ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ムカシトンボ  2016<4月③>

2016-04-30 | ムカシトンボ科

<4.30>続編

連結の記録

長時間産卵の♀が捕捉されてから探雌が頻繁になり、ホバリングしたのは2♂で13時半頃の10分間でした。
再び探雌タイムになって、谷筋を上る♂が先程の産卵場所に飛び込みました。同じ死角に別の♀がいたようです。

土手の上から見ると♂が♀を押さえ込んでいます。撮影可能な空間があり、連結までの一部始終を記録しました。
ムカシトンボは、♀を捉えてから飛び立つまで、すんなりとはいかず、もたつくことが多い印象があります。
今回は45秒要しました。♀が抵抗したためか、連結までより連結後の方が長い時間を要しています。

産卵♀を捕える♂




押さえつけてからここまで14秒 連結に持ち込む




連結に成功するまで18秒






体勢を整えるまで23秒


飛立つ直前 押さえつけてから45秒、連結してからは27秒


連結態は樹上へ飛び去りました。連結前の♂の縄張り行動とホバリングの様子です。

♂ 飛翔







2016.4.30  東京都

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ムカシトンボ  2016<4月②>

2016-04-30 | ムカシトンボ科

<4.30>

季節は進む

羽化ばかりでは気が滅入るので成虫を撮影したいのですが、活発なのはシオヤトンボとハラビロトンボくらい。
ムカシトンボの生殖活動には早いと思いつつ、下見のつもりで行きました。晴れたり曇ったりで最高気温20℃。

11時過ぎに2♂がホバリング。10分程で姿を消しましたが、探雌の動き方から♀の飛来が期待できそうです。

♂ 飛翔






正午を前に急に曇り始めて♂が姿を消し、判別が難しい程暗くなった谷筋を♀が上ってきました。産卵開始です。

♀ 産卵


すぐに岩陰に潜り込み見失いましたが、3分程で出てきて上流に移動。度々産卵を見る場所に行くはずです。
数m追って産卵中の♀を見つけました。



ところが、ここで落着くと思いきや、すぐに飛立ってさらに上流に消えてしまいました。
この♀を追っていて不覚ながら見逃していましたが、後程、画像を見るとすぐ下でも産卵していました。



30分程して次の♀が飛来。着地を見ないと分からないような死角で、♂に捕まるまで31分間産卵しました。
産卵は4♀ですべてジャゴケでした。この時期にこれ程の数の産卵を見たのは初めてのことです。

♀ 産卵














産卵を始めてから探雌の♂が何度か現われ、近くまできても発見できずにいましたが、13時過ぎに捕まりました。

産卵中の♀を捕える♂


連結態になりましたが、撮影位置が悪過ぎて♀の頭が見えません。♂が押さえ込んでから約20秒で飛びました。

連結態

2016.4.30 東京都

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コサナエ 2016<4月②>

2016-04-29 | サナエトンボ科コサナエ属

<4.25>続編

裂開から休止まで

コサナエの羽化の続編です。ヤゴの定位から撮影したのですが、予期しない結末が待っていました。
11時25分、水面から這い上がるヤゴを発見。この日、最後の羽化個体です。

11:34 ♀ 定位


11時39分、裂開が始まり、直立するまで12分かかりました。

11:39:38


11:40:07


11:41:34


11:42:37


11:43:45


11:48 右の翅が異常に伸びていて抜けない


11:55 右の翅が抜けないまま休止




約10分休止して、脱出開始。

12:02 脱出中


右の翅が抜けないため、バランスを崩して落下しました。

落下直前


水没して終わりかと思いきや、這い上がってきました。右の後翅が伸びています。

12:04 


羽化殻まで戻ってきたものの、この後、再びバランスを崩して落下しています。

12:06 


翅の伸長 脱出後30分経過


開翅はしたもの、右後翅は脱出時のままで発達していません。

開翅 脱出後40分経過

2016.4.25 東京都

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コサナエ 2016<4月①>

2016-04-29 | サナエトンボ科コサナエ属

<4.25>

羽化集中日

 この日もクロスジギンヤンマの羽化は空振りで、コサナエに変更です。10時前から羽化が始まっていました。
最初の個体は草のなかで、すでに翅の伸長期。次を探していると、10時半頃から多数のヤゴが上陸しました。
10時45分頃、草の上から水際を見渡すと、休止期の2頭が見られました。最高気温はやや高く23℃。

休止期の2頭 右が♀、左♂


右の♀が、先に脱出しました。

♀ 羽化 休止


脱出直後 休止発見から10分後


左の♂です。

♂ 羽化 休止


10:52


脱出の状況です。右の♀から10分遅れて脱出を開始しました。5秒で脱出完了。

11:03:29


11:03:32


11:03:34


11:03:36


11:03:38


11:05


翅伸長期の2頭


左の♂の続きです。

11:10


11:15


11:20   いつでも飛べる状況


右の♀のその後です。

♀ 翅の伸長 脱出から約20分後


開翅 脱出から約45分後


小さな池ですが、羽化場所が一変して、昨年と異なる一角に集中。日当たりに関係なく様々な所で羽化しました。
羽化は20頭位。早めに飛立つ個体が目立ち、処女飛行に失敗して水面に落ちるシーンをいくつか目撃しました。

処女飛行に失敗して水面に落ち、這い上がる♀


♂ 羽化直後


♀ 羽化直後


羽化後、一旦近くに止まってから大概は樹上に飛びますが、池近くの草原で数個体が休んでいました。

♀ 未成熟


羽化後間もない♀


♀ 複眼が緑色に変わりつつある個体


♂ 複眼がほぼ緑色に変色した個体



2016.4.25 東京都

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ハラビロトンボ 2016<4月>

2016-04-28 | トンボ科

<4.20>

3頭の羽化

クロスジギンヤンマ空振り後、ハラビロトンボの羽化撮影に行きました。草叢から多数の未成熟が飛び出します。
池端の草のなかを丹念に探し、9時頃に羽化中の♀を見つけました。最高気温20℃。

♀ 羽化


約30分経過


約1時間経過


10時頃、足元を見ると♂が羽化中、しかもすぐ下に♀がいます。最初の♀に気を取られて気付きませんでした。
2頭が同じ頃に羽化を始めた様子。草のなかで厄介ですが、しっかり見ていれば休止から撮影できたはずです。

♂  羽化


10分経過


15分経過


1ヵ所からのみ3頭を見通すことができた 右が最初の個体で、左から、♂、♀、♀。


左の2頭


10時35分、最初の個体が開翅しました。見つけてから約1時間半。羽化殻は風で飛ばされています。

♀ 羽化直後




発見から1時間半経過   どちらも開翅を待つ段階


11時45分、上が先と予想していましたが下の♀が開翅。羽化殻に這い上がり、よく見えるようになりました。

♀ 開翅


5分遅れで上の♂も開翅。発見から1時間50分が経過していました。飛立つまで1時間以上かかります。

♂ 開翅




隣接する草叢にいた未成熟個体です。大半が♀でした。

♀ 未成熟 










♂   未成熟   翅の基部の橙黄色が目立つ


♂   未成熟   複眼が色付いてきた個体

2016.4.20  神奈川県

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