一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

この国の形、橋下市長の船中八策

2012-02-17 05:59:48 | 日記
橋下市長は、坂本龍馬になぞらえて船中八策なるものを発表した。この項目を一つづつ見たら、現在の国会議員たちには受け入れられるものではない。しかし、我々国民から見ると「なるほど」というものもある。
このままでは受け入れられなくても、少し考えてみると、戦後の日本は、戦前と違って総てを受け入れてきたではないか。少なくとも、連合国に対しては無条件降伏という汚名を着せられている。軍部の横暴ということを許してしまった国民にも責任はある。だから頑張ってここまで来たわけである。
橋下市長が提言したものの中で、参議院の廃止に就いて考えてみよう。現状の参議院は衆議院と同じような性格をもってしまっている。本来の参議院の性格は超党派で運営されるのが望ましかった。しかし、日本の政治家はこれを拒んで、第2衆議院のような形にしてしまった。アメリカやイギリスのような形の制度にすることを望んでいたが、日本人はそのようには受け取らなかったのである。この制度を変更するには憲法改正が必要だ。また、現職の参議院議員にとっては命をとられるようなものである。1院政がいいか、2院政がいいか極めて難しい選択である。例え2院政であっても暴政は防ぐことはできないかもしれないし、1院政だからと言って暴政になるということにはならないかもしれない。
提言でもう一つ。年金問題である。高齢者の生活の糧は年金しかない。この年金制度は、現在の賦課方式では今後このままでは維持することはできない。どのような形にすべきかは検討の余地があるが、橋下市長の提言では、年金世代に高額の報酬がある場合は、年金を支給しないということだ。保険料を収めたのに単純に支給しないというのが問題なのである。支給しないということも1つの選択肢なのだが、そこに何か手を加えてもいいのではないだろうか。年金を受給する権利を奪うのだから、別の形で国が称号のようなものを与える。勲章かもしれないが、それではお金で勲章を買うような形になってしまう。人間には素晴らしいことを遣ったら、何かご褒美を出す、というのが仕来たりだ。形があるものか形のないものかは別にして、国に対して貢献をするのだから何かをしてあげるのが筋ではないかと思う。
国会の制度変更は今すぐに実行することはできない。しかし、今のままではどうしても合点がいかない。何故国会議員が今のように多く必要なのか。衆議院議員の定数は半分でもいいくらいだ。参議院が形骸化しているのも問題である。何のための参議院なのか。
現状を打破するためには、大胆な手法で遣ることも必要なときがある。敗戦時にできた大胆な変更が戦後の日本の成長を促したのである。橋下市長の提言が起爆剤になればいいのだが、今の国民の受け止め方が極めて消極的に見える。国会議員と同じような考え方だ。これでは大胆な改革はできない。
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