食物アレルギーを持っている子供が多くいる。この現象、戦後発生したものだろう。とすれば、食物に何か異変が生じているのではないか。まず考えられるのは殺虫剤、除草剤、ビタミン剤、などの薬物である。多くの薬物の中には、厚生労働省が認可したものしか含まれていないはずだが、少量とはいえ、常に体内に入り込むことで何らかの異変が起きているのではないか。多量に食すれば危険なことは解っているはずだが、少量のものを長期間食した場合にはどうなのか。
一方で、幾つかの薬物が反応して体内で異変を起こすことは考えられないか。人間の体の中は複雑である。動物実験で、単独で食した場合にはOKだったものが、人間の体の中で異変を起こしてしまう。戦後、アナフィラキシーショックが多く見られる原因を、より深く研究しているのだろうか。ここまでアナフィラキシーショックが増え続けた原因の追究がなされているのか疑問である。健康に関する問題は、結果が出るまでに相当の期間を要することは解るが、食物アレルギーの研究をもっとやるべきではないか。特に、中国から輸入されている食物については、きめ細かくやる必要がある。
アナフィラキシーショックの原因追及が出来れば、それを食い止める何らかの方法が考えられるはずだ。一度、食物アレルギーになると、それを除去することは殆どできない。アレルギーになる前に食い止めることは必要である。それには、現在使用している薬物をもう一度洗いなおすべきであろう。諸外国で行っている薬物規制と日本の規制がどのように食い違っているのか、また、何故食い違っているのか、その理由ははっきりしていない。
薬品会社、食品会社、夫々の事情はあるかもしれないが、これは人間の体にとって重要なことなのである。厚生労働省が決めたら全てよし、ということにはならない。国が国民の健康を守るのは義務である。これがしっかりと出来なければ失格である。役人や国会議員の利権だけで判断されたら、たまったものではない。日本の行政は、とかく外国に比べて対応が遅い。その典型的な例が水俣病である。公害認定に相当の時間を要したために、救える人も救えなかったからだ。薬害は目に見えてからでは遅すぎるのである。国民の健康をつかさどる厚生労働省はもっと機動的に動かなければならない。それが出来なければ省庁として失格である。
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