ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

オオヤマトンボ 2023<6月>

2023-06-30 | ヤマトンボ科

<6.28>

不規則に飛ぶ

前回同様、メインの狙いはオオヤマトンボの産卵でした。しかし、ポイントに2回♀が飛来して撮れたのは1枚。
最初は11時半頃、水際の樹木の下に潜り込まれて全く撮れないまま終了。次は13時頃、岸辺に沿っての産卵。
ただでさえ不規則に飛ぶのに、縄張りのウチワヤンマに次々絡まれてファインダーに入れるだけで精一杯でした。
打水はピントを合わせる間がなくシャッターが切れません。何故か♂はあまり飛びませんでした。

♀ 産卵 打水の前に体を捻ったところ


これだけでは淋しいので他のトンボを掲載します。一番活気があるのはコシアキトンボで生殖活動の盛りです。

<コシアキトンボ> 縄張り争いの♂






ウチワヤンマの産卵に干渉する♂


♀ 産卵






ポイントのコフキトンボは少なめで、交尾態の目撃は沖を飛ぶ1対のみ。当所で久々にオビトンボを見ました。

<コフキトンボ> オビトンボ型♀





2023.6.28 東京都

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ウチワヤンマ 2023<6月②>

2023-06-29 | サナエトンボ科ウチワヤンマ属

<6.28>

炎天下

関東一円の天候が不安定で、山沿いを避け都区内の公園に行くと晴れて炎天下。釣り人の姿を見ない程の暑さです。
前回は曇天で少なかったウチワヤンマの交尾態が数対飛び回りました。大迫力の飛翔は追うだけで楽しくなります。
6月はノーシャッターで帰る日が多かったので、絶好の気分転換になりました。都心で今年一番の32℃を記録。

待機場所に来た交尾態3対の行動パターンです。1番目の個体は着地しても交尾を解除せずに飛び去りました。

11時45分頃 産卵場所で一旦着地した交尾態


他の♂に干渉されたわけでなくとも、交尾を解かず5秒で飛ぶ


遠くには行かず50秒程周辺を飛び回る


♂が枝に止まる珍しいシーン ♂はこの場所で産卵させたい様子でも♀は交尾を解かない




10秒程止まった後 加速して飛び去る


2番目の交尾態は、待機ポイントで交尾を解いて通常どおり産卵を始めたところ、♀が水没してしまいました。

12時20分頃 2番目の交尾態


交尾を解く直前 ♀の後肢が伸びている 次の瞬間に♂が後肢を伸ばして空中で交尾を解除


♀はヒシに着地して5秒後に産卵開始


15秒後に突然水没 左前翅が一部欠損している他、損傷は見られない ヒシの根に絡まったようでもなく原因不明 




飛べそうになく力尽きる前に救出したところ、しばらくして樹上に飛んだ


3番目の交尾態は、ヒシに狙いを定めて一気に着地。着地してから交尾を解除して順調に産卵に移行しました。

13時5分頃 3番目の交尾態 




交尾態で着地して♂は5秒後に飛んで警護 20秒後に産卵を開始して約1分10秒間産卵






以下は単独で飛来して産卵した2♀です。いずれも♂に捕捉されルことなく産卵を終えて樹上に飛びました。

単独で飛来した♀ 約1分半の産卵 卵が出ている


以下は連続写真




単独で飛来した黄色が鮮やかな若い♀ やや広い範囲を移動してこれも約1分半産卵






縄張りの♂


杭や枝がなくても葉に掴まって♀を待つ

2023.6.28 東京都

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キイロサナエ 2023<6月>

2023-06-26 | サナエトンボ科アジアサナエ属

<6.24>

連続打泥産卵

優先して撮りたいトンボがあったので時期が遅れていまい、今季のキイロサナエの産卵は見送りのつもりでした。
しかし、狙いのサナエは出が悪くて撮れそうな気がせず、迷った挙句に思い直して行ったのが正解でした。
終盤に近く、縄張り♂は午前の3頭程、♀は13時過ぎまでに1回の飛来。撮影時は日射しがあって気温28℃。

11時15分頃、待機ポイントから離れたやや暗い泥地の♀を目撃。駆け寄ると連続打泥産卵をしていました。
当所では珍しい産卵方法で3年ぶり2回目。目撃から終了まで、休止することなく7分半産卵が続きました。

連続打泥産卵 取りあえず撮影開始 上からでは打泥しても分かり難い






位置を変えて横から打泥の瞬間を狙いますが、慌ただしく方向転換するので連写して偶然の結果を待つのみです。
余程卵を持っていたのか、想定外の7分以上の産卵が続きました。こうなるといくつかヒットします。







産卵弁に付着した卵が見える








時々明るい所に出てくるので自然光で撮影 移動する泥土の範囲は1m半程の水際




最後の打泥から高度を上げて約20秒間ホバリング 1回打水して樹上に飛ぶ


縄張りの♂ 午後になると姿を消した

2023.6.24 埼玉県

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コフキトンボ 2023<6月>

2023-06-25 | トンボ科

<6.23>

若いオビトンボ

前週後半から数日間は梅雨の中休みで、遠征を含め何ヵ所か行ってすべて空振りでした。撮れない時の悪循環です。
梅雨時のトンボの活動状況は読みきれません。この日、久々にヤブヤンマの羽化に行きましたがこれも空振り。
早朝に帰るわけにいかず、何ヵ所か回って都下の公園で若いオビトンボを撮影しました。最高気温25℃。

オビトンボ型♀ 若い個体は美しい




胸部まで白粉を帯びた♂ 近くに♀がいても無関心


白粉が生じ始めた若い♂


♂ 未成熟

2023.6.23 東京都

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オオアオイトトンボ 2023<6月②>

2023-06-18 | アオイトトンボ科

<6.15>

羽化の記録

1日空けてヤブヤンマを見に行きましたが、今回も空振りで新たな殻もなし。6月の気温の上がりが低いのか。

外すとオオアオイトトンボの羽化以外に撮影対象がありません。水中から這い上がるヤゴを探して運よく発見。
前回は意外な場所で羽化を目撃しましたが、今回は池端近くのまずまずの場所。定位からの撮影は初めてでした。
ピークを過ぎたようで羽化の目撃は半減して数頭です。午後から雨で早帰りが正解の日。最高気温25℃。

♀の定位から約1時間半の記録です。

9時10分頃 定位




9:35 裂開 休止までは約10分間


9:37 複眼が抜けるところ


9:39 胸部が抜ける


9:40 翅が抜けるところ


9:44 前、中、後肢とも抜けた


9:45 休止 休止期は約6分間


9:51 殻に掴まり脱出開始 約5分間で脱出完了


9:54 慎重に腹部を抜いていく


9:56 腹部の大半が出ると進行が早い




脱出直後


9:57 1分経過


10時5分頃


10時15分頃 翅の伸長


10時30分頃 腹部の伸長過程


10時35分頃 脱出から約40分経過 翅、腹部が伸長して固まってきた

2023.6.15 東京都

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