goo blog サービス終了のお知らせ 

行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

桔梗や古い木箱の鉢に咲き

2008-08-27 22:25:50 | Weblog
桔梗(キキョウ)



古くから日本人に親しまれている花である.
万葉集の中でも,秋の七草として詠まれ,
江戸時代には特に好まれたようであり,
家紋あるいは桔梗の間などと部屋の名称に使われ,今日に至っている.

根(桔梗根)はサポニンを多く含み,
去痰,鎮咳,解熱などを効能とする生薬になる.
日本,朝鮮半島,中国北部などに自生している.
また,園芸用にも広く栽培されている.
花は紫が多いが,白い花もあるようである.
蕾の形がおもしろく,紙風船のように膨らんでいる.
それがはじけるように開き花となる.
「桔梗の花咲くときポンと言いそうな」加賀千代女の俳句がある.

7月の中頃である.名古屋に行った時のことである.
名古屋から30分程電車を乗り,目的場所に着いたが,
時間的余裕があったので,遠回りをして田舎道を歩いてみた.
そこで,傾きかけ,廃家かと思われるような家の小さな庭に,
なにかの木箱を鉢代わりにして,桔梗が植えられ,たくさんの花が咲いていた.
なにか古き日本の原風景を見たような気もした.

写真は,8月上旬,家の近くで撮影したものである.

 桔梗(きちこう)や古い木箱の鉢に咲き    桔梗や紙風船に未来あり
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする