ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ミヤマアカネ 2024<10月>

2024-10-31 | トンボ科アカネ属

<10.31>

挽回を期待

10月下旬はアカネ属の産卵撮影に専念する時季ですが、昼前にすっきり晴れる日がないまま月末を迎えました。
漸く朝から晴天。1週間前に行って、極端に出が悪く撮れずに終わったミヤマアカネを最優先に出直しました。
岸辺の状態に昨年から大きな変化はなく、前回の低調は日が陰り気味、高気温が原因と思われ、挽回を期待です。
10時20分頃に産卵が始まり、11時前後に連結態が集中しましたが、計10対程に留まり1時間でほぼ終了。
敏感なうえ動きが激しい産卵撮影には最低限の個体数でした。今季は少ないようです。前週より5℃低く20℃。

10時20分頃 最初の連結態が産卵 水深が浅く大小の石がゴロゴロするわんどを好む














わんどの砂地での産卵




本流側の草地での産卵 草陰に入り込むとお手上げ




産卵場所が決まるまでは高速で飛び回って産卵時に減速する


打水後のホバリング




最初の交尾の目撃は10時頃で15分後に活性化 交尾態は川原の石に止まることが多い 






連結産卵が一段落すると、たまに単独産卵する♀が現われます。連結態のように移動することはありません。

11時半頃 約2分間の単独産卵を目撃






産卵後の休止 すぐ近くの石に止まる


産卵時間が終わる頃、縄張り♂が多分産卵後の♀を捕捉して、交尾態で飛び回ったり静止を繰り返していました。
交尾飛翔に見えても実際には交尾しておらず、♂が諦めないので1時間に亘って同じ行動が見られました。

11時40分頃 交尾拒否 産卵後の♀を捕捉したようで交尾が成立しない ♀の左前翅が欠損している


飛び回って何度も止まり進展なし ♂は連結を解かない


連結産卵が終盤になると、マユタテアカネの交尾態がちらほら見られるようになり、わんどの岸辺で産卵します。

<マユタテアカネ> 11時20分頃の交尾態 多くはないがそれなりに見られた



2024.10.31 東京都

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オオキトンボ 2024<10月>

2024-10-24 | ・オオキトンボ

<10.21>

順調に水落

4年ぶりに兵庫のオオキトンボ。昨年の溜池の水落は順調とのことで、水量が多いと悩む逆光の回避に期待です。
今年も水が退いて、ほぼ順光側に回り込める状態。ただし、連結態は20対程目撃したものの、広く分散します。
産卵スタートは10時半頃、11時からの20分がピークで、気温が高いのか11時半には殆ど終了しました。
毎度のことながら短時間ですが、光の向きを気にせずに撮影でき満足して帰還。快晴で最高気温25℃。

10時50分頃 数対の連結態が飛び始めた池の状態 水際での産卵が多く、水が退いていると順光側を選べる

打水産卵
















打水直後 腹端に水滴が付着


ホバリングして産卵場所を見定める


連結態に干渉する♂


急旋回


水面際で打水して泥に産卵するペア


打泥産卵


打泥直後 腹端に泥が付着




交尾態を最初に目撃したのは、連結産卵がほぼ終わった11時50分頃で、続けて3対が沖から飛来しました。
どこで♀を捕捉したのか不明です。この日、単独産卵の目撃はありませんでした。

交尾態 交尾時間は約5分間






別個体 この時間帯に産卵するのは交尾を目撃した連結態のみ


産卵タイム終了後 居残り♂のホバリング


水辺から引上げて草叢で静止する♂ これを見ると産卵は終わり



2024.10.21 兵庫県

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キトンボ 2024<10月>

2024-10-21 | ・キトンボ

<10.17>

期待外れ

キトンボの撮影に例年行っている長野の池、昨年は連結産卵を殆ど目撃しておらず、不安ながら行ってきました。
池端は草に覆われ、そのなかに入って産卵するので撮れそうもない状態。草を退けても、そこには飛来しません。
個体数は昨年よりは多かったものの、以前とは雲泥の差です。苦労して撮りましたが、期待外れに終わりました。
産卵のピークは11時前の5分間で、11時半でほぼ終了。日によるとはいえ、拍子抜けです。気温24℃。

10時50分頃 漸く最初の連結産卵を目撃 草の間に入って産卵するので上からしか撮れない






放卵時は必ず草に潜り込んでしまう


11時前に一斉に現われ、最大3対が同時に飛来したが、一瞬で分散


打水して腹端に水滴をためて卵を飛ばす行動を繰り返す 今回はすべてこの産卵方式








打水後のホバリング








打水して連結を解除した♀と警護する♂(右)


連結解除直後の♂


時間の経過とともに単独産卵が目立つようになった






午前の交尾態 相当敏感


午後の交尾態 連結産卵がほぼ終わった頃、単独産卵する♀が捕捉された 






到着時からオオルリボシヤンマ3♂が池を旋回していましたが、14時まで待っても産卵は目撃しませんでした。

<マダラヤンマ> 静止する♂ 稀に飛来することがあるが目撃してもすぐ飛び去る


<アオイトトンボ> ♂のクリーニング行動 午後の池の主役



2024.10.17 長野県

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リスアカネ 2024<10月>

2024-10-19 | トンボ科アカネ属

<10.15>

激しい動き

リスアカネの連結産卵、久々に真剣に撮ろうと構えましたが、動きが激しくてナツアカネのようにはいきません。
11時半頃に連結態が多数現われたものの、縄張り♂の干渉で変幻自在に飛び、卵の落下は殆どヒットしません。
一斉に姿を消しては再び現われる繰り返しで、正午過ぎから、動きがやや緩慢になった連結態が増えてきました。
産卵を終えた♀が♂に捕捉されて、再び産卵する連結態のようです。いくつか撮って12時半でほぼ産卵終了。
密かに狙っているのは♂型♀、いわゆる赤♀ですが、今回も目撃はありませんでした。最高気温27℃。

激しく動く連結態






















縄張り♂に捕捉された産卵後の♀


午後はカトリヤンマに専念しましたが、気温が高過ぎたか、ホバリングはまったく見られず、すぐに止まる状態。
産卵も少ないうえに超敏感で、まともに撮れないまま終了しました。

産卵ポイントの低い枝で♀を待つ♂


探雌して日が射す湿地で静止する♂

2024.10.15 埼玉県

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コバネアオイトトンボ 2024<10月②>

2024-10-17 | ・コバネアオイトトンボ

<10.12>続編

健在(その2) 移精行動

これから交尾すると思われる連結態が静止していたので見張っていると、予想どおり移精して交尾に至りました。
個体数が少ないコバネアオイトトンボの移精はなかなか撮れません。やっと撮影に成功しました。

14時35分頃 静止する連結態 ♀の捕捉シーンは見ていないが、産卵休止ではなさそう


移動して♂が交尾のタイミングを計っている


1分後に移精開始








1分40秒で終了


1分後には交尾態になり、交尾は25分近くに及んだ






交尾態に連結態が接近 ♀が嫌がってここでは産卵せずに飛立った


次は、連結に成功した♂が移精できなかったケースです。♀が草にしがみついて抵抗し、移精行動を阻止します。
産卵後の♀を捕捉したようで、要は交尾拒否。以前目撃のオオアオイト♀との異種間連結と同じパターンでした。

移精行動を試みるが、♀が拒否


移動後 再び♀を持ち上げようとするも進展せず


約7分間で♂は断念 飛び去った

2024.10.12 静岡県

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