ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

キイロサナエ 2024<6月③>

2024-06-30 | サナエトンボ科アジアサナエ属

<6.29>

見つけ難い

キイロサナエの産卵は、前回の撮影後に2回空振り。気温が高過ぎたとしても、個体数の減少は否定できません。
このまま終わるのも面白くなく、再度行くと漸く♀が現われました。黄色みが消えすっかり白くなった個体です。
樹上から降りて水路際の植物に止まり、卵塊形成して打水する産卵のパターン。飛来時もホバリングをしません。
この産卵行動をとる♀は見つけ難いので厄介ですが、守備範囲でした。曇りがちで撮影時は24℃。

10時20分頃 草陰に入った老熟♀を見つけた


1分10秒間の長い卵塊形成 よって卵塊は最大級に




打水して再び止まるが卵塊形成はなく、20秒程で樹上に消えた


15分後 再び水路に降りてきて20秒間の卵塊形成




卵塊をつけたまま樹上に飛び、探し当てた途端に飛立った 付近で打水せず行方不明に


この日の探雌行動は活性化した部類でも目撃は2♂と少なく、今後、当所での撮影は相当厳しいかもしれません。

時々水路に現われて探雌飛翔してしばらく水路で待機する♂







2024.6.29 埼玉県

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キイロサナエ 2024<6月②>

2024-06-14 | サナエトンボ科アジアサナエ属

<6.13>

4分間の顛末

前回から1週間経ち、キイロサナエの産卵撮影にはよい頃合。晴天で30℃超えの予報なで早目に待機しました。
しかし、予報が外れて曇天、26℃。殆ど日射しがなく♂は不活性で、前回と同じ時間帯に1♀が飛来しました。
主に樹上で卵塊を形成するパターン。狙っていた場所では産卵しませんでしたが、4分間の産卵行動の顛末です。

10時50分頃、水面近くを猛スピードで飛び、♂を警戒してか一旦草原に出て様子を見てから流れの端に静止 


10秒程で飛立ち、飛翔して卵塊造りを始めると思いきや20秒で樹上に消えた


高い樹上に飛び、3回移動して何とか見える位置に出てきて卵塊形成 樹上にいたのは約1分半




打水後 約1分間ホバリング


飛翔時の卵塊形成は確認できず




30秒間静止して卵塊を形成 打水して産卵終了

2024.6.13 埼玉県

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キイロサナエ 2024<6月①>

2024-06-07 | サナエトンボ科アジアサナエ属

<6.6>

不活性

ヤマサナエの産卵撮影に区切りがついて、若い♀の生殖行動を期待して早めにキイロサナエを見に行きました。
♀の目撃は2回で、最初は産卵せず、2回目は恐らく樹上で卵塊を造ってから水路に現われて10秒程で打水。
多分同じ♀の飛来と思われ、産卵行動からすると時期が早かったようです。♂も不活性で個体数が少ない様子。
この時期にしては晴天が続いていて、曇り気味でも時々日射しがあって最高気温27℃。

10時50分頃 草の間でホバリングする♀ さてこれからと撮り始めた途端に打水して静止した


黄色が鮮やかで、いかにも若い個体


打水後、静止して卵塊を形成すると思いきや15秒で打水して飛び去る 通常の産卵パターンと異なり拍子抜け


薄らと卵は出している


数少ない♂が縄張りしたのは10時半頃まで、その後は日射しがあっても水路に出てきませんでした。

樹上の♂ 

2024.6.6 埼玉県

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤマサナエ 2024<6月>

2024-06-05 | サナエトンボ科アジアサナエ属

<6.3>

漸く始まる

5月下旬に3回外したヤマサナエの産卵、6月になって漸く始まりました。前日午後が雨の好条件、気温21℃。
正午前から15時までに、過去最多の5♀が産卵に飛来しました。2♀は産卵前に♂に捕捉されて3♀が産卵。
まずは、産卵前の♀を捕捉する♂の2例です。何回通っても交尾態は高い樹上に飛んで撮れません。

連結態 正午前に♀が飛来した途端に縄張り♂が連結 ♀は枝にしがみついたが一瞬で飛立ち交尾態で上空に


12時35分頃 無防備に産卵に入った♀ ホバリングを開始して数秒で縄張り♂に捕まる


♂(左)が♀の腹部を掴んで水面に落下 ♂は連結できず断念、♀は逃げる


連結に失敗した♂ ホバリングしてからしばらくの間近くに止まった


産卵は3♀とも動きが異なり、上昇して卵塊を形成する、専ら水面際に留まる、上昇と下降を繰り返すパターン。
いずれも♂の捕捉を警戒し、♂の動向によって行動パターンが変わるものと思われます。

12時5分頃、最初に産卵に至った♀です。♂を警戒し上昇して卵塊を形成。約3分50秒の長い産卵でした。

♂の不在時に飛来して10秒後 卵塊形成の初期段階


上昇して卵塊を形成する


さらに上昇して方向転換 水面から約3mの高さ(水面から約1mの地点で撮影)


上空で2分程ホバリングを継続した後、水面に急降下


この直後の打水時に♂が現われて逃げる 見失なってから高所で発見したが以後は撮影できず、再び打水して終了 


12時45分頃、2番目の♀は水面すれすれで約1分間産卵。3m程離れた所にいた♂は気付きませんでした。

低空で現われて、いきなり打水した


卵塊は最大この程度で数回打水して消える 打水を捉えるチャンスがあったが、結局撮影できずに終わる




14時15分頃、3番目の♀が飛来。3分40秒の産卵で上空で卵塊形成し降下する行動を3回繰り返しました。

流れに♂は不在であったが、飛来時は♂を警戒して前後左右に激しく飛び、20秒後にホバリングを開始


飛来から1分後 2m程上昇して卵塊形成


10秒で降下


20秒後 再び2m程上昇 卵塊が最大級に




20秒後に降下して打水せず、3回目の上昇は1m程 2回目以降は20秒間隔で上昇、降下を繰り返した


20秒後 現われた♂を避けて10m程下流に降下 何度も上昇したのは♂を認識しての行動であった様子


打水直前 一度の打水で姿を消す




♀の飛来が多いだけに♂のバトルも壮絶で、3♂の絡みや撃墜された♂が水面に落下るシーンも目撃しました。

川から追い出された♂に掴みかかる♂

2024.6.3 神奈川県

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤマサナエ 2024<5月>

2024-05-04 | サナエトンボ科アジアサナエ属

<5.2>

出直し

4日前のヤマサナエの羽化撮影が中途半端、同じ水路に出直しました。例年のピークは4月下旬でやや遅いかも。
前2日が雨模様で望みはあります。朝方の冷込みで遅れるとみて9時半に行くと、すでに翅が伸びた2♂が石に。
即刻、運よく近くの石に上陸したヤゴを発見して久々に定位から撮影しました。この日最後の上陸ヤゴです。
4♂、3♀が羽化しましたが、4頭は草のなか。ピーク日であった様相でした。最低11℃、最高20℃。

9時35分 ♀定位 


9時50分 裂開始まる 休止まで約7分間 複眼が抜けたところ


翅を抜くところ


後肢を抜くところ


9時57分 休止 約5分間


10時2分 前肢を伸ばして脱出開始 完了まで約3分間












10時6分


10時12分


10時16分


10時22分


10時44分 開翅 裂開から約55分

2024.5.2 神奈川県

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする