ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ダビドサナエ 2024<5月⑤>

2024-05-31 | サナエトンボ科ダビドサナエ属・ヒメクロサナエ属

<5.30>

終盤に黄色の個体

ヤマサナエの産卵狙いで行きましたが、今回も外れ。3回目で漸く♀が姿を見せたものの産卵はしませんでした。
♂は活発で3頭以上が流れに出て争いが絶えない状況です。産卵は遅れ気味のようで、今しばらくの様子です。

ダビドサナエは終わっていると思っていましたが、2♀が産卵。うち1♀はこの時期でもなお黄色の個体でした。
老熟♀は10秒程で飛び去り、若い♀はやや長く30秒産卵。どちらも一ヵ所に留まらず極めて激しく動きます。
短い産卵は老熟期特有の現象と思われますが、この時期の若い♀を見ると早い動きには別の要因があるようです。
流れに出て来るヤマサナエによる捕食を警戒しての行動と推察します。この日も1頭が犠牲になりました。

14時40分頃 通常より遅い時間に産卵 時期外れの黄色の個体 激しく動くので偶然ヒットした感じ






老熟♀の産卵 この時期の♀は白くなっているのが通常 動きはさらの激しく10秒で姿を消す


<ヤマサナエ> ♂のホバリング やっと現われた♀は産卵場所の下見のようで通過したのみ

2024・5.30 神奈川県

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ダビドサナエ 2024<5月④>

2024-05-25 | サナエトンボ科ダビドサナエ属・ヒメクロサナエ属

<5.21>

今季は少ない

苦戦モードのクロサナエは諦め、2週間ぶりに横浜の渓流のダビドサナエの観察に行きました。最高気温28℃。
午前中から待機して14時頃に1♀が産卵して終了。まだ活動期ですが、今季は少ないのか厳しい状況でした。
もう一方の狙いのヤマサナエ産卵も空振り。気象条件は良好なのに前日の雨上がりの午後に出きったかのかも。

白くなった老熟♀の産卵 10秒程で飛び去る終盤のパターン




♀が産卵した後に流れに降りてきた♂


ヤマサナエの産卵目撃はなし。♂がホバリングする時は産卵が見られるものですが、時期が早かったようです。

<ヤマサナエ> ホバリングする♂




縄張りの♂ 流れには3♂が出ていたようで時々バトルも見られた



2024.5.21 神奈川県

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ダビドサナエ 2024<5月③>

2024-05-12 | サナエトンボ科ダビドサナエ属・ヒメクロサナエ属

<5.10>

クロのはずが

ダビドサナエばかりでは面白くないのでクロサナエ狙いです。前回はそれらしい姿を見たものの撮れず、2回目。
低気温でトンボの活性がない渓流で♀がホバリング。やっと来たかと撮影して、画像を確認するとダビドでした。
数年前からクロサナエの出現が極端に減ってまともに撮れません。たまに来たのがダビドでは当所は限界かも。
山登りして成果なしでは割に合いません。快晴で平地の最高気温23℃。渓流は18℃で日陰では寒いくらい。

12時40分頃 シダの生えた石から離れず、ゆったり飛翔して1分近く産卵






結局、クロサナエは飛来せず、ヒメクロサナエの目撃も1♂、1♀で渓流は閑散としていました。

<ヒメクロサナエ> ♀ 恐らく産卵はしていない 10秒で飛び、樹上にいた♂に捕捉された

2024.5.10 東京都

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ダビドサナエ 2024<5月②>

2024-05-09 | サナエトンボ科ダビドサナエ属・ヒメクロサナエ属

<5.6>

奇妙なシーン

ダビドサナエの産卵は飛翔して卵を一粒ずつ落とす方式ですが、時に産卵後の静止で残った卵が葉上に垂れます。
老熟個体で目撃することがあり、前回も記録しています。今回、それとは異なる奇妙なシーンに遭遇しました。
静止前の飛翔産卵を見逃した可能性はありますが、飛来して数秒で静止した♀が枯葉の上に卵を排出しました。
10秒程で飛び去りましたが、卵塊を付けて飛んではいないようでした。初めて見た産卵行動です。

静止して卵を排出する♀ 


この日は曇天で気温が上がらず活性なく、目撃は4♀。産卵途中での静止が目に付きました。最高気温21℃。
なかでも、産卵に飛来して何度も静止を繰り返した♀の様子です。飛翔能力に問題はなく、不思議な動きでした。

13時頃 ホバリング前は俊敏に飛んで通常どおり飛翔産卵を始める


50秒飛翔産卵して静止した後、数秒で飛び30秒間に数回場所を変えた この間産卵した様子はなく飛び去る


30分後、再び現われ数秒で静止後、一瞬で飛び去る




5分後に飛来して、数秒間の飛翔と小移動の静止を繰り返す 


最後に飛来してから7分後、ここに落着く 約20分止まっていたが樹上に飛んだ


12時55分頃 最初の♀ 黄色が鮮やかな個体が約1分の産卵 午前は観察していないが遅い飛来


14時5分頃 最後の♀ 30秒の産卵


正午前、ハラビロトンボの生殖行動を見に行きましたが全く飛ばず、代わりに羽化した個体が数頭飛立ました。
この時期での羽化は相当遅れています。今季は羽化時期が通常とおりでなく、訳が分かりません。

♂羽化後


♀羽化後

2024.5.6 神奈川県

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ダビドサナエ 2024<5月①>

2024-05-06 | サナエトンボ科ダビドサナエ属・ヒメクロサナエ属

<5.2>

産卵本格化

前回から4日後のダビドサナエの産卵です。早くも11時半頃に始まりましたが、目撃は前回同様の6回でした。
ただし、産卵時間が長くなり大概30秒。50秒に及ぶこともあり、しっかり蓄えた卵の撮影頻度も増えました。
♂も午前中から姿を見せましたが、♀の捕捉はなし。谷を吹き抜ける風によって体が冷えて14時で退散です。

11時40分頃 2度目に飛来した♀が30秒産卵


12時頃 3番目に飛来した若い♀ 5秒で姿を消す






12時15分頃 50秒の産卵 先程と同一個体か 後ろ向きばかり








12時40分頃 黄色みが薄くなった♀が50秒産卵


13時30分頃 これも黄色みが薄い♀ 30秒の産卵後5秒静止


飛立ち20秒飛翔 振り落とす力がないのか卵が垂れている


再び静止して10秒で飛び去る 不鮮明であるが葉に落下した卵の塊が見える

2024.5.2 神奈川県

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