2009年の受験戦争も終了して、既に2010年の『お受験』がスタートしているようだ。
毎日、新聞折込には学習塾のチラシが入っていて、有名校への入学実績が実名入りで掲載されている。
また、週末にはどの塾でも2009年の報告会や説明会が開催されており、受験予備軍の子供を持つ家庭では大変だろう。
以前は受験といえば、高校・大学受験を意味していたと思うが、最近の「お受験」中学受験が一番話題性が大きいようだ。
この傾向は、首都圏特有の現象であろうか?
管理者にも教育界で活躍されている方も多いので、この種の内輪話も聞いているが、課題は多いようだ。
最近の「中高一貫校」が増えており、中学受験熱が人気を呼び、子供達の進路選びに迷われている方が多いそうだ。
中学受験熱には、最近のゆとり教育の見直しや学級崩壊などの学校環境に対する危機感が影響しているそうだ。
そうした背景の中で中学受験に対する対応として、『学習塾』への期待感が益々高まっているようだ。
管理者の住む周辺には、有名塾から小規模の個人教師塾など、様々な『塾』がその特徴を訴えている。
対象も最近は、低学年化していて新4年生からスタートするのが望ましいそうだ。
神奈川県では、最大の有名学習塾の勧誘資料を手に入れて眺めてみたが、そのカリキュラムは確かに至れり尽くせりで、子供達の個性や能力に応じて準備されている。
しかし、コースを選ぶ前提として、親がよく子供の性格や能力を知った上で、塾やコース選びがされているか疑問を感じている。
塾に入れば、学力や個性が伸びて全てがうまくいく訳ではない。
入塾する前に、充分子供の能力・個性を把握して賢明な選択をしてほしいと願う。
塾の勉強は、あくまで学校と家庭における勉強の補完するもので、親が充分フォローして行く事が必須だろうと管理者は考えている。
すなわち、 「親の力」が結果の成否を分けるのではないだろうか?
「親の力」とは、決して経済力だけではなく、子供に対する生活環境を作り、学びの心を指導する力が問われるのではないだろうか?
一方では、親の経済力により、高校での不登校や中途退学も急増しているようで、未曾有の経済不況の影響が出ているようだ。
教育は、個人の問題だけではなく、適正な教育環境を与えることは、将来の日本を背負う若者を育成する永遠の課題であろう。
社会の関連システムの早急な見直しが望まれるところだ。