一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

刑事被告人の弁護人の使命とは

2011-07-02 09:52:02 | 日記
裁判においては、民事も刑事も弁護人を指名することが出来る。特に、刑事事件では国選弁護人になる場合が多いと云う。最近の事件で、廃材被害者(殺された人)が一人だった事を理由として死刑を回避しようとした弁護人があった。死刑を回避するための抗弁として被害者が一人だと回避できると云う考え方に強い疑問を感じた。
この弁護人、最高裁判所で示されたことをそのまま鵜呑みにして云った事ではないかと思うのだが、余りにも軽率ではないか。殺人罪で起訴されたことは刑事訴訟法に基づいて行われている通りだが、その内容をしっかりと理解できていなかったと云うことだ。殺人罪となった件でも悪質だったのだが、その犯罪が起きる前に数件の傷害事件や強姦事件を起こしているのである。ここで問題となるのが弁護人の使命である。弁護人はどのような悪質な犯罪に対しても刑を出来るだけ軽くするのが目的であるかのように考えられるのだが、果たしてそうだろうか。
いつも思うのだが、通り一遍の弁論を言うことが弁護人の使命であるなら、弁護人は必要なのかと云うことだ。冤罪と云うことが起きないためにも弁護人がしっかりしていなければならない世の中、目の前にいる刑事被告人の何を弁護すべきなのか、と云うことを理解していない弁護人が多すぎるように思える。少なくとも、刑事被告人が犯した罪の重さを理解しているかである。反省と云う言葉は当てにならない。特に殺人罪の場合は、幾ら反省しても死んだ人は元に戻らないからだ。
よく見られる光景で、刑事被告人が反省しているように見られない、と云うことが云われているが、この責任は弁護人にあるのではないか。そもそも犯罪を犯したことを認識していなければ、幾ら罪に問う、と云っても被告人本人は理解できないであろう。弁護人の使命は被告人をどのように罪を償えばいいのか、よく話し合わなければならないのではないか。弁護人が幾ら話しても理解していなければ、裁判でどのような重い罪でも背負わなければならないのである。
刑事被告人と弁護人の関係は、どうあるべきなのか。経験ある弁護士ならば、その回答は得られるのではないだろうか。
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