ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

クロスジギンヤンマ 2019<4月②>

2019-04-30 | クロスジギンヤンマ

<4.28>続編

羽化の記録

前回の続きです。定位から飛立ちまでを見届けることができた♀と近くにいた♂の羽化の推移を記録しました。
定位から開翅まで、♀は約4時間20分、♂は約3時間55分でした。遅い時間帯の割には時間を要しています。

♀ 羽化 9:12 定位


9:30 裂開


9:32


9:34 複眼が抜け始める


9:36 複眼がほぼ抜ける




9:38


9:39




9:40 後肢が抜ける


9:47 


10:23 休止 後肢が抜けてから脱出まで約44分


10:25 脱出開始 完了まで約50秒


10:26








10:36 翅の伸長


12:10 腹部の伸長


13:32 開翅 定位から約4時間20分後


13:38 飛立ち 開翅から約6分後


近くで羽化した♂です。♀より10分程早く裂開が始まったようで、♀を見ているうちに複眼が抜けていました。
時間差はあったものの、♀をメインに撮影したため、羽化のステージの記録に多少ずれがあるかもしれません。

9:28 裂開後




9:30


9:31


9:32 前、中肢が抜ける


9:46 


10:02 休止 後肢が抜けてから脱出まで約41分


10:16 脱出 約30秒で完了


10:17 脱出直後




12:10 翅、肢の伸長後


13:06 開翅 定位から約3時間55分後


13:12 飛立ち 開翅から約6分後





2019.4.28 東京都

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クロスジギンヤンマ 2019<4月①>

2019-04-30 | クロスジギンヤンマ

<4.28>

異常気象

クロスジギンヤンマの羽化が遅れていますが、そろそろ出揃う頃です。昨日、多摩の池の様子を見てきました。
雨天続きで日中は小雨。羽化は見ませんでしたが、羽化殻は20個を軽く超え何時の間にか羽化が進んでいます。
羽化待ちのヤゴをちらほら見たので出直しました。夜間の気温が低く、遅い時間の羽化が期待できそうです。

9時頃の到着時点で、休止2、定位3個体が見られ、その後2個体が定位、発見が遅れた休止中の3個体を目撃。
季節外れの冷込みで1℃台に下がり、9時頃になって一斉に羽化が始まりました。計3♂、7♀を確認しました。
この時間帯でこれ程の数の羽化を見るとは驚きでした。最高気温19℃、最低気温1℃半ば。

♀ 羽化 休止 ♂ 定位


♀ 休止


♂ 定位


♂ 裂開


♀ 脱出後 ♂ 裂開










♀ 翅の伸長後


最初に羽化を始めた♀。定位は9時前後のようです。開翅は12時45分。身を隠すものがない池の中央で羽化。

♀ 羽化 裂開


複眼が抜ける


肢を抜く




休止


脱出


脱出直後


翅伸長


腹部伸長


開翅


飛立ち直前


水面際で羽化していた2個体です。いずれも発見時は休止期でした。

♂ 羽化


♀ 羽化


10時28分、日陰に定位して最後に羽化した♀。異常に遅い時間の羽化開始です。この時点の気温15℃。

♀ 羽化 上陸したヤゴ


定位


裂開






肢を抜く


休止




11時41分に脱出開始。定位から1時間13分後です。

脱出


脱出後




正午時点でこの状態です。他の個体もまだ飛立っていません。


2019.4.28 東京都

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ヨツボシトンボ 2019<4月>

2019-04-27 | トンボ科

<4.21>

羽化始まる

ヨツボシトンボが生息する都区内の池、早い年は生殖活動が始まる頃ですが、予測どおり羽化が遅れています。
2日前に羽化した1♀を見ましたが、この日は羽化中の1♂、1♀を目撃、見えない所から2頭が飛立ちました。
前回なかった羽化殻が数個、これから羽化が本格化するようです。最高気温22℃、最低14℃。
朝から気温が高く、9時少し前の到着では遅過ぎでした。発見時はいずれも羽化がかなり進行していました。

♂ 羽化




開翅


飛立ち草叢に着地


羽化中の♀です。撮影中は気付きませんでしたが、横でイトトンボが羽化。アジアイトトンボ♀と思われます。

♀ 羽化




開翅


2019.4.21 東京都

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シオヤトンボ 2019<4月②>

2019-04-24 | トンボ科

<4.20>続編

バロメーター(その2)

羽化を撮影中の10時半過ぎに産卵が始まり、湿地は俄然賑やかになりました。羽化よりこちらが気になります。
縄張り♂は数頭、♀は直ちに捕捉され交尾態で飛び回ります。交尾は段々短くなり着地後すぐに交尾を解く状態。
警護があっても産卵はままなりません。交尾態を狙って連射しまくり、少し気晴らしになりました。
羽化は後寄せで、まだ続きそうですが、先発組の生殖活動が盛んでバロメーターにはなり得ませんでした。

交尾態 飛翔


交尾を解いた瞬間


交尾態 静止


♀ 産卵







2019.4.20 神奈川県

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シオヤトンボ 2019<4月①>

2019-04-22 | トンボ科

<4.20>

バロメーター(その1)

タイミングが合わず、狙ったトンボは空振り続き。シオヤトンボを撮る気分ではありませんが、鎌倉の湿地です。
毎年行くのでトンボの活動状況のバロメーターになります。羽化殻は多数、すでに生殖活動が盛んでした。
羽化の目撃は3♂、1♀。見えない所からの飛立ち2頭。それ程の遅れもなく羽化が始まって、続いている状況。
まずは羽化撮影。10時頃、休止中の3頭を見つけました。朝の気温が低く、この時間以降も期待できます。

10時29分、定位するヤゴを発見しました。最低11℃、最高気温19℃。

♂ 羽化 定位


裂開 定位発見時から約12分後


以下、複眼が出て後肢が抜ける直前まで約6分間の状況です。







休止期間 約24分間


脱出直後


定位から開翅まで2時間8分。やや遅い時間帯ですが、平均的な所要時間でした。

開翅


上の♂より約30分早く、同時進行で羽化していた2♂、1♀です。

♂ 羽化 休止




脱出 一時停止して約15秒要す


脱出直後


別の♂です。撮影時はすでに脱出していました。11時半頃、最初に開翅した個体です。

♂ 羽化 脱出直後


腹部伸長後


開翅


♀ 羽化 休止




脱出後


翅の伸長


飛立ち草叢に着地




水路のアサヒナカワトンボは辛うじて1♂の羽化を目撃。こちらは通常どおり羽化はこれからの様子です。

<アサヒナカワトンボ> ♂ 羽化

2019.4.20 神奈川県

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