「敬う」

ダンさん兄のことは夢であって欲しい気持ちでいっぱいです。
亡くなる３～４時間前にお会いしたときの笑顔…眼差し…声…
……まだ今も、鮮やかにダンさんと私の心に残ったままです。
（今日一日だけ…すみません。兄の思い出を綴らせてください）

優しい兄でした・・・。
家族や親族はもちろん、まわりのどんな人にも、また一度関わった
方々にはいつまでも心遣いを忘れない人で、草花や動物にさえも
愛情深い人でした。そんな兄を慕う方は多く、弔問には１００人を
超える仕事関係の方々がお集まりくださりました。

戒名を決めるため、お寺の方に兄の人柄や趣味嗜好をお話した際、
「すべてに愛情深い方だったのですね」
「愛する気持ちはすべて“敬う”気持ちから生まれます」と説いてくださり
戒名に、『敬』という一字をいただきました。

敬う：相手を尊んで、礼を尽くす。尊敬する。
ダンさんが昨日書いた兄のもう一面、兄の生き方を表すぴったりの字…
そのように思えました・・・。

結婚後は、毎週日曜日ダンさん実家で兄一家＆私たち夫婦、みんなで
夕食会でした。週一回お会いするのに、新婚当初は毎週水曜か木曜に
「おいしい魚が（果物が）あるから届けるね」と、夕食の支度時間ころに、
ふらっとお見えになり、「ご一緒にどうぞ」とお誘いしても「…またね」と直ぐに
帰られ、私たちが仲良く暮らしているか?を常に気にかけて心配してくれた
とても優しい兄でした。
お通夜の夜、会場から帰宅後しばらくすると、ロビンが宙を眺め、玄関を
２度行き来しました。「なんだろう?」と思ったのですが、きっと兄が心配して
家を訪ねてくれたのでしょうか？

天国に召されるには、あまりにも早すぎて淋しすぎます。最後に母を悲しめて
…親不孝ですよ。でも心配しないでください。残された私たち、支え合って
ずっと仲良く生きていきますね。様々な障害が出てくることもあるでしょうが、
お兄さんが教えてくれた「敬う」気持ちをいつも忘れずに…。