<10.30>
心残り
<オオキトンボ>
晩秋のトンボの活動は天候に大きく左右されます。しばらく出かけずにいると10月も終わり近くになりました。
この時期ならオオキトンボ。絶滅した栃木の産地で08年に見て以来です。初めての播磨の溜池を目指しました。
知見がなく2ヵ所の溜池を候補に朝方下見。いずれも池干しされていますが、どちらかに賭けるしかありません。
10時頃、池近くの草原で♂、♀ともに無事確認して、辺りを探していると草叢から交尾態が飛出しました。
交尾態
♂ 静止
♀ 静止
交尾態を目撃したので、産卵場所は近くの泥土と確信して待ちましたが、11時になっても気配がありません。
当所は断念、隣接する池に移動しました。タイミングよく連結態が飛来して産卵を始めましたが、キトンボ。
待機すると、今度こそオオキの連結態。ところが、縄張りのタイリクアカネに追払われ岸から離れていきました。
数対が飛来したものの、悉く同じパターンで撮れません。やっと単独産卵の♀が近くに寄って来ました。
♀ 産卵
♂ 飛翔 縄張り行動
単独産卵の♀が縄張り♂に捕まり、交尾態になって草叢に着地。初回にも拘らずこの日は交尾態に恵まれました。
交尾態
数分後、飛立って連結産卵を開始。正午直前のラストチャンスで、やっとレンズを向けることができました。
逆光のポジションばかりに向かいますが、遠方まで来て撮らずに帰るわけにはいかず、背に腹は代えられません。
思うようにいかず心残りですが、初めての先で交尾態と産卵が撮れてよしとすべきか。快晴で最高気温22℃。
連結産卵
2014.10.30 兵庫県
<タイリクアカネ>
オオキトンボの産卵の邪魔者は初見のタイリクアカネ。光線条件のよい岸辺で♂が優雅にホバリングしました。
♂ 飛翔
連結産卵
♂ 静止
この日最初に出会ったトンボは、草原にいたタイリクアカネの♀でした。
♀ 静止 腹部背面が赤化した個体
2014.10.30 兵庫県