ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

オオトラフトンボ 2019<5月②>

2019-05-31 | ・オオトラフトンボ

<5.30>続編

羽化の記録

10時51分、遅い時間に定位したヤゴを発見しました。♀の定位から飛立ちまでを見届けたので記録します。
定位から開翅まで約1時間31分、開翅から12分後の12時34分に飛立ちました。

♀ 羽化 定位 10:51 かなり乾燥した状態


10:54 裂開 複眼が抜ける


10:55 複眼が完全に抜ける




10:56


10:57 前肢が抜ける


10:58 後肢が抜ける


11:01 休止




休止期は約12分と短く、近くで飛立った個体に気をとられた瞬間に脱出。油断して脱出が撮れていません。

11:14 脱出直後


11:15


11:30 翅の伸長


12:17 腹部の伸長


12:22 開翅




強い風が吹いて飛立たず、約5分後に翅を閉じます。12時29分、再び開翅すると約5分後に飛立ちました。

12:34 飛立ち直前


飛立ち 



2019.5.30 群馬県

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オオトラフトンボ 2019<5月①>

2019-05-31 | ・オオトラフトンボ

<5.30>

時期が合って

オオトラフトンボの羽化撮影は、数年来、行くつもりでいて行きそびれていましたが、漸く時期が合って決行。
脱出前の撮影が目的でも、9時半頃で十分との読みが甘かったか、到着時に見た個体は脱出後ばかりでした。
不安ながら探索を続行すると、やはり遅い時間から羽化する個体がいました。結果は初回にして成果あり。

♂ 羽化




♀ 羽化








11時45分頃に発見した♀。もう少し早ければ裂開から撮れたので残念。おそらくこの日最後の羽化です。

♀ 羽化 裂開して複眼と前肢が抜ける


後肢が抜ける


休止 休止期は約13分



脱出 脱出開始から完了まで約13秒






脱出直後


翅の伸長


上の♀よりやや先行して羽化した♂。草の間で角度が限られ、面白い画像になりました。数秒で一気に脱出。

♂ 羽化 休止


脱出


脱出直後

2019.5.30 群馬県

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サラサヤンマ 2019<5月③>

2019-05-30 | サラサヤンマ

<5.28>

長時間の産卵

4日連続の真夏日が一段落してサラサヤンマの撮影を続行。4日前不発であった産卵を撮らないと終われません。
探雌行動が活発で、やや不安を感じながら待つこと約1時間。縄張りの♂を潜り抜けて無事♀が現われました。
産卵場所を探し1分程低空で飛び着地。産卵は11時25分から約1時間半に及びました。薄曇りで気温26℃。

♀ 産卵




近づくと長靴に産卵を試みます。こういう♀は産卵意欲旺盛で遠くに飛ぶことはありません。約1分で移動。

産卵移動


数ヵ所を転々として産卵場所を探す 1ヵ所に止まるのは15秒程度


ここで少し落着き1分以上産卵したが、産卵場所に満足していない様子


最初の着地から約6分後、気に入った朽木に辿り着いて、すっかり落着きました。ここで約41分間産卵。









触れない限り相当接近してもお構いなし。近くに♂が飛来しましたが、当方がガードしているので捕まりません。





産卵移動






一旦飛立ってから同じ朽木に戻り約7分間産卵 この朽木で通算約48分間の産卵


隣の朽木に移動 ここでは通算約29分間産卵


産卵移動




12時55分、産卵を漸く止めて低木に止まりました。最初の着地から約1時間30分後です。

♀ 静止 産卵休止


さすがに産卵終了と思いきや、腹部を曲げ始めまだ産卵する気配。約3分後に飛びました。





産卵を再開してから約1分後、移動した先で♂に捕まりました。交尾態で樹上に飛んで行方不明です。
よい♀に巡り会って、久々に産卵撮影を堪能しましたが、産卵の目撃はこの♀のみでした。



探雌する♂です。気温が下がってホバリングが多少長くなりましたが、前回と左程変化はありませんでした。

♂ 飛翔






♂ 静止 樹上に止まる



2019.5.28 埼玉県

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サラサヤンマ 2019<5月②>

2019-05-27 | サラサヤンマ

<5.24>

三連発

サラサヤンマの交尾態は、湿地内を低空で旋回して高い梢に消えますが、着地を見届け4年ぶりに撮影しました。
しかも、連続して3対が奇跡的に撮れる位置に止まりました。いずれも飛来して産卵前の♀が捕捉されています。
他に、捕捉を逃れた1♀を目撃。こういう日は産卵が撮れませんが、嬉しい誤算でした。最高気温31℃。

交尾態 10時45分から交尾時間約17分




風に煽られて


2対目は、この角度しか撮れない位置でした。

11時19分から交尾時間約16分


交尾を解いた直後


♀ 静止 交尾後の♀が約3分間止まる


3対目です。枝が入り込んで見通せる角度は限られますが、一番低い位置です。

13時2分から交尾時間約17分




交尾を解いた直後 すぐに離れず連結態で1分以上静止




交尾後、♀は近くの枝でしばらく休止して飛び去りますが、この♀は約40分間止まっていました。

♀ 静止 交尾後の♀ 




暑いのでホバリングは稀ですが、探雌行動は念入りです。止まってもしっかり♀を待ち構えています。

♂ 飛翔






♂ 静止







2019.5.24 埼玉県

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アサヒナカワトンボ 2019<5月>

2019-05-25 | カワトンボ科

<5.23>

交尾即産卵

二ホンカワトンボとアサヒナカワトンボが共存する当地域の♂の翅色の特性から、アサヒナとして記録しました。
渓流では橙色翅型♂、無色翅型♂が見られ、前者は二ホンで少数、後者はアサヒナで個体数が圧倒的です。

交尾態が早瀬の岩に着地して交尾を解くと、♀はその場で瞬時に産卵を始めました。初めて見るパターンです。

交尾態


交尾を解いた瞬間 ♀は産卵開始






♀ 産卵 別個体


移精


交尾態

2019.5.23 岐阜県

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