中国社会の監視体制は縦、横、斜め、というように全ての角度から監視がなされている。しかし、今まではその監視を人間の目とコンピュータが組織立って行ってきたが、今後はAIがその一部の穴埋めをするようだ。人間とコンピューターがどれほど共同作業をしても取りこぼしは出てくる。今までと異なるのは、人間が取りこぼした分をコンピューターが担うという事ではなく、AIが全ての監視を担い、それを補完するのを人間とコンピューターが補完するという形になるのではないか。
AIは様々なところで使われている。工場による生産管理の一部、検査業務などもAIが行えるようになってきている。生産業務そのものの殆どは自動化されてきたが、重要な検査などはAIが行えるようになってきた。人間はAIが行った検査の後に補完的に行う事もあるが、逆に人間が検査をした後にAIが補完することのあるだろう。要は、業務の中心にAIがあるということだ。
AIはこれからももっと進歩するだろう。人工知能の技術は、日に日に進歩している。今までは人間しか出来ないだろう、と思っていたことがAIで出来るようになってきた。AIは人間が思いもよらないことをやってのけるのだ。記憶をさせることは勿論、記憶に基づいてある程度の予測すらできるようになった。囲碁、将棋、チェスなどの競技においても相当の実力を持つようになってきた。
人間にとってAIは補助という考え方ではなくメインという考え方も出てくる。中国のように監視社会を完全化するための一歩としてAIを活用することになったのだろう。問題は、AIに完全に乗っ取られることではないだろうか。全てをAI化した後に一体どのような監視社会が来るのか。監視をしているつもりが実際にはAIによって監視されている。つまり、AIによる監視
社会はAIをコントロール下に置いた人間が勝利を治めることになる。
監視が監視を呼び、その監視を全てAIがやっていたとしたら、人間社会は崩壊するのではないだろうか。中国が監視社会の中でどのような国を造ろうとしているのか。AIを造る人間がAIの中に秘密のコードを忍ばせておいて、それを操ることによって政府高官を陰で操作をする、という事が可能になってくる。中国共産党を操るAIが出てくるかもしれない。最早、中国共産党はAIによるロボットと化してしまうだろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます