行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

木芙蓉

2008-08-19 21:35:04 | Weblog
芙蓉の花



8月になって芙蓉の花が咲き出しました.
平安の時代から鑑賞され,人々に愛されてきた芙蓉,
古くから栽培されているが,木槿(むくげ)と違って品種,種類があまりない.
よく見るのが写真に撮った一重のピンクと白の花である.
おもしろいのが酔芙蓉といわれる品種,
朝の咲き始めは白く,時間の経過とともにだんだん色着き,
夕方には紅くなるという.
まるでお酒を飲んで酔っぱらったようなので酔芙蓉,粋な命名である.
酔芙蓉は,毎年9月1日から始まる越中八尾の
「おわら風の盆」の花として有名である.
あの踊り,衣装に芙蓉がよく似合う.
「おわら風の盆」を題材にした小説に酔芙蓉が登場したのが先で,
小説の映像化もあり,そこから祭りを象徴する花に定着した.
しかし実際には,雪深い八尾では9月1日に酔芙蓉が花を付けていることは少なく,
花が咲いたものを毎年,祭用に持ち込むことが多いようである.

中国では蓮の花も芙蓉と呼び,水に咲く蓮を水芙蓉,
木に咲くものを木芙蓉と区別する.
木槿と同じく,朝に咲き,夕方には萎んでしまう1日花である.
毎日,花が咲いているように,たくさんの蕾を従えている.
ハイビスカス,木槿と同じ,アオイ科フヨウ属に分類される.
「芙蓉の顔(かんばせ)」とは美しい顔立ちのこと,
「芙蓉峰」は富士山の美称のことである.
その言葉が表すように花はとてもきれいである.

 弟妹に咲き方教え木芙蓉
コメント
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