ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

オゼイトトンボ・オオイトトンボ 番外編

2018-02-25 | イトトンボ科番外編

記事の訂正

前回のエゾイトトンボ・オゼイトトンボの記事で、オゼイト異色型♀の連結態としてオオイトトンボの画像を掲出しました。

13年7月の撮影時、同じ池でルリイトトンボ、エゾイトトンボが見たため、てっきりオオイトをオゼイトと誤認しました。
思い込んだまま時が経過し、今般過去の画像を探して掲出するにあたり確認せずに使用、指摘を受けて気付いた次第です。
エゾイトとオゼイトの識別を記載しておきながら、閲覧された方々に対し不注意をお詫びします。

前回の記事は訂正済みで削除した画像は以下のとおりです。♂、♀いずれからもオオイトトンボの特徴が見てとれます。

<オオイトトンボ> 連結産卵


連結態 産卵移動




移精


交尾態

2013.7 青森市弘前市

以下、オゼイトトンボとオオイトトンボを比較しておきます。

<オゼイトトンボ> ♂ 

2016.6 新潟県十日町市

上 オゼイトトンボ♂、下 オオイトトンボ♂。

眼後紋、後頭条は♂、♀とも似ていますが、♂は腹部第2節背面の斑紋が異なり、オオイトは通常第8節背面に黒斑があります。

<オオイトトンボ> ♂

2014.7 都区内

<オゼイトトンボ> ♀ 同色型

2016.6 新潟県十日町市

上 オゼイトトンボ♀、下 オオイトトンボ♀。

どちらも同色型、異色型の♀がいます。♀は腹部第8節から10節背面の斑紋を比較すれば識別できます。

<オオイトトンボ> ♀ 同色型

2014.7 都区内

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エゾイトトンボ・オゼイトトンボ 番外編

2018-02-19 | イトトンボ科番外編

思い出のトンボ(その3)

過去の画像から、思い出のトンボです。3回目はエゾイトトンボとオゼイトトンボ。

北方系のイトトンボは、当然北に遠征しないと撮影できませんが、これらの種を狙って行ったことはありません。
目的のトンボは別にあり、撮影は本命を外した時か待つ余裕がある時に限られ、大概は前者で苦々しく思い出します。

11年6月中旬、新潟遠征時に多数のエゾイトトンボを見ました。初回の撮影で、交尾、産卵個体を探し回りました。
近時は見かけても殆どカメラを向けていません。11年(一部は12年)の同じ地区2ヵ所の池の画像を振り返ります。

<エゾイトトンボ> 交尾態 ♀は同色型



2011.6 新潟県十日町市

翌12年も新潟に遠征、別の池で交尾態を撮影しています。オオトラフトンボの待機中、足元にいた交尾態です。
真下に、獲物を狙ってじっと動かない蛙がいました。顛末は時間切れで不明です。

交尾態 ♀は同色型




交尾態 ♀は異色型

2012.6 新潟県十日町市

連結産卵 ♀は異色型




クロイトトンボ♂が攻撃


クロイトトンボは2頭に




1頭が♀の翅に掴みかかる 




連結態 産卵休止




連結産卵 ♀は同色型




連結態 産卵休止




2ヵ所の池ではエゾイトトンボとオゼイトトンボが混生していましたが、この時は前者が圧倒的に優勢でした。
以下はオゼイトトンボの連結態です。その後も行っていますが、同地区で異色型の♀は一度も目撃していません。

同所のオゼイトトンボの記事は16年6月、福島で撮影したエゾイトトンボの記事を15年7月に掲載しています。

<オゼイトトンボ> 連結態 ♀は同色型




同じエゾイトトンボ属で類似する2種、エゾイトトンボ、オゼイトトンボを比較してみます。
♂は腹部第2節背面の斑紋で識別しますが、腹部の青色斑紋の太さが目立つエゾは背面から一見して判定可能です。

<エゾイトトンボ> ♂


上 エゾイトトンボ♂、下 オゼイトトンボ♂。

<オゼイトトンボ> ♂


単独の♀は見ていませんが、単体でいると♀の識別は容易でありません。画像は連結態の同色型♀の拡大です。
眼後紋の違いでは分かり難いものの、腹部第8節から10節背面の斑紋を見比べると識別できます。

<エゾイトトンボ> ♀ 連結態


上 エゾイトトンボ♀、下 オゼイトトンボ♀。

<オゼイトトンボ> ♀ 連結態 

2011.6 新潟県十日町市

本来は普通に見られるはずですが、オゼイトトンボの異色型♀を一度も見なかったので、他県での画像を探してみました。

<オゼイトトンボ> 連結態


最後の画像は、エゾイトトンボの連結に干渉するオゼイトトンボ♂です。

左がエゾイトトンボ、右がオゼイトトンボ

2013.6 青森県青森市

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオアオイトトンボ・アオイトトンボ 番外編

2018-02-06 | アオイトトンボ科番外編

思い出のトンボ(その2)

過去の画像から、思い出のトンボです。2回目はオオアオイトトンボとアオイトトンボ。
オオアオイトトンボの記事アオイトトンボの記事は、それぞれ16年10月にも掲載しています。

トンボの撮影を始めた07年、殆ど知見がないため、あまり成果がないままシーズン終盤を迎えた頃のことです。
当時よく行っていた横浜の自然公園にオオアオイトトンボが生息していることを知り、生態を調べて探しました。
見当を付けていた小さな池の枝で見つけ、その美しさに魅了されて嬉々として撮影したことを思い出します。

初撮影の07年10月下旬の画像です。2週続けて同じ一角に行き、交尾、産卵を撮影しました。

<オオアオイトトンボ> ♂ 静止 縄張り行動








数m程の池端で数頭の♂が縄張り、1♂が産卵に来た♀を捕え、それまで待機していた同じ枝に止まりました。

交尾態 




すかさず別の♂が攻撃




連結態





2007.10 横浜市

07年の夏、オオアオイトトンボに先駆けアオイトトンボを撮影していました。8月下旬、上高地で出会った連結態。
水面下にどんどん下がっていくので驚きました。初めて見たアオイトトンボで、運よく潜水産卵が撮影できました。

<アオイトトンボ> 連結産卵


そのまま下がって潜水産卵 ♂も水面下に

2007.8 長野県松本市

08年は、未だ撮れていなかった交尾態を狙って、9月下旬、水辺に戻った個体を埼玉で撮影しました。

交尾態




連結産卵





2008.9 埼玉県寄居町

アオイトトンボの♂は成熟すると胸部及び腹端に白粉を帯びます。♀は胸部に白粉を帯びる個体と帯びない個体がいます。
上の画像では、殆どの♀に白紛が生じており、♂と同様に複眼が青い個体が見られます。

<アオイトトンボ> ♂ 静止

2011.10 栃木県真岡市

♂ 未成熟 白粉が生じる前の個体

2016.6 千葉県横芝光町

♂ 白粉が生じ始めた個体

2009.8 静岡県磐田市

♀ 未成熟 静止 

2008.8 静岡県磐田市

連結態 ♀は白粉が生じていない個体



2011.9 栃木県真岡市

♀ 単独産卵 白粉が生じていない個体

2015.9 長野県上田市

交尾態 ♀は白粉が生じている個体

2013.8 長野県大町市

♀ 静止 白粉が生じている個体

2012.9 茨城県

連結態 ♂、♀とも白粉が目立つ老熟個体



2008.9 栃木県真岡市

アオイトトンボ属の3種、アオイトトンボ、オオアオイトトンボ、コバネアオイトトンボの♂を比較してみます。
胸部の金緑色部分の形状で識別しますが、成熟して胸部に白粉を生ずるのはアオイトトンボだけです。

<アオイトトンボ> ♂

2011.9 栃木県真岡市

♂ 白粉が生じる前の個体

2016.6 千葉県横芝光町

♂ 未成熟 

2017.6 山梨県北杜市

<オオアオイトトンボ> ♂

2007.10 横浜市

<コバネアオイトトンボ> ♂


コバネアオイトトンボは、トンボ撮影を始めた頃からの目標ですが、未だに交尾、産卵が撮れていません。
生息地が限られるので、ヤンマ探索に忙殺されているうちに行きそびれてしまうのが実情です。

<コバネアオイトトンボ> ♂ 静止



2012.9 茨城県

♀ 静止

2015.7 茨城県

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする