一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

香港に自由は取り戻せないよ

2019-06-18 09:57:39 | 日記
香港では今、犯罪者の中国への引き渡し条例を作ることでもめている。香港がイギリスの植民地から解放されて、中国に引き渡されたときに約束をしていたが、その約束事を香港政府が守らない。中国が香港政府に対して強く干渉しているからだ。中国が一国二制度を認めているが、これも徐々に内容が中国寄りの方針に塗り替えられていくだろう。中国共産党は、自由、平等、人権などは基本的に認めない方針だ。共産党一党支配を継続していくためには、共産党の基本的な考え方を変えることはできない。

香港が幾ら自由や平等、人権を求めたとしても中国政府の方針に合わなければ認められることはない。イギリスから解放されて中国政府に引き渡された瞬間から香港は中国共産党の意のままに進むことを求められているのである。今まではイギリスの色が少しは残っていたかもしれないが、習主席の厳しい方針を実行するうえで香港の今までの自由は失われていくだろう。共産党一党独裁の許に入った香港は例外を認められないのだ。ヨーロッパ風の建物の外観はそのまま残るが、中身は完全に中国共産党の考え方に入れ替わることになる。

それが香港の未来なのである。香港で商売をする人たちにとって昔が懐かしく思われるかもしれないが、考え方はすべて中国共産党の方針に従わなければならなくなる。北京や上海などと同じようになる、ということだ。香港らしさは失われるだろう。ビジネスの世界も中国本土と全く同じようになるだろう。これから香港に旅行する人達は香港らしさを求めても無理だ。中国本土と変わらなくなってしまうのだから、面白みは殆んど失われるだろう。

そもそも、中国に自由、平等、人権といったことを求めても無理なのだ。中国共産党は、そのようなことを全く考えていないからだ。中国共産党上級幹部たち、およそ2000人くらいいる人民議会の議員たちは特権階級である。13億人の人口を束ねて、その上に存在する特別な階級の人たちだ。このピラミッドを構成している形は絶対的なもので、一般臣民とは掛け離れたところに存在しているのである。自由、平等、人権、と言ったことを全く考えていないのである。

民主主義社会を想定している日本やアメリカ、イギリス、フランス、ドイツなどといった国の人たちの考え方とは相容れないのである。中国では選挙で選ばれた人たちが国を支えるのではないのだ。特権階級が国をしないし、人民を統制しているのだ。香港だけが別扱いされることは許されないのである。従って、今後は、香港で犯罪を犯した人たちは当然中国本土に連れていかれることになるだろう。今は条例が造られていないが行く行くはできるだろう。時間の問題だ。中国共産党の考え方は今後も変わることは絶対にない。中国共産党はマフィアと同じような組織だからだ。
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