ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ナニワトンボ 2018<9月>

2018-09-30 | ・ナニワトンボ

<9.28>

虚しく終わる

3年ぶりのナニワトンボ。連結産卵の撮影に兵庫に行きました。前後が雨でこの日だけが青空という好条件です。
初めての溜池ですが、水落ちは順調で産卵環境はまずまず。11時頃に♂がちらほら水辺に出てきました。
ところが、滅多に♀が現われず、交尾の目撃は1回で撮れない位置。連結産卵を見ないまま虚しく終了しました。
外れは覚悟の上とはいえ、何度も行けないので好天で成果なしは堪えます。時期が悪かったか。最高気温26℃。

正午過ぎ、単独産卵を目撃しました。15分程前に見失った交尾態の♀であったのか、発見後約3分間打空産卵。
笹藪のなかを飛ぶのでなかなか姿が見えません。撮影に苦労しましたが、唯一見られた産卵です。

♀ 産卵




約20秒間静止して卵を排出


約30秒間飛翔した後、約1分間休止して樹上に飛ぶ


♂が集まっていた明るい野原に姿を見せた♀です。すぐに飛び去りました。

♀ 静止




♂ 静止 縄張り行動
















池の多数派はマユタテアカネです。各所で交尾、連結産卵が見られました。
縄張りの領域に侵入してくると当然争いますが、後方に接近してもこの♂は飛ばずに並んで静止していました。

後方はマユタテアカネ♂


<マユタテアカネ> 交尾態 ♀は大半が翅に褐色班のあるタイプ

2018.9.28 兵庫県

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ルリボシヤンマ 2018<9月②>

2018-09-28 | ルリボシヤンマ

<9.23>

今度こそ

ルリボシヤンマの産卵が撮れていません。1週間前は大概♀が来る小池でも♂が陣取っていて産卵なしでした。
今度こそはと初めての池に行きました。最高気温28℃まで上昇したものの、秋晴れのすがすがしい一日。

11時半頃、♂がいない池に♀が続けて飛来、撮影する前に樹上にいた♂に10分程で2♀が捕捉されました。
この間に撮れたのは一瞬産卵体勢になった1♀。♂の気配を察知して数秒で林に飛び去ります。

♀ 産卵 日が当たる開けた水面に一瞬着地した


その後、探雌行動が盛んになり、1♂は水面すれすれを隅々まで探し回りました。♀は全く飛来しません。
このままでは先週の二の舞、不安が募る13時50分頃、全ての♂が姿を消し、約5分後に♀が現われました。
産卵場所を偵察するように池を飛び、池と林の間を広く周回して戻ってきました。

♀ 飛翔


数ヵ所でホバリングしてから産卵開始。後は撮影できる場所にくるかどうか。まずは30秒程で草陰に入ります。
草に潜り込んで落着くとお手上げですが、愛想のよい♀で度々出てきてくれ様々のパターンが撮影できました。

♀ 産卵










約7分経過 ここでは落着いて約2分間産卵






この後、草のなかで落着き約23分間出てきません。縄張りの♂が戻って探し回っても見つかりませんでした。

約32分経過して何故か一瞬外に出る


再び草のなかに姿を消しましたが、今度は♂が見逃すはずがなく、確実に捕捉されるとみてカメラを構えました。
14時29分、♂が浴びせ込み連結、7秒で飛立ちました。当方に向かって突進してきて避けきれずに一瞬接触。
その影響があったのか交尾態になったものの上空で♀が離れて逃げました。結局、産卵時間は約35分でした。

連結態


上の♀が産卵を初めてから約10分後、次の♀が飛来。しばらく追いましたが、敏感で2分程で姿を消しました。

♀ 産卵 別個体




♀ 飛翔 産卵移動


探雌の♂です。正午頃がら数頭が現われバトルを展開、ホバリングを見せたのは限られた♂で短時間でした。

♂ 飛翔











2018.9.23 東京都

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マダラヤンマ 2018<9月②>

2018-09-24 | マダラヤンマ

<9.18>

信州2日目

信州のマダラヤンマ2日目です。前泊で8時に到着。時折曇っても概ね晴、前日よりやや低く最高気温は26℃。
午前に交尾3対と1♀の産卵を撮影、1対は産卵中の捕捉でした。午後も交尾1対と1♀の産卵を撮影しました。
午前の♀はいずれも緑色型、午後の2♀は青色型です。連日の交尾、産卵で、しかも2型の♀が撮れる幸運。
たまにはこうした日に当たらないとやってられません。産卵撮影はガマの密度が低いことに助けられました。

9時35分頃、♂がガマの繁みの♀を捕捉し、外に出てきて静止。心配は時折吹く風で、約10分で飛びました。

交尾態


風に煽られ



30分後、次の交尾態が林から飛来しました。先程の交尾態かと思いましたが、別の個体のようです。
風が強く吹いて1分もしないうちに移動しましたが、風に揺れるガマの隙間から一瞬見えた姿を捉えました。



飛んだ交尾態を探していると、約3分後に意外に近い所で見つけました。仕切り直しです。

移動後


移動してから約6分後 探雌の♂が♀を目がけて突進


たまらず再移動した後


再移動して2分後に交尾を解き、約5秒で連結態のまま飛び産卵を始めたようですが、見えたのは警護の♂のみ。
交尾時間は飛来時から約12分間でした。すでに林で交尾していたようです。

連結態


11時過ぎ、離れた場所で産卵した緑色型♀です。約10分間、産卵と休止を繰り返すうち♂に捕捉されました。
産卵は長くて約2分間で大概数十秒で移動、後半は休止が多くなり、休止時は1分から2分間止まっていました。

♀ 産卵




横から撮りたくてもいつものパターン


♀ 静止 産卵休止 




再度産卵に飛び立ったところで探雌の♂に捕まってその場で交尾、約8分後に飛び去りました。

交尾態




飛んで2分後に戻り、すぐ再び飛ぶ


11時半頃から♂の活性がなくなり、12時40分頃、姿が見える位置で青色型の♀が産卵を始めました。
魚か何か分かりませんが、飛び跳ねた瞬間に飛び上って逃げてしまい、見失いました。綺麗な♀で残念。

♀ 産卵




15時40分頃、交尾態と♀が同時に飛来。♀はガマの奥に入って見失い、しばらくして交尾態で飛出し行方不明。
交尾態で飛来した方は撮影できました。♀は青色型です。

交尾態


午前のホバリングです。8時40分頃から飛び始め10時頃に多数のホバリングが見られました。

♂ 飛翔




午後のホバリングです。前日と異なり飛ばない時間帯がなく、夕方のホバリングは16時過ぎに始まりました。













前日少なかった静止の♂は普通に見られました。似たような天候でも日によって生態にかなり違いがあるようです。

♂ 静止





2018.9.18 長野県

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マダラヤンマ 2018<9月①>

2018-09-21 | マダラヤンマ

<9.17>

やはり信州へ

信州のマダラヤンマ、予報では秋雨前線の停滞により晴れる日がなく、足止めされているうちに9月も中旬です。
東北も検討しましたが、同様に天候不安定。2日連続ならどこかで晴れ間があると、やはり信州に行きました。
初日は予報に反し日中の大半は晴。最高気温はやや高めの27℃。交尾態3対と産卵が撮影できて大正解でした。
交尾態は午前の撮影で全て青色型の♀。午後は16時過ぎに♀が入り何度も交尾態を目撃したものの撮影できず。

まずは10時10分頃、第一号の交尾態を目撃。しかし、ガマの奥に止まって撮影不可能。♀は青色型でした。
約30分後、何時になく多い撮影者のレンズの先に交尾態。風に煽られつつも、10分以上止まっていました。

交尾態






ほぼ同時に、少し離れた場所に現われた交尾態です。風が強くいつ飛ぶか冷や冷やもの。約2分間で飛びました。



次は11時45分頃、探雌の♂がガマのなかの♀を捕捉しました。午前中目撃の4対目、これも青色型の♀です。
交尾時間は約15分間でした。交尾を解くまで見届けましたが、連結態で飛立って一旦止まった後見失いました。



16時20分頃、産卵場所を探す♀を目撃しましたが、着地前に見失いました。広範囲を移動していた様子です。
16時34分、姿が見える所に出てきていました。約1分間産卵して移動、15分程しておそらく同じ♀を発見。
次に移動した所は撮影不能でした。産卵は相当運がよくないと撮れません。最後の♀が緑色型でした。

♀ 産卵






午前中のホバリングです。10時から11時に集中しその後はさっぱり。静止の♂も探さないと見られない状況。
夕方のホバリングもなし。♂を見ない割に交尾の目撃例が多いのは、ガマのなかで探雌に専念していたからか。

♂ 飛翔






♂ 静止

2018.9.17 長野県

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ルリボシヤンマ 2018<9月①>

2018-09-19 | ルリボシヤンマ

<9.16>

邪魔者

ここ1週間、予報で滅多に晴マークを見ることがなく、しかも予報は日替わり。遠方に行くことができません。
雨に降られても諦めがつく東京のルリボシヤンマの産卵撮影です。午後遅くから晴れて最高気温は27℃。
11時頃の到着時は今にも降りそうな天気。それでも♂が飛び回って小さな池の隅々まで執拗に探雌しています。
15時頃までの間、侵入♂としばらく争った以外は同じ行動の繰返し。不在の時間は長くても15分程でした。
これでは♀の飛来は期待できそうになく、単なる邪魔者です。ホバリングも一瞬でした。

♂ 飛翔 探雌行動





2018.9.16 東京都

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