ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ホソミオツネントンボ 2018<4月>

2018-04-30 | アオイトトンボ科

<4.29>

意外な所で

春のトンボは押せ押せモードで、アオサナエの羽化撮影に埼玉の河川中流域に行きましたが、見つけられず終了。
見たのは羽化不全1♀で、他には縄張りのダビドサナエ数頭のみでした。最高気温は27℃まで上昇。

河岸では無数のホソミイトトンボが縄張り、1割程度の割合で流水域で初見のホソミオツネントンボがいました。
かつて簡単には見られなかったホソミイトが南関東で勢力を増し、ホソミオツネンはあまり見なくなっています。
数年来、撮影機会がなかったホソミオツネンの交尾、産卵を探しました。風が強く吹き、撮るには一苦労でした。
ホソミイトの連結態が正午前に続々と産卵しましたが、今回は無視です。

♂ 静止


交尾態






連結態


連結産卵










<アオサナエ> ♀ 羽化不全 数10㎝しか飛べない個体

2018.4.29 埼玉県

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ムカシトンボ 2018<4月③>

2018-04-30 | ムカシトンボ科

<4.27>

素通りばかり

今季は羽化時期が早かったムカシトンボですが、産卵ピークは5月になってからという固定観念があります。
曇りがちで気温が低く、♂があまり飛ばないなら産卵が多いと予測して、早いとは思いつつも渓流に行きました。
予測したとおり♂の出が悪く、何度も♀を目撃しましたが、同じ♀が繰り返し飛来していたようでもあります。
産卵を試すだけで素通りする若い♀が目立ち、産卵したのは2♀でした。♂に捕捉されるシーンも目撃しました。
4月下旬でも平地の最高気温は21℃、現地は17℃で肌寒い天候。

まずは、若い♀が産卵基質でない所で一瞬産卵体勢になり、上流に消えるパターンです。

産卵を試す♀ 産卵場所が分かっていない様子








ここでも産卵していない様子 約20秒止まる


以下は産卵シーンです。

♀ 産卵 すぐ移動


12時55分頃、落着いて約15分間、同じ葉から離れずに産卵した♀です。







14時30分頃、落着いて約25分間、苔や近くの茎に産卵した♀です。







探雌飛翔及び縄張りのホバリングをする♂です。

♂ 飛翔











2018.4.27 東京都

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タベサナエ 2018<4月>

2018-04-30 | サナエトンボ科コサナエ属

<4.26>

時期が読めず

岡山遠征の主目的はトラフトンボですが、当所で生息する西のコサナエ属3種の生殖活動も期待して行きました。
結果は、交尾の目撃はなく、昨年同様タベサナエの産卵の撮影機会が一度あったのみ。今年も期待外れでした。
昨年より2週間以上早いのですが、縄張りのオグマサナエが多数見られる一方、♀が現われないのに変わりなし。
昨年見ていないフタスジサナエは目撃していますが、こちらは時期がまだ早いようです。

10時過ぎ、オグマサナエが縄張りしている池端で待機していると飛来したのはタベサナエの♀でした。

♀ 産卵




縄張りの♂は流水域に集まっていて、池端では見られませんでした。

♂ 静止 縄張り行動




午前中からオグマサナエが多数縄張りしていましたが、♀が来ないことにはどうにもなりません。

<オグマサナエ> ♂ 静止






♂ 飛翔


フタスジサナエの縄張りはまだ見られず、林縁樹上と池近くの草叢で♀数頭を目撃。黄色が鮮やかな未成熟です。

<フタスジサナエ> ♀ 未成熟 静止



2018.4.26 岡山県

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トラフトンボ 2018<4月②>

2018-04-30 | ・トラフトンボ

<4.26>続編

産卵日和(その2)

トラフトンボの魅力は、何といっても卵塊造りです。これを撮影しないと遠くまで来た甲斐がありません。
活動が遅れ気味で気を揉むなか、正午になって待機していた池に交尾態が現われ、その後は何度も飛来しました。
しかし、大半は飛び回って池を抜けてしまいます。戻ったのは6対で、5♀が見通せる所で卵塊を造りました。
これだけ見られれば不満はありません。産卵日和でした。

12時2分、最初の交尾態が飛来、順調に卵塊を形成して、同8分に打水して産卵完了するまでの様子です。

交尾態 ♀は翅が無斑の個体




交尾を解いて♀が打水して静止 ♂は警護


♀ 静止


1分もしないうちに卵塊を造り始める






約4分で卵塊を形成して飛立つ すぐには打水せず珍しく約1分間飛び回る


今回も打水は撮れず産卵後


約1時間半待って、近くに飛来した次の交尾態です。

高速で旋回する交尾態


産卵場所を決めると低速になり一瞬ホバリング


交尾を解いた直後


30秒程で卵塊造りを始める 飛立ちまで約6分


しばらく警護する♂






他の♀の卵塊造りです。この日のピークは15時前後でした。

卵塊造り


産卵に飛立つ


別個体 卵塊造り 




池端の樹木に止まったのは1♀のみ 卵塊形成の途中で飛立つ

2018.4.26 岡山県

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トラフトンボ 2018<4月①>

2018-04-28 | ・トラフトンボ

<4.26>

産卵日和(その1)

何年も通った千葉の沼のトラフトンボが激減したので、行く気になりません。昨年も行った岡山に遠征しました。
前日の午前は雨で、朝から快晴の絶好のコンディション。問題は時期が合っているかどうかです。 
朝の気温が低く、縄張り飛翔は10時過ぎに活性化。交尾態が飛来しのは午後からで、10回以上目撃しました。
このところ羽化撮影ばかりで、飛びを撮って気分も晴れ、漸くシーズン到来といった感覚です。最高気温21℃。

今回は交尾飛行を中心に掲載、次回、遠征の一番の目的である卵塊造りは次回掲載します。

交尾態


♀は翅の前縁黒条がやや薄い個体


以下2枚は同一個体




産卵場所で交尾を解いた瞬間


連結して遠くを飛ぶ個体 交尾に至ったか不明


♂ 飛翔 縄張り行動


















♀ 飛翔 産卵直後

2018.4.26 岡山県

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