12月のマーチングバンド全国大会でグランプリを受賞した湘南台高校吹奏楽部(White Shooting Stars)の10周年記念コンサートが地元秋葉体育館で開催され、出かけてきた。
毎年、全国大会では入賞してきた実績を誇るが、今年度のグランプリ受賞(日本一)の演奏を見ようと、地元はもとより関東各地からの遠来観客もあり、大変な賑わいで大収容能力を擁する会場は、立見席も満員であった。
前座の地元小学生バンドや中学生バンドの演奏でも、全国大会で常にすばらしい成績を上げている伝統あるバンドで、その心響くサウンドの演奏・演技に会場の感動を呼んでいた。
WSS演奏前に行われたWSSと小中学生による合同演奏では、会場一杯に 広がっての「サザンオールスターズメドレー」に、会場が割れんばかりの迫力ある演奏で満員の観客から感動の拍手が止まなかった。
WSSの演奏では、10年間の活動を披露発表会と銘打ち、OB達の情熱あるメドレー演奏やモーツアルト・ビートルズ・バッハなどの名曲の数々が演奏され、またその迫力ある息のあった演技には、本当に観客は息つく暇がなくほど魅了されていた。
最後の全国大会グランプリ受賞曲のバッハのG線上のアリアなどの編曲の演奏・演技では、約10分弱の間、会場一杯に広がっての軽快な動きと迫力に、観客は演奏者と一緒になり心ひとつに繋がって、演奏終了時には、感動の涙さへ見せていたようだ。
WSSは、創立時部員12名で発足したが、現在は145名の部員数が所属し、全国大会で毎年数々の入賞実績を誇るようになったそうだ。
現在では、市内は勿論近隣の中学から入部希望者が多いそうであるが、入部者の半分以上は、まったく演奏経験のない生徒が占めるそうだ。
ここに至るまで基礎練習以外に、精神的な鍛錬のために生活習慣も妥協せずに人間としての教育に尽力されたそうだ。
マーチングは、みんなの力を合わせることが大切で、究極の団体競技であり、『一度WSSの演奏・演技を聴けば、ハートを鷲掴みにする自身がある』そうだ。
部長の挨拶にも、「これまでの過程に、辛い事、苦しい事が多かったが、仲間や応援・支援してくれたOBや地元関係者などのお蔭です。感謝の気持ちを込めて演奏します」と、会場の感動を呼んでいた。
鳴りやまぬ拍手に応えて、アンコール曲で応えてくれた。