今、中近東、北アフリカにいる難民たちは、ヨーロッパに渡るために多額の現金を不法業者に支払っているという。金額は一人当たり2200ドル位だ。彼らはグループに分かれていて、1グループ10人単位で取り扱い、数グループを取りまとめて1隻の船に乗せて
ヨーロッパ大陸に輸送している。1隻に300人乗せるとしたら1隻当たり66万ドルの大金が不法業者の手に入ることになる。
闇のお金であるために絶対に表に出ることはないお金である。何処かの銀行の何処かの金庫にしっかりと収まることは間違いないことだ。最終的にはマネーロンダリングが行われ、一般市場へ出回ることになるのだが、闇ビジネスの規模は絶大である。問題はこの闇ビジネスを何処の誰が取り仕切っているか、である。そして、ヤミ金庫が何処にあるか、だ。このお金が国際テロ組織に使われていないとはだれも思わないだろう。
世界には得体のしれないお金でもいつの間にかマネーロンダリングを得て、一般市場へ入ってしまうものが多くあるのではないか。支払われた現金は様々な紙幣であろう。ドルやユーロやもしかすると人民元や日本円もあるかもしれない。或いは現地通貨もあるだろう。これらの通貨はマネーロンダリングをするための銀行へ行ったのさめられ、そこから何処かの銀行をたらい回しにされた挙句、最後は国際通貨に変換されて普通の市場に出回る、という道筋ではないか。
最初は幾ら汚いお金でも銀行というザルに入れて、洗っていくうちにだんだん垢が取れて最後は普通の紙幣になる。まあ、世界の経済を動かしているお金の中には色々なものが含まれている、という事だ。お金はきれいごとだけでは済まされない。汚職で使われたものも含んでいるのだから。しかし、多くの難民たちから掠め取ったお金は一体どんな人たちなのだろうか。ビジネスとしてやっているのだから、その繋がり、絆は強いと思う。マフィアの世界に共通している様な気もする。
今、難民問題は大きくなっている。ドイツは独自で強引に引き受けているが、他のユーロ圏の国々はドイツには到底追いつくことは出来ない。ドイツと同じことをやったら国の経済が破綻してしまうからだ。それはよーろ以外の国はもっと厳しいだろう。経済だけではないからだ。社会、政治、福祉、宗教など様々な問題が絡んでいる。口で言うのは簡単だが、人情話では片づけられない問題である。人権云々を云う人は余りにも安易すぎる。自分の住んでいる街に多くの難民が住むようになることを想像できない人には一度、海外の同じような場所に行ってみるべきである。現実は理想とはかけ離れている事がよく解るはずだ。
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