると,
オニヤンマかなと思えるトンボが目の前にとまりました。
めったに間近で見ることのないオニヤンマ,
逃げないように慎重にシャッターを切ってみました(写真上8/8)。
それからしばらく,親水公園の小さな水路,
そこでもまた,オニヤンマ?と思えるトンボが
大きな石の上にとまっていました(写真下8/8)。
30分足らずの間にオニヤンマに2回も遭遇でき,
しかも2匹とも写真に撮れました。これはラッキーです。

しかし,なにか心に引っかかるものがありました。
小さい頃,捕虫網を持って追いかけたオニヤンマは
網の届かない高い空中を猛スピードで飛び回り,
なかなか地上にとまってくれませんでした。
姿をきちんと確認するのも難しかったように記憶しています。
そのオニヤンマが2匹とも,こう簡単にとまっていたことが不思議です。
また,記憶にあるオニヤンマに比べ,2匹ともサイズが小さいようにも思えます。

家に帰りさっそく撮ったばかりの写真をもとにオニヤンマをネット検索,
写真の姿はネットでいろいろ掲載されているオニヤンマにそっくりです。
しかし,オニヤンマの体長は10~11cmとあります。
今日見たものはそんなに大きくなく,10cmはなかったように思えます。
そうこうしているうちに,コオニヤンマというトンボの存在が明らかになりました。
調べてみると,今日撮った2匹のトンボと特徴がぴったり一致します。
写真はオニヤンマではなく,コオニヤンマだったのです。

コオニヤンマはその成虫の姿はオニヤンマそっくり,
体長は6~7cm,オニヤンマの2/3ほどの大きさとあります。
オニヤンマはオニヤンマ科ですか,
コオニヤンマはサナエトンボ科,
ヤンマの名が付けられていますが,ヤンマの仲間ではないのだそうです。
生物学的にもオニヤンマとはコオニヤンマは大きく異なるものと分類されているのです。
その証拠に幼虫であるヤゴは一目でわかるほど両者に違いがあるそうです。
成虫でも身体の大きさ以外に,身体全体のバランスを見ると,
コオニヤンマはオニヤンマに比べ頭の比率が小さく,
また,2つの複眼が離れて存在する(オニヤンマはくっついている)
などの違いがあります。

オニヤンマに姿,形はそっくりだが,サナエトンボ科とヤンマ科に属さなく,
生物学的にはオニヤンマと異なるコオニヤンマ,
それならばコオニヤンマなんていかにもオニヤンマの一種と思わせる
紛らわしい名前をつけないで欲しいなんて思ってしまいました。

捕ることも撮ることもなくオニヤンマ
コメント
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