一言、云いたいね

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自民党、原発稼働維持を明記、国民に踏み絵

2011-07-21 05:02:42 | 日記
自民党は予定通りマニュフェストに、原発稼働維持を明記することになった。これで民主党の脱原発と完全に対立することが明確になった。国のエネルギー政策の根幹である原子力発電を巡っては、今回の事故を挟んで考え方の相違ははっきりしたのだ。国民は、この判断を踏み絵として考え方を決断しなければならない。
今までは、どちらかと云うと雰囲気だけで選挙に臨んでいたが、次の選挙ではそうは行かなくなった。自民党に投票する人は原子力発電を是認することになり、民主党に投票する人は脱原発を貫かなければならなくなる。エネルギー政策は国の産業を支える最も重要な政策であり、国民生活の最も基本的なものである。この政策によって、国の進むべき道はある程度示されることになる。
今回の事故で被害を被った人たちがどのような判断を下すのか。また、原子力発電所を抱えている地方の人たちは、国の政策の伸展が気になるところだ。2つの政策のどちらが実施されることになっても国民生活にとっては極めて重大な責任を負うことになる。原発依存か脱原発か、と云う世紀の大決戦が行われるのである。国民の選択が将来の若者の生活をどのように変えるのか。昭和16年の太平洋戦争の勃発前に行われた総選挙で、戦争への突入が決まった。この判断により、300万人以上の戦争による犠牲者が出たのである。
次の総選挙では、争点ははっきりした。色々な争点を出してくるだろうが、その他の争点はまやかし物になることも考えられる。国民が自分たちの生活を考えて、或は将来のことを考えて行動しないと大変なミスを犯すことになる。この踏み絵によって国民は原発依存を継続していくのか、脱原発で進んでいくのか、決まるのである。
過去にも、1つの争点で総選挙を実施した事がある。最近では郵政解散である。この選挙では自民党が大勝して郵政民営化を果たした。しかし、前のブログにも書いたが、争点はこれだけではない、と云うことを肝に銘じるべきである。郵政解散後の国会で、後期高齢者医療制度が実現した。郵政選挙のときにマニュフェストに書かれていたが、殆んどの有権者は見落としていた。特に高齢者が見落としていたことは、皮肉な結果になってしまった。
大きな争点は一つかもしれないが、その他の争点もあるということをしっかりと理解すべきである。選挙と云うのは、国民が争点を総てきちんと理解しないと判断ミスを犯してしまう。後の祭りにならないためにも選挙に参加して権利を主張しなければならない。権利と義務は裏表なのであることも肝に銘じることである。踏み絵を踏めば、その後に何が起きるかも考えておく必要がある。
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