ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ヨツボシトンボ 2017<4月>

2017-04-30 | トンボ科

<4.30>

せわしない産卵

都区内の池でヨツボシトンボの羽化個体を探してみたものの、羽化殻ばかり。完全にピークを過ぎていました。
すでに縄張り争いが佳境。例年より個体数が多く、♀が来るとすかさず交尾を仕掛け、即産卵が始まります。
相変わらずせわしない産卵で、直ちに移動するので追いかけるのが大変。ヒット率は極めて低レベルでした。

♀ 産卵




当所では開けた水面での産卵は稀で、すぐガマの繁みに潜り込むので余計ストレスが溜まります。





♀を捕らえて交尾態で飛び回るのは約10秒。チャンスは何度かあっても、ピントが合ったのはこんな角度のみ。

交尾態

2017.4.30 東京都

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クロスジギンヤンマ 2017<4月②>

2017-04-29 | クロスジギンヤンマ

<4.29>

早くも産卵

9日前にクロスジギンヤンマの羽化を撮影した丘陵の池では、3♂が活発にパトロールを繰り返していました。
11時過ぎ、♂の目を盗むようにして♀が飛来、羽化は遅れましたが、早くも産卵。まだ若くて綺麗な個体です。
3♀が産卵したようで、1♀が♂に捕まり交尾態で樹上に消えました。

一方、狙っていたホソミイトトンボの産卵は不発でした。♂は水辺に集まっていましたが、♀が出てきません。
最高気温は24℃まで上がり、例年なら産卵が見られるはずですが、今季は不可解なことが続きます。

♀ 産卵














奇妙な光景に遭遇しました。♂がアタックして♀を沈めたわけではありません。

♀に襲いかかる♂

♂に反応しない♀の正体は、羽化不全で水没して飛べない個体でした。

♀ 羽化不全

2017.4.29 神奈川県

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ムカシヤンマ 2017<4月>

2017-04-28 | ムカシヤンマ科

<4.27>

羽化撮影は運次第

ムカシトンボの羽化は、脱出前の個体が撮れずに終わり、ムカシヤンマで挽回すべく初めて茨城に遠征しました。
時期が読めず行ってみないと分からない状況、ポイントも手探り状態です。
探し回って羽化殻一つ見つからず、時期が早いと諦めて帰り支度をした後、数m先の樹木のヤゴを発見しました。
何度も見た木でしたが、いつの間にか這い上がって定位していました。時刻は10時15分を過ぎています。
朝方の雨は7時頃に上がったものの、羽化が遅れたようで、羽化撮影は運次第であることを実感した瞬間でした。

この日は、時々薄日が射す程度で気温が上がらず、最高16℃、最低10℃。羽化の進行は遅れ気味でした。
5時間以上観察したものの、開翅まで付き合いきれずに終了。目撃は1頭のみで、多分、今季最初の羽化です。

♂ 羽化 定位のヤゴ 地面から約70㎝


10:22 裂開 


10:24


10:31


10:32


10:38 複眼が抜ける


10:40


10;42


10:43


10:45 肢が全て抜ける 裂開から約23分


10:47 直立型の休止 休止期約45分


10:57


11:31:39 脱出開始 完了まで約5分


11:31:47


11:33 一気に脱出とはいかず、2分程動きが止まる


11:36:30


11:36:35 脱出完了


11:36:37 脱出直後


11:37


11:42 翅の伸張 腹部が反り始める


11:51


12:23 翅が伸張して腹部が反る

12:36


12:48


⒔:21 腹部伸張 ここからが遅かった


13:47


14:37


15:14


15:34 5時間以上経過しても開翅せず 開翅は近いと思われるが、時間切れでこれまで

2017.4.27 茨城県

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シオヤトンボ 2017<4月②>

2017-04-27 | トンボ科

<4.24>続編

生殖活動一番手

春に羽化して真っ先に生殖活動するシオヤトンボ。当所では羽化が数日遅れでも、生殖活動は早く始まりました。
昨日は10時頃から♂数頭が水辺に集合、11時半頃に2♀が現われ、短時間ながら交尾、産卵が見られました。

この日は曇りがちで♂の出現は遅れ気味でした。♀は正午を過ぎて日が射した時間帯に飛来、直ちに争奪戦です。
毎度のことながら、春先のシオヤトンボの激しい動きに魅了されます。

交尾態 産卵中に捕えられた♀


交尾態 静止 


産卵は多くないものの、日が射す時間が限られ集中して見られました。珍しく接近して2♀が産卵。

♀ 産卵












♂ 飛翔 



2017.4.24 神奈川県

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シオヤトンボ 2017<4月①>

2017-04-27 | トンボ科

<4.24>

羽化終盤

毎年、シオヤトンボの羽化を観察する湿地。1週間前は羽化殻もなく、暖冬の昨年より遅れている様子でした。
昨日、再び行くと、すでに生殖活動が始まっていて、一方、撮影不能の遠い所で3頭の羽化を目撃しました。
羽化のピークは例年20日前後ですが、羽化の開始が遅れた今年も同時期であったのか、終盤の様子でした。

出直して、昨日と同数の3頭の羽化を確認しました。曇りがちで最高気温は1℃位高く19℃、最低12℃。
9時過ぎ、撮影可能な所に定位したヤゴを発見。約1分後に裂開が始まって開翅までは約2時間50分でした。
気温が上がらず時間がかかりました。変わりばえしませんが、今年の羽化の様子です。

9:02 ♀ 羽化 裂開


9:03


9:06:13 複眼が完全に抜ける


9:07:20


9:08:19


9:08:53


9:09:36


9:12 全ての肢が抜けて休止


9:20 休止期 約29分間


9:41:37 脱出 15秒で完了


9:41:40


9:46 脱出後


9:47


9:58 翅の伸張


10:12


10:13


10:22


11:11


11:28 腹部伸張


11:52 開翅 6分後に飛立ち




ほぼ同時に羽化した♂です。

♂ 羽化



2017.4.24 神奈川県

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