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ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

サラサヤンマ 2025<5月②>

2025-05-22 | サラサヤンマ

<5.20>

5月の真夏日

サラサヤンマの羽化を撮影してから2週間余り、関東広域で真夏日になる予報ですが、産卵の撮影に行きました。
時期的に落着いた産卵は厳しいものの、暑い日は交尾のチャンスが多いので期待。高温の割に探雌が活発でした。
♀が出始めたのは13時過ぎで、飛来と同時に♂に捕捉される状態でしたが、後半になって交尾、産卵を撮影。
3日前の雨で所々が泥沼のなか、♀を探し回った甲斐がありました。地域の最高気温32℃、現地は28℃。

13時50分頃 草のなかで1分程産卵していた♀が3m程飛んで朽木に止まって、やっと撮影




50秒程産卵したが基質が堅いのか落着かず、移動したところで縄張りの♂に捕捉された


あまり飛び回ることなく樹上に着地した交尾態 1分程かけて見上げる木の陰の姿を探し当てた


反対側の土手から ここも枝の間から姿が見えるポジションは限られる




発見から交尾解除まで15分間 


交尾解除 20秒で♀が飛んだ


最後に、落着いて産卵する個体に遭遇しました。縄張りの♂から5mも離れていませんが、目を付けていた朽木。
この時間帯は直射日光を浴びるので、あまり♂が探雌に来ない場所です。

14時20分頃 完全に落着いて産卵








一旦飛んで戻る 30分経過




草のなかに隠れて産卵した後、何度も止まった♀です。警戒心が強く、なかなか産卵を再開しませんでした。

13時頃 産卵を中断して止まった♀




産卵場所を探して飛んでもすぐに静止する あまり産卵意欲がない様子


産卵移動 最後は見失った


縄張りの♂







2025.5.20 埼玉県

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サラサヤンマ 2025<5月①>

2025-05-04 | サラサヤンマ

<5.3>

雷雨の翌日

昨日は関東広域で雷雨。湿地の状態を気にしつつ、サラサヤンマの羽化撮影に行くと、想定を超える水浸し状態。
これでは羽化が厳しいかと諦めつつ、泥濘に足をとられながら探し回った結果、羽化は1♂、1♀のみでした。
一巡して、雨で飛立てなかった居残り個体を10頭以上目撃。前日がピークで、行くのが1日遅かったようです。
雨の前に飛んだ個体もいるはずで、1日にこれだけ羽化が集中したとは驚きです。最低11℃、最高気温25℃。

10時を過ぎて漸く見つけた♀






10時40分頃


11時頃


12時頃


12時10分頃 開翅


笹藪に隠れていた♂ この段階までまったく気づかなかった




開翅


居残りの♂ 大半は11時半頃に飛立った 羽化殻が残っていたのはこれのみで豪雨で飛ばされた様子



2025.5.3 埼玉県

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サラサヤンマ 2024<5月②>

2024-05-30 | サラサヤンマ

<5.29>

雨の翌日

今後の天気が期待薄、昨日の雨での水浸しを覚悟でサラサヤンマの撮影に行くと、前回より水が引いて拍子抜け。
有難いことにこの状態なら、雨の翌日の晴天で生殖活動が一気に活性化するはずです。最高気温28℃。
実際、目撃の5♀すべてが♂に捕捉されました。大半は産卵前に捕まり、まともに産卵を撮影したのは1♀です。
その♀の青みがかった複眼の色に驚きました。これまで見たことのないタイプの個体です。

12時25分頃 落着いて約20分間産卵 複眼はサラサとは思えない色彩 左の複眼に傷がある










この朽木での産卵はこれまで


移動して飛んだ途端に♂に捕捉され、運よく上に抜けず近くの樹木に着地した交尾態を探し当てました。

交尾態 葉の隙間からぎりぎり見通せる5m程の高さ 風が吹くと手前の葉で隠れてしまう




交尾解除後が撮れそうな場所で待つことに


交尾解除の瞬間 ♀が暴れ回る 交尾時間は19分


連結解除直前 36秒で♀が飛ぶ


産卵を見つけても、飛ぶと即♂に捕捉されるので思うように撮れない


静止して♀を待つ♂




ホバリングして探雌行動する♂ ホバリングは短いが要所要所で飛び回っていた










♂同士のバトルが激しく、撃墜されて落下した若い♂


湿地の外側でホバリングを交えて摂食する♂

2024.5.29 埼玉県

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サラサヤンマ 2024<5月①>

2024-05-27 | サラサヤンマ

<5.24>

暑い日

サラサヤンマの季節になりました。真夏日になる予報で、早い時期の暑い日程、目撃確率が高い交尾を期待です。
静止して待機する♂に3♀が捕捉されるまでは予測どおりでしたが、交尾態は樹上高く飛び、撮影ならずでした。
産卵前に♂に持っていかれたり、産卵してもまだ若いので落着かず、産卵も満足に撮れません。最高気温32℃。

12時10分頃 産卵場所を探す若い♀


着地したが産卵を試したのみ 10秒で飛び去る 


1時間20分程経過して同じ朽木に別の♀が飛来しました。ここは縄張りの♂から数m程ですが死角になります。
一見すると産卵不適の硬い朽木ですが、苔の裏側が産卵基質です。よって産卵管は容易に撮影できません。

13時半頃 同じ朽木に別の♀が着地 約3分間産卵




産卵慣れしていないのか近くに静止


さらに樹上に飛ぶ そのまま戻らず


♂はそこそこいたものの暑過ぎて飛ばず、殆ど静止状態です。正午で28℃、14時で30℃になりました。

静止して♀を待つ♂ 






飛んでもすぐに止まる繰り返し ここは不安定で止まれない


この暑さでは通常のホバリングを期待する方が無理というもの





2024.5.24 埼玉県

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サラサヤンマ 2024<5月>

2024-05-07 | サラサヤンマ

<5.3>

同じ失敗

恒例のサラサヤンマの羽化撮影、今季はとくに時期が読み難いなかで決行です。朝の低気温で羽化の遅れを期待。
結果2♂、2♀を撮影しましたが、翅の伸びた個体ばかり。羽化殻が少なく羽化は始まったばかりのようでした。
撮影はそこそこにして次を探したのですが、3頭は発見時ほぼ同じ状態で、最初と3番目のタイムラグは50分。
発見順が悪く、毎年同じ失敗の繰り返し。湿地は倒木が多くて歩くのも難儀でした。最低7℃、最高気温26℃。

8時55分頃 ♀羽化






10時頃




2頭目は♂。30分後の発見でした。発見時は盛んに体を揺すっていて、その原因は後程判明しました。

9時25分頃 ♂羽化




9時50分頃 多数の蟻に絡まれていた 幸い羽化殻に集中して体への攻撃は回避された模様


10時15分頃


11時頃


11時25分頃


2頭目から20分後、3頭目を発見。♀でこれも同じ羽化段階。ざっと見て見逃していた地点にいて、情けない。

9時45分頃 ♀羽化




10時15分頃


10時40分頃 度々止まる向きが変わる


11時頃


11時25分頃


10時50分になって、入り込んだ枝の奥ですっかり色付いて開翅した♂を発見しました。1m半程の高さです。
見逃していた個体を遅い時間に見つけるのは毎度のこと。昨日羽化の居残りの可能性もあります。

11時10分頃 羽化殻から離れている 飛立ち直前


飛立ち

2024.5.3 埼玉県

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