安倍内閣人事、隣の国の出来事は他人事ではない

安倍内閣改造が始まる。いつものことだが、閣僚候補者はたくさんいて、誰がなってもおかしくない状況だ。そんな中で、折角大臣になっても言動がおかしく、適任でない人も出てきてしまう。適材適所ということで選任したのかもしれないが、そこは当選回数が優先してしまうこともあるのだろう。適材適所というが、初めて担当することもある。専門家になってもらえればいいのだが、そこは旨く行くこともあるし、旨く行かないこともある。大臣は省庁を担う重大な責任がある。

当然省庁にいる国家公務員がその道の専門家であるが、それを如何に上手く束ねなければならないか、である。上位に立った人は部下を旨く使うことですべてが旨く進むのだ。逆のパターンになったら悲劇が生じてしまう。阿吽の呼吸とまではいかなくても公務員が忠実に実行し成果を挙げれば担当した大臣も誇りになる。野党が国会の委員会でどのような質問をするか、ということもある。最近、野党は重箱の隅を突っつくことに専念する傾向が強い。予算委員会などで、もっと重要なことを聞かなければならないのではないか、ということも。

最近の傾向としては直接予算に関係なく、担当した大臣の過去の行為について質問することが多い。大臣のボロを探してきて、その事だけを追求する、というパターンだ。こんなことばかりしているから何時まで経っても野党から抜け出せないのである。万年野党と言われる所以である。与党が提示された予算の中で、何が問題なのか、若しかして野党の連中は解らないのではないか。要は勉強不足なのである。重箱の隅ばかり目が行ってしまい、肝心要なことが見えていない。

従って与党が出した予算案通りに進んでしまう。これでは国民が野党に期待するものは何も見いだせないだろう。そして、次の総選挙でも下らないことばかり取り出してくる野党には国民が辟易してしまうのである。野党の票が何故伸び悩むか、野党の連中は解らないだろう。与党だって１００点満点であるはずがない。精々７０点か７５点くらいの点数しか与えられない。野党の質問に至っては恥ずかしくてとても真面な点数を与えられない。最近ではモリカケしか質問しないのだから救いようがないのだ。

野党連合というが、単なる野合に過ぎない。政策協定も真面に結べないのだから国民は殆んど期待していないのだ。野党連合４党が政策協定を国民にしっかりと発表することが重要なのだ。何が一致して何が不一致なのか。各党が沢山の政策をただ単に並べているが、それを横に並べて比較対照するものを出すべきだ。国民が知りたいのは、野合の野党連合ではなく、政策が見えないことだ。少なくとも４党すべてが一致する政策は何なのか。安全保障と外交、社会保障と国民生活、これらのことが４党どのような考え方なのか、全然はっきりしていない。

国民の知りたいことを知らせなければ野党は万年野党のまま終わるだろう。