ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

オオキトンボ 2023<10月②>

2023-10-23 | ・オオキトンボ

<10.18>続編

打水か打泥か

地元の人によると今季は溜池の水位が低いとのこと。連結産卵は岸辺に集中し、打水、打泥双方が見られました。
沖を向くもの、岸を向くもの様々です。大半は打水で打泥産卵は散見する程度でした。双方を比較しておきます。

打水産卵


水際で打水


打泥に見えるが打水している


打水産卵の一連の動作です。

打水前


打水


打水後


打泥産卵




打泥産卵の一連の動作です。

打泥


打泥後


さらに上昇


3秒後、ほぼ同じ所で打泥


打泥の個体は専ら打泥と思っていましたが、臨機応変に使い分けていました。途中で打水に移行した連結態です。

水際で打泥する連結態


今度は打水


打水後


再び打水


打水後

2023.10.18 愛媛県

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オオキトンボ 2023<10月①>

2023-10-22 | ・オオキトンボ

<10.18>

桁外れ

大阪のナニワトンボを撮影して、列車を乗り継いで愛媛に。数年来、計画倒れであった四国のオオキトンボです。
やはり遠くて不便でも、行く価値ありでした。これまでに経験したことのない桁外れの連結態が見られました。
目的の溜池に10時前に到着、堤防から見渡すとすでに20対以上が産卵中で、10時半までに百を超えました。
気象条件に恵まれ、一斉に出てきたようです。快晴で風もなく、汗ばむような陽気で気温25℃。

溜池はかなり水が退いている様子
































連結態と干渉する♂


11時半に連結産卵が急減しましたが、まだまだ終わりません。この頃から少数ながら単独産卵も見られました。

殆ど目撃のなかった単独産卵






交尾態は、以前の兵庫で何度か撮っているので後回しにしていましたが、目撃が少なく最後の最後に1対を撮影。

単独産卵の♀を捕捉した連結態


移動して交尾態に


交尾解除後

2023.10.18 愛媛県

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オオキトンボ 2020<10月②>

2020-10-25 | ・オオキトンボ

<10.20>続編

天候次第(その2)

好天で過去にない程オオキトンボの連結産卵に遭遇。ならば交尾も外せません。3対目撃し2対を撮影しました。
以下、到着時の9時過ぎから13時まで、即ち産卵開始前から終了後に撮影した産卵を除くシーンの時系列です。

9時半頃、堤を♂が飛び回って探雌が始まりました。時々止まります。♀の姿がなく交尾はありませんでした。

♂ 静止






林や草原から池に飛来する連結態は既に交尾を済ませているので、池近くで交尾を見ることはまずありません。
一方で、産卵中か産卵に来た♀を縄張りの♂が捕捉した交尾態は、大概は遠くに飛ばずに池端に静止します。
よって、交尾を目撃するのは単独産卵の多い時間帯です。11時10分頃、交尾態の着地を見届けました。

交尾態 交尾時間は約5分間






連結産卵が一段落して、いよいよ終了と思われた11時50分頃、単独産卵の♀が縄張り♂に捕捉されました。
交尾態で3ヵ所移動しましたが、先程の個体同様、交尾時間は約5分間でした。移動したわりに短いか。

交尾態










交尾して約5分後、♀が生殖器を♂の副生殖器から離してそのまま約20秒間の静止後、産卵に飛立ちました。
この行動は過去何度も目撃していますが、早々に連結産卵を始めるべく♂に催促しているようにも見えます。

交尾解除後


単独産卵の♀が交尾に至る例は多いとはいえず、身をかわして♂から逃げ、即戻ってきて産卵する♀もいます。
以下は、連結に至ったものの♀が交尾に応じない例です。連結態で飛び回った後、♂が諦めて連結を解きました。

連結態 交尾拒否




まだギンヤンマ2♂が飛び回って連結態を襲う動きが見られ、他にはタイリクアカネ、コノシメトンボを目撃。
タイリクアカネは時期が早いのか連結産卵は見られず、1♂が縄張り。その♂がオオキトンボを連結しました。

異種間連結 タイリクアカネ♂とオオキトンボ♀ 即飛んで見失う


縄張りの♂は池でホバリングして♀を探し、時折池端に静止します。連結態に干渉するので厄介な存在です。

♂ 静止 縄張り行動


♂ 飛翔 縄張り行動


産卵タイムが終了すると縄張りの♂は池端から姿を消しますが、池近くの草地にしばらく居残る♂が見られます。

♂ 静止







2020.10.20 兵庫県

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オオキトンボ 2020<10月①>

2020-10-23 | ・オオキトンボ

<10.20>

天候次第(その1)

昨年のオオキトンボは、初回が低温の曇天、2回目が時期遅れで散々でした。迷いながらも今年も同じ溜池です。
前の4日間は殆ど晴れ間がなく、この日は朝から快晴。10時で22℃になり上々の気象条件でした。

10時10分頃から産卵が始まり、最終の12時15分頃までに断続的に30対以上の連結産卵を目撃しました。
ピークは10時半頃から50分頃の早い時間帯。打泥産卵は見られず、打水して沖へと進む傾向は変わりません。
当地は減少傾向と思い込んでいましたが、集中日はかなり活況がある様子。要は前の日を含めての天候次第か。

連結産卵


































連結産卵を終えて単独産卵に移行する♀は見ませんでしたが、単独で飛来した♀を何度か目撃しています。
連結産卵のように沖へ移動せず、岸辺近くの一角に留まって産卵。時に縄張りの♂に捕まることがあります。

♀ 単独産卵





2020.10.20 兵庫県

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オオキトンボ 2019<10月>

2019-10-30 | ・オオキトンボ

<10.28>

時期が遅れて

1週間前の播州は雲に覆われオオキトンボを見ずに帰りました。今週は懸念ない晴予報、諦めきれず出直しです。
午前の気温23℃、上々の天候でしたが、連結産卵は2対。殆どシャッターが切れず、再び痛い目に会いました。

11時10分頃、漸く飛来した連結態は岸に寄らず、その後はタイリクアカネとコノシメトンボの産卵ばかり。
正午が迫って焦るなか、同50分頃、最後の連結態が飛来するも、コノシメトンボに追われ沖に飛び万事休す。
当所は6年目ですが、これ程撮影機会に恵まれなかったのは初めて。時期が遅かったのか、深追いは禁物でした。

連結産卵


あまり撮らない♂の撮影にはよい機会でした。草原での活動開始は10時前後、活性がなく交尾の気配は全くなし。

♂ 静止




11時前に岸辺で縄張りする♂は数頭いたものの、止まってばかり。ホバリングするのはタイリクアカネのみ。





戦い終わってと言いたいところですが、戦いもなく正午頃に草腹で休止する♂です。当方も帰るしかありません。




2019.10.28 兵庫県

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