アメリカの政策が一体どこにあるのか、良く解らない。たかが小さな島一つじゃないか、と言う考え方を持っている多くのアメリカ人とアメリカ政府が次に失うものを見たら、その恐ろしだ出身が引き締まるはずだ。「大きな土手も蟻の穴から」崩れていくことをアメリカ人は知らないかもしれない。今問題になっている南沙諸島や尖閣諸島が、どのような意味を持っているのか、アメリカ政府要人たちは見当がついていないのだろう。
特に、大統領は世界を見回して今中国が何をしようとしているか、将来何を狙っているのか、という事を考えなければいけない時期に来ている。もし、アメリカが将来中国に追い抜かれて世界のトップから滑り落ちる、という事をどれだけ認識しているか。世界経済は「ドル」が中心に動いているが、中国がトップになれば当然「元」が基準に伸し上がってくるだろう。そして、世界経済を動かすのが中国に取って代わられる、という事態になる。
たかがアジア、などと軽く見ているうちに徐々に中国の支配が迫ってくることをアメリカ政府がどのように対応しようとしているのか。世界を牽引してきたアメリカの力が失われれば、中国の天下になる。そして資本主義は衰退し、中国共産党が一躍トップに躍り出て、全ての自由を拘束する。中国の思うがままに世界を動かしていくのだ。
いや、そんなことのはならない、と鷹を括っていると、いつの間にか中国共産党が支配してしまう。文化や宗教、自由などは何処かに行ってしまって秘密警察が世界の人民を支配する、と言う構図が出来上がる。何だか、ナチス・ヒトラーの世界にそっくりだ。そう、ナチス・習近平という構図がそのまま実行される、という事だ。
最後にお金のこと。中国は中国中心の世界経済を築こうとしている。IMFを形だけのものにして新しい経済機構に着手している。ロシアがこれに乗っているのだ。その他のアフリカ、中南米など多くの国が果たして従ってくれるだろうか。特に中国が金をばらまいている中南米は中国に従うことになるかもしれない。共産党が支配する金の世界は資本主義と大きく異なる事に中南米は気が付いているだろうか。見抜くことが出来なければ結果は今と同じになる事を。