一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

親会社(元請け企業)の責任はどこまであるのか

2015-10-22 05:21:49 | 日記

今建設業界は揺れている。大手建設会社が手掛けたマンションに欠陥が発見されたからだ。建設業界には多重の請負構造が昔から問題になっている。子、孫、ひ孫、玄孫など何重にも重なっているからだ。この多重構造は様様な問題を引き起こしている。特に今までは労働環境において取り上げられてきた。今回はまた別の問題を提起した。工事の全責任は工事を請け負った元請け企業が全責任を取ることになっている。

どのような建設工事においても元請け企業の責任は最も重要である。通常の建設工事においては、工程管理、安全管理、施工管理の作成及び施行は元請け企業が行う。これを下請けに出したら元請け企業は何もすることは無くなる。元請けは全ての工事の総責任者となるのである。今回の欠陥マンションの建設工事において、どう言う訳か元請け企業は何もしていないように見える。要は業務一切を全て下請けに出してしまっている。このような状態では建設工事を全く見ていないとしか思えない。

建設工事でも大規模なものは、色々な部分で別れて工事を行う。それぞれの施工を並行して行えるものは全て同時に進行する。その中でも最も重要な工事が土木工事である。この工事は、全ての工事の前に行われるために、元請け企業はしっかりと工程管理、安全管理、施工管理を行わなければならない。多くの建設会社では、基礎となる土木工事を土木工事専門会社に下請けに出す。ここで元請け企業は全ての設計図のチェックは勿論、工事についても設計図通りに行われているか検証作業をすることになる。

この検証作業は工事進行中も当然行われているのだが、これを元請け企業が全く検証していなければ欠陥工事が行われていても解らなくなってしまう。マンション建設工事だけでなくどのような建設工事においても同じ工程を行っているはずだが、今回のマンション建設時には元請け企業がチェックをしていなかったとしか思えないようだ。元請け企業の完全なミスとしか言えない。

専門性のある工事においては、専門の企業が夫々施工管理を行うことになるが、それでも元請け企業として総括責任があるので、しっかりと管理を行うことになる。様々な管理が出来なければ元請け企業としては失格である。どのような工事でも受注したら最初から最後まで責任があるのは当然のことだ。それが出来ないなら工事を受注は諦めること。

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