ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

オオキトンボ 2017<10月>

2017-10-31 | ・オオキトンボ

<10.26>

意気消沈

終盤の楽しみはオオキトンボ、今年も兵庫に行きました。前日から天候が回復し期待大。気温は22℃まで上昇。
草叢の♂が昨年より多く、余裕で産卵タイムを待ちます。好天の割に遅い11時10分頃になって連結態が飛来。
しかし、岸辺に寄って来ません。水位が高く産卵場所が広く分散するのか、目撃した個体数は過去最低でした。

撮影範囲内に来たのは11時20分頃の2対。逆光でない所で待機していましたが、贅沢は言ってられません。
遠くてストロボ光が届かず殆どシルエット。11時半を前に産卵終了、意気消沈して帰るしかありませんでした。

連結産卵












♂ 静止 縄張り行動






岸辺に寄ってきたのはキトンボでした。昨年、一昨年は産卵の目撃がなく、池の環境の変化を物語っています。

<キトンボ> 連結産卵



2017.10.26 兵庫県

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リスアカネ 2017<10月>

2017-10-27 | トンボ科アカネ属

<10.18>

交尾と産卵

カトリヤンマ待ちの間に撮影した10月のリスアカネです。
今季は行くと曇天。交尾態の撮影機会がありませんでしたが、この日は正午前後に晴れてやっと撮影できました。
産卵場所での交尾態は単独産卵の♀が捕まるのが大半で、通常は林や草地から交尾態で飛来して連結産卵します。

交尾態


同一個体が移動


この日はカトリヤンマの出がよくてリスアカネの産卵撮影の余裕がなかったので一部は前々回、前回撮影分です。
明るい場所でも見られますが、基本的に暗がりを好みます。なるべくストロボなしで撮れる個体を狙っています。

連結産卵














連結態 産卵休止




個体数が多く、連結産卵と同等に単独産卵が見られます。とくに今季は単独が目立ち、気が付くと草陰で産卵中。
連結産卵から移行した単独産卵は極短時間で終わりますが、単独で現われる♀は休止を交えて長時間産卵します。

♀ 単独産卵






♂ 飛翔 縄張り行動

2017.10.18 埼玉県

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カトリヤンマ 2017<10月⑤>

2017-10-24 | カトリヤンマ

<10.18>続編

貴重な晴れ間(その2)

前回記したとおり、産卵は前倒しで始まり12時40分頃から約20分間、明るい湿地に♀が殺到しました。
ただ集中したのはこの時間帯だけ。満遍なく産卵が見られたものの個体数が特段多いわけではありませんでした。
近くで♂がまだホバリングしていた13時少し前、産卵に飛来した♀がオオアオイトトンボ♂を捕食しました。
前週は♂でしたが、今回は♀の捕食です。多産するオオアオイトトンボは格好の標的になっています。

♀ 静止 捕食






13時過ぎに日が陰ってホバリングの♂が姿を消した後、明るい湿地で産卵する♀です。明るいと余計に敏感。

♀ 産卵






キノコが生えた暗い湿地の産卵。ここでは13時半頃に始まりました。♀が複数いると落着く傾向があります。
気温16℃で推移していましたが、15時に15℃に下がると飛来がなくなりました。







♀ 飛翔 産卵移動


♀ 産卵







2017.10.18 埼玉県

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カトリヤンマ 2017<10月④>

2017-10-22 | カトリヤンマ

<10.18>

貴重な晴れ間(その1)

5日間雨が降り続き漸く晴。翌日から再び雨予報で貴重な晴れ間です。今回もカトリヤンマ、埼玉に行きました。
1週間前、曇天で見なかったホバリングの撮影に出直しです。今度こそ予報どおりの晴天、正午の気温は19℃。

長雨の後だけに午前中から産卵の♀、探雌の♂が姿を見せ、12時20分頃、早くもホバリングが始まりました。
縄張りのリスアカネに邪魔されて不安定ですが、入れ替わり立ち替わり現われるので十分撮影できました。
約40分間に亘り数頭がホバリング、明らかに産卵に来る♀を待つ行動ですが、この時間帯に限られました。

♂ 飛翔




















(ストロボ使用時)


最初のホバリング開始から約20分後、狭い湿地に♀が続々と入ってきます。俄かには信じられない光景でした。
当然、待ち構える♂に捕まります。約20分間に集中して見られた現象であちこちの草叢で翅音が聞かれました。
連結態を数回目撃しましたが、交尾に至ったケースはありません。連結されても♀は徹底して交尾を拒否します。
10秒程暴れ回り♂が諦めて飛び去るパターンばかり。♂の多い所にわざわざ産卵に来る行動が不可解でした。
過去、産卵中の♀が交尾に至るケースを目撃しましたが、大概は早い時期に林内で交尾を済ませているようです。

連結態 産卵中の♀を連結




♀が抵抗して飛立てない


次の連結態。そもそも草叢のなかで産卵しているので、♂が押さえ込み連結しても身を伏せて草に潜り込みます。

連結態


3番目の連結態。連結した瞬間、今度は♂が草のなか。一時に集中して滅多に見ない生態を連続して目撃しました。

連結態


連結して草叢に落下 上が抵抗する♀ 下が♂




午前中の別の湿地、探雌する♂が蜘蛛の巣にかかって、物凄い勢いで暴れていました。

蜘蛛の巣にかかった♂

2017.10.18 埼玉県

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カトリヤンマ 2017<10月③>

2017-10-19 | カトリヤンマ

<10.12>

天候不順

この日を境に1週間雨が続くとの天気予報。ならば再びカトリヤンマ、今季初めての千葉の谷津に行きました。
田圃に♂が現われることはありませんが、一時に産卵が集中するので♀のホバリング撮影が可能です。
到着時は快晴、明るいうちに撮影したいところですが、気温が29℃近くに上がって産卵開始が遅れそうです。
14時45分に偵察の♀が飛来して15時頃から産卵開始。しばらくは一つの田圃に1、2♀とまばらです。

♀ 産卵






♀ 飛翔 産卵移動








撮影開始15分程で日が陰って、ストロボなしでは限界になりました。やや無理があったようで仕切り直しです。
産卵ピークは15時半から16時、待機した田圃に10頭以上が飛来しました。老熟した個体が目立ちます。
16時20分、気温25℃でしばらく産卵が続くようでしたが、雨が降り出し撤収を余儀なくされました。

♀ 飛翔 産卵移動






♀ 産卵









2017.10.12 千葉県

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