ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

アキアカネ 2022<10月>

2022-10-31 | トンボ科アカネ属

<10.31>

大量の連結態

ミヤマアカネに翻弄された翌日、アキアカネが飛来する里山に行きました。水が残る田圃で連結産卵が見られます。
気象条件がよかったのか、10時過ぎから12時に亘り何百もの連結態が集まってきて休みなく産卵が続きました。
当所には数年来行っていますが、これ程大量に集中したのは初めてのことです。快晴で最高気温20℃。

稲刈り後の田圃の水際で打水産卵する個体 


殆どは打泥産卵










腹部背面が赤化していない♀ 何故かこちらの方が少ない




個体数は多いものの分散してなかなか集まってこない




以下、打泥産卵の連続写真










尾部に泥が付着した産卵直後の♀


同じ田圃では多数の♀が縄張りの♂に捕まり、連結態で旋回して交尾態になって近くの草原に着地しました。

交尾態











2022.10.31 神奈川県

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ミヤマアカネ 2022<10月②>

2022-10-30 | トンボ科アカネ属

<10.30>

ストレス募る

3日後のミヤマアカネ、前回は撮影ポイントへの到達が遅れたので出直しです。時間を早めて10時半頃の到着。
すでに産卵が始まっていました。ピークは11時15分頃で同45分にほぼ終了。正午過ぎの目撃は皆無でした。
前回の産卵タイムとの差は気温と日照の関係のようです。連結態の飛来は2桁で盛況。快晴で最高気温19℃。

打水の撮影が目的でしたが、産卵回数は多くても満足に撮れずに終了。相当敏感で少し寄るだけで逃げられます。
場所を決め打ちして待っても、1ヵ所での産卵が短くすぐ草や石の陰に入るので難しい。ストレスが募りました。

わんどの片隅で打水 枯れ草の茂みに入る前しかチャンスがない


後ろを振り向くと隣のわんどに来ていた 石の間で打水する










石に擦りつけるような動作をした個体


待機した順光で開けた所には最後に飛来 11時45分頃で日光直撃






産卵直後の♀が近くに休止 単独産卵の目撃はなし


交尾態に干渉する♂です。前回の♂は交尾態に無関心の様子でしたが、今回は隙あらば♀を奪う行動を見せました。

交尾態と干渉する♂


移動後


交尾態が再び移動 追いかけてきた先の♂が♀に飛び掛かった直後 交尾態は逃げずにしばらくこのまま

2022.10.30 東京都

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ミヤマアカネ 2022<10月①>

2022-10-29 | トンボ科アカネ属

<10.27>

晩秋の候

関東各地で初霜を告げる季節になりました。カトリヤンマは打止めにして、後はアカネの撮影で今季も終了です。
何年も撮っていないミヤマアカネの産卵を狙い多摩川中流域を探索。ポイントを知らないので手探り状態でした。
産卵場所のわんどを探し、撮れそうな所に辿り着いたのは正午頃。それでも、数対の連結態が飛来しました。
しばらくして日が翳ると姿を消してしまい、実働は15分位でした。最高気温は16℃、いよいよ晩秋です。

交尾態と無関心の♂ 連結態で飛び回り着地点を見ると交尾態になっていた 奥にバッタも








産卵環境と連結打水産卵 すぐ草の間に潜り込む




開けた所にはなかなか出てこない






打泥産卵する連結態も見られた


日が翳り、産卵を止めて高い位置でホバリングする連結態 


産卵休止する連結態 ♀は縁紋と腹部が赤みを帯びた個体


産卵タイムが終わって向き合う♂と♀ 


河岸の♀


草原の♂

2022.10.27 東京都

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カトリヤンマ 2022<10月③>

2022-10-26 | カトリヤンマ

<10.21>

根負け

カトリヤンマの産卵撮影が失敗続きで、前回から2日後に出直し。秋晴れで最低気温8℃未満、最高気温22℃。
朝の冷え込みで活動が遅れ12時半過ぎまで♂の目撃がなく、産卵は14時頃と15時頃の2♀のみでした。
後半の♀は即刻♂に捕まり珍しく交尾成立。最初の♀は途中6分程の不在時を含めて約30分間姿を追えました。
しかし、度々の撮影機会に産卵管をしっかり捉えるには至らず、出も悪過ぎで根負け。今季はこれで諦めます。

暗い湿地の広範囲を高速で飛び回り、しばし高い位置でホバリングして様子を見てから産卵開始




産卵場所を選定して、1ヵ所数秒程度で転々と移動


約5分経過 やっと落着いて約4分間産卵


約15分経過 数m移動しここでも少し落着き約2分間産卵






一旦姿を消して約6分後に現われる 別個体と思ったが同じ♀ 要はこれしかいない




数m移動して約5分間産卵 完全に産卵に集中したとみて手前の枝を取り除くと猛スピードで逃げて終わり




12時40分頃、暗い湿地でホバリングを交えて探雌する♂です。約30分後に再び飛びましたが、短時間で静止。

約10分間地面近くを飛び回るも、ホバリングは安定しない





2022.10.21 埼玉県

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アオイトトンボ 2022<10月>

2022-10-25 | アオイトトンボ科

<10.20>

潜水産卵

コノシメトンボを撮影した池ではアオイトトンボの生殖行動が盛りでした。潜水産卵を期待して待機することに。
まずは潜水しそうな位置で産卵する連結態を見つけることから始まります。勿論、潜るかどうかは分かりません。

大半の産卵が終わる13時25分頃、目星をつけた連結態が潜水しました。潜水して産卵終了までは約20分間。

産卵中の連結態の♀が潜り始める ♀の複眼が水に浸かる状態


♀が潜水 ♂も下がっていく


約1分後 ♀は完全に水面下


約5分後 ♀に引き込まれて♂も水面下に潜る


♂は2、3分間潜水すると水面上に出てくる


♀は水面すれすれまで浮上しても潜水したまま


少し向きを変え約1分後に再び♂も潜水 やはり♂は2、3分で水面上に出る


2時間前の状況です。産卵は始まっていましたが、11時半を中心に多数の交尾態が見られました。

2対の交尾態




さらに1対が加わる


♂の干渉を受けると、一旦交尾を解いて再度交尾するか飛び去る




連結産卵と交尾態


交尾前の連結態


交尾態



2022.10.20 東京都

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