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ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

エゾイトトンボ 2022<6月>

2022-06-17 | イトトンボ科

<6.13>

無駄足

8年前、オオトラフトンボの撮影で到着した途端に雨になった新潟の池。思い出すと気になり、見に行きました。
今やオオトラフの生息気配はなく、見たのはカラカネトンボ、コサナエ、クロスジギンヤンマ等。無駄足でした。
エゾイトトンボで時間潰しするつもりが、連結態は多くてもなかなか産卵しません。快晴で最高気温24℃。

交尾態 ♀は同色型




連結態 








♀は異色型に見えるが、第8節背面は青い 老熟によるものか不明


♀は異色型 こちらの方が少ない


オゼイトトンボも生息していましたが、エゾイトトンボが圧倒的に多いようでした。

<オゼイトトンボ> ♂ 静止

2022.6.13 新潟県

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キイロサナエ 2022<6月②>

2022-06-15 | サナエトンボ科アジアサナエ属

<6.10>続編

卵塊形成について

キイロサナエの間歇打水産卵には、途中で静止するパターンと全く静止せずに産卵を終えるパターンがあります。
前者の場合、静止は2回程度で静止時のみでなく飛翔時も卵塊を形成します。

今回目撃の2番目の♀の静止は2回。静止時間は1分以上でしたが、これまでの記録では通常長くて40秒です。
最初の打水以降、ホバリング中の卵塊は大きくなりませんが、静止時は十分大きくなるまで卵塊を造ります。
以下は、1回目の静止前後の状況です。

樹上で卵塊を造り始めて水面でホバリング中の卵塊 1回打水すると、ここまで大きくはなることは少ない


2回目の打水の約2分15秒後 ホバリングして卵塊形成を続行 卵塊は小さい


産卵開始から約2分半後 打水して静止する直前


静止すると直ちに卵塊を造り始める


静止時の卵塊は大きくなる この個体は通常より時間を要し、この大きさになるまで約1分間


飛立ち直後に打水




今回、最初に目撃した♀の飛翔時の卵塊形成の様子です。
飛来後、一度も静止せず2分半ホバリングして5回打水しました。打水毎に形成する卵塊が小さくなっていきます。

最初の打水直前 卵塊が大きい


打水直後の卵塊と散らばる卵


最初の打水後の卵塊形成 卵塊はやや大きい


5回目の打水直前 卵塊は見えない


5回目の打水 移動せずほぼ同じ所に打水していた

2022.6.10 埼玉県

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キイロサナエ 2022<6月①>

2022-06-14 | サナエトンボ科アジアサナエ属

<6.10>

長い産卵

2日続きで晴れ間がある予報。昨日は暗がりのヤマサナエに苦戦、明るいポイントでキイロサナエの撮影です。
日が射す時間帯が殆どなく、♂が出てこないので焦りましたが、♂がいない分2♀の長い産卵が撮影できました。
昨年は落着いた産卵を撮るまで5回行きましたが、今季は初回でしかも2時間程で目的を達成。気温は26℃。

10時35分頃、最初の♀が約4分50秒の産卵。樹上を除いて静止しての卵塊造りはありませんでした。

♀ 産卵 




約1分10秒間ホバリングして卵塊形成、打水後、樹上に飛びましたが、約1分後に卵塊をつけて現われました。

産卵再開




打水後 再び卵塊形成




2分半のホバリングで後半は頻繁に打水して産卵終了 


11時28分頃、同じポイントで次の♀が産卵。2回静止して卵塊を形成、9分を超える過去最長の産卵でした。
飛来時に不用意に動いて数秒で樹上に逃げられましたが、止まった場所は確認。1分20秒程で降りてきました。

産卵開始 卵塊をつけて降下


打水後 卵塊形成 卵塊は大きくならない




再び打水後 卵塊形成




2分半のホバリング、打水後に約1分間静止して卵塊を形成


打水後、時々止まるような動きを見せつつホバリングを続行


最初の静止から約2分30秒の飛翔後に再び静止して卵塊形成 約1分20秒で飛び打水して終了


産卵の途中に1分以上静止して卵塊形成することは稀です。次回、最初の静止の前後の動きについて記載します。

打水後しばらく低空飛行して上空に消える 



2022.6.10 埼玉県

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ヤマサナエ 2022<6月>

2022-06-12 | サナエトンボ科アジアサナエ属

<6.9>

梅雨の晴れ間

6日に関東で梅雨入り宣言。以後3日間は曇天で20℃に届かず、やっと日射しが出て気温が上がる予報です。
天候不安定で遠方は避け、10日ぶりにヤマサナエの産卵撮影に行きました。最高気温24℃、現地は22℃。
異常な程、♂が活発に行動していましたが、それでも3♀の産卵を目撃。悪天候明けで長い産卵も見られました。
終盤のダビドサナエは、名残の短い産卵が続いていて3♀を目撃、うち1♀はヤマサナエに捕食されました。

11時15分頃、♂が不在の時間帯に最初の♀が飛来して約4分間産卵しました。午前中の目撃は初めてです。
15秒程で高度を上げ、♂を警戒してか水面から3m近くまで上昇しました。崖の上から撮影しています。

♀ 産卵 高く上がって卵塊形成を始める


打水して再び上昇して卵塊形成


2分経過して水面際を飛び始める


卵塊を形成して打水前


12時30分頃、次の♀が飛来し広範囲を飛んで約3分間産卵。この♀も高度を上げて卵塊を形成しました。

水面際に急降下




13時15分頃、3頭目の♀が低く入って水面際で1分半の産卵。3m程離れて縄張していた♂は気付きません。

低空飛行して狭い範囲で何度も打水


打水の撮影はすべて失敗 打水直後の流れる卵


打水後




最後の卵塊形成




水辺に飛来する♂は4、5頭。常時占拠しているわけではありませんが、他の♂が侵入すると激しく争います。

♂ 縄張り行動


珍しく近くに止まった2♂は異なる方向で♀を待機 このとおり♀がどこから入るのか予測不能


♂ 飛翔 争いが絶えず臨戦態勢




水面に入れず、林縁にいる♂ 過去に見ない数の♂が水面外で待機



2022.6.9 神奈川県

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サラサヤンマ 2022<6月>

2022-06-08 | サラサヤンマ

<6.2>

水引かず

前回から4日後、3回目のサラサヤンマです。♀の目撃が少ないまま6月、落着いた産卵が撮影できていません。
湿地から水が引かず、産卵ポイントは悪条件。要所に♂が待機していて今回も苦戦は免れない状況でした。

13時10分頃、1♀が産卵を始めましたが、草のなかで撮影不能。10秒程で外に出て数ヵ所を移動しました。
追いましたが、飛来から約6分後、落着く前に♂に捕捉されました。今季の産卵は相性が悪い。気温は27℃。

♀ 産卵 草間から出て2回目の着地 8秒で移動




3ヵ所目で少し落いて約30秒間の産卵  着地するのは周辺がやや乾いた所ばかり


ここは産卵せず一瞬で移動


草のなかに入り込む ここでも落着かず8秒で移動






産卵場所が気に入らなかったか、ここでUターン。50m程飛んで最初の着地点を通過して先に進みます。
♂を巧みに避けて移動していると思っていましたが、縄張りエリアに突入。予測するまでもなく連結されました。
連結態は珍しく一旦草に止まり、♂はタイミングを見計らって飛び、旋回中に移精し交尾態で上空に消えました。

連結態 約1分15秒間の静止 

2022.6.2 埼玉県

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