一言、云いたいね

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アメリカ版豊田商事、700億円を掠め取る

2016-09-27 05:20:24 | 日記

『「大成功」ある米ベンチャーの大嘘と破綻』という記事を見て、そういえば日本でもその昔あった。日本では豊田商事事件が起きたことを覚えているだろうか。金塊を購入する代わりに同じ金額の証券を渡していた。そして、この会社が破綻してしまったのだ。形は異なるが、今回発生したアメリカのベンチャー企業が起こした事件は将に豊田商事と同じようなものだ。

アメリカでは、アップル社が自動車の車庫から始まったのは有名な話だ。アメリカンドリームは現在では多く出てくるものではないが、全く無いわけではない。ベンチャー企業の中には「アメリカンドリームよ再び」という夢のようなことを考えている人たちが多くいることは確かだ。そのようなことを考えていた人が、今回のベンチャー企業の大嘘に引っかかってしまった。

人間は何処の国でもお金に眼がない。目の前にいい話があれば、それを裏付けるものが余りなくても夢が、欲望が優先してしまう。そして大金を投じてしまうのだ。世の中、そんなに甘いものではない。日本にも多くのベンチャー企業があるが、そこから大きく成長する企業はほんの数社に過ぎない。その昔、東京通信工業という会社があった。品川の御殿山にあった零細企業である。それが今のソニーだ。

70年前は、このような零細企業から大企業へ変身した企業があったが、それはほんの一握りの会社である。今、東京証券取引所に上場している大手企業の中には零細企業から伸し上がった企業が幾つかあるが、それは日本経済の右肩上がりという現象に乗った面もある。当然企業経営者の血の滲むような努力がなければ結果は生まれない。ベンチャー企業の多くは、それなりの経営努力をしている。

厳しい現実と戦いながら必死に頑張っている中小企業、零細企業は殆どがベンチャーからスタートしているのだ。夢を描いて頑張っている半面で、不正をしているのを見ると嘆かわしい限りだ。アメリカも日本もベンチャー企業は多く存在する。真面目な企業経営者を見極める目を持たなければならないだろう。財務分析が出来る人は専門家しかいない。公表されているデータからウソやインチキを見つけるのは難しいかもしれない。取引内容などは取引金融機関しか解らない。不正をどのように見抜くか素人でも解る方法があれば、と思うのは小生だけだろうか。

甘い言葉には気を付けよう。金儲けには大きなリスクが伴うことを知るべし。

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