『中国、セクハラ撲滅目指す女性活動家5人拘束』と言う記事を見て考えてみた。中国では女性が家庭を支えている、と言うイメージを持っていた。しかし、現実はそうではなかったようだ。ビジネスや政治の世界では男性天国という事だ。セクハラが広い範囲で行われているという事ではないか。共産主義と言う政治形態の中で、女性がどの程度活躍できる体制になっているのか、はっきりしない点がある。
過去において、女性として政治家では毛沢東の4番目の夫人で政治指導者、江青氏が有名だ。もっと昔では、清朝の末期の時代に活躍した西太后であろう。この女性は当時の中国を陰で動かしていた人物だ。また、美人で有名な楊貴妃だろう。中国では女性が活躍した時代もあったのだが、共産革命後は殆ど見られなくなってしまった。なぜ女性の活躍する場がなくなってしまったのか。
現在、中国では政治や社会において女性が活動する機会は与えられているのだろうか。セクハラを撲滅する女性活動家を排除する、という事は、このような運動をされては困る、という事ではないか。或いは、このような活動が強いては国の政治に何かイチャモンを付ける、という事に繋がる、と思っているのか。政府の思惑は、政治運動をすべて国の思い通りに行うことが求められている、ということになる。
国の政治が上手くいっていないので、思わぬところからボロが出る、と思っているのだろう。危険思想に繋がる、という思惑があるのかもしれない。嘗ての戦前の日本の思想犯取締、治安維持法に似ている。中国が戦前の日本に近づいている、いや、既に戦前の日本と全く同じ程度なっている、と思うのが当然の考えである。中国の秘密警察(昔の日本の特高警察)は、街の至る所に人民を見張っていて、少しでも怪しい動きをする者がいれば即座に拘束する、という事になっている。セクハラどころではない。街の中は明るいように見えて、実は秘密警察が見張っている。そんな風景が今の中国なのである。
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