行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

鶏頭の花

2008-08-29 23:21:53 | Weblog
ケイトウ 

花が鶏の鶏冠(とさか)に似ているところから鶏頭とつけられた.
別名,鶏冠花(けいかんか).
ひゆ科の1年草,熱帯アジア産.8月~11月が花期.
小さな花が集合して鶏冠に見える花房を形成している.
花色は赤が多いが,ピンク,オレンジもある.

正岡子規の俳句に「鶏頭の十四五本もありぬべし」というのがある.
この句の是非,解釈,評価に関して,大家といわれる歌人の間でも大きく異なり,
いまでもいろいろ論議がなされている.
私にはよく分からないが,十四五本という数値,
「ありぬべし」という推定の断定というか,その言葉がミステリーの要素らしい.

写真はまさに十数本の赤の鶏頭が並んで咲いていた.
それを縦列から一番前にピントをあわせ,撮ってみたものである.
そのとき思った.これが七,八本だとちょっともの足りない,
二十本だと赤の鶏頭は重すぎる.やはり十四五本がちょうど良い.
子規の句は,そんな単純なものではないようであるが,
こう単純に考えるのもありかも知れない.

鶏冠は形状も,質感も不気味で,気持ち悪く,私は好きではない.
そもそも,鳥全般にいえるが,部分,部分をよく見ると,
あまり気持ちよいものではない.
 
 鶏冠(とさか)触れる気で触りし鶏頭花
コメント
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