ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ムカシヤンマ 2020<5月>

2020-05-28 | ムカシヤンマ科

<5.27>

2年ぶり

例年のムカシヤンマの産卵、昨年は外したので挽回です。まずは来るか、来ても撮れる位置かどうか運次第です。
11時50分頃、ポイントに♀が飛来しましたが、シャッターを切る前に崖の上に消えました。待機続行です。
12時12分頃、次の♀が崖下方のシダの陰で産卵を始めました。しばらくすると姿を見せ、2年ぶりに撮影。
数ヵ所を移動して3分程産卵、やはり崖の上に飛んで行方不明でした。平地の最高気温29℃、現地は26℃。

♀ 産卵 綺麗な個体 ここで約50秒間の産卵


約30分後の12時42分頃、再び♀が飛来して、崖の上に行かずに約20分間産卵。これまでの最長記録です。
崖沿いに横に移動して1ヵ所10秒程、長いと1分程の産卵で、気に入った所では3分以上留まりました。
比較的明るい所で、滅多にない撮影チャンスでしたが、草や苔に遮られて横から撮ることはできません。

♀ 産卵 別個体








崖から水滴が降りかかる場所


約15分経過


13時を回り、産卵終了の直前




この後2時間半待機して♀の飛来はありません。一瞬のタイミングを逃すと撮れないことを改めて実感しました。
13時半頃になって、待機場所に2♂が飛来するようになり、時々争いながら縄張りを形成していました。

♂ 静止


産卵場所に陣取る




時に地面に降りる

2020.5.27 岐阜県

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムカシヤンマ 2019<5月> 

2019-05-25 | ムカシヤンマ科

<5.23>

遂に外す

ムカシヤンマの産卵はそうそう思うように撮れませんが、過去4年外れがなく、一日一度は見ている産地に遠征。
しかし、今回は遂に外しました。暑過ぎて、夕方遅くの産卵になりそうなムードで諦めました。気温30℃。

待機場所から離れた崖に飛来した♀です。産卵後の休止の気配でしたが、一応20分程待って、やはり産卵せず。
折角、目の前に止まったのに残念です。それにしても、5月にしてこの暑さは異常。

♀ 静止


♂ 静止







2019.5.23 岐阜県

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムカシヤンマ 2018<6月>

2018-06-07 | ムカシヤンマ科

<6.1>

物足りない結末

年一度の楽しみ、岐阜のムカシヤンマの産卵撮影です。例年5月中に行っていましたが、6月にずれ込みました。
雨上がりで絶好の晴天ですが、気温が低いのか午前中は♂も殆ど姿を見せませんでした。最高気温は27℃。
この日は、午後の約40分間に集中して3回の産卵を目撃、今回も当地では外さず、4年連続で撮影できました。
しかし、思うような位置ではなく物足りない結末になりました。運次第とはいえ待機時間が長いだけに疲れます。

12時半頃、漸く飛来した♀は崖の中段に着地、落着かずそのまま上に消えていきました。

♀ 産卵


数分後、近くの崖で次の♀を発見。今度は約3分間産卵しましたが、これも見上げる位置で大半は枯葉が被ります。
ムカシヤンマらしいといえばそれまでですが、出てくるのを待って何とか撮影。









13時7分、待機した岩壁に遂に飛来。横から撮影できると思ったのも束の間、数秒で崖の上に飛びました。





♂の縄張り行動は、午前中と打って変わり午後から活発になりました。

♂ 静止 縄張り行動








♂同士の争いも何時になく激しく、何度かバトルが見られました。争った後、休止する♂です。


2018.6.1 岐阜県

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムカシヤンマ 2017<5月>

2017-05-28 | ムカシヤンマ科

<5.27>

粘った甲斐

ムカシヤンマの産卵撮影です。1週間前、4月下旬に羽化を撮影した茨城の産地に行って、♀の目撃なく空振り。
このままでは終われず、岐阜の産地に出直しです。3日間雨が続いた後の晴、よもや外すことはないはずです。
♂が多数待機していて、上空でのバトルが何度も見られ気配上々。ところが、いくら待っても♀が出てきません。
最高気温24℃でも、午後からは度々日が陰り、肌寒さを感じるくらい。連続で外す嫌な予感がしました。

13時40分過ぎ、周辺にいた♂が姿を消すと♀が現われ、崖の窪みで産卵。しかし、20秒程で飛びました。
個体の識別ができない程の暗い所で、まともに撮れませんでした。

♀ 産卵




当所は正午前後の産卵が多いので、半ば諦めながらも♀を見た場所で待機。待機時間は延べ4時間を超えました。
14時35分、遂にふらふらと♀が飛来して、狙っていた崖のポイントに止まりました。産卵開始です。
地上数10㎝の高さの岩の苔を転々と移動し、崖の低い位置の1m程の間を行ったり来たりして約11分間産卵。

♀ 産卵










5分経過。産卵意欲旺盛で、すっかり落着きました。すぐ近くから反対サイドに回り込んでも反応なし。

















♀を待つ♂の様子です。いつもより産卵場所に近い所で待機する個体が目立ちました。

♂ 静止











2017.5.27 岐阜県

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムカシヤンマ 2017<4月>

2017-04-28 | ムカシヤンマ科

<4.27>

羽化撮影は運次第

ムカシトンボの羽化は、脱出前の個体が撮れずに終わり、ムカシヤンマで挽回すべく初めて茨城に遠征しました。
時期が読めず行ってみないと分からない状況、ポイントも手探り状態です。
探し回って羽化殻一つ見つからず、時期が早いと諦めて帰り支度をした後、数m先の樹木のヤゴを発見しました。
何度も見た木でしたが、いつの間にか這い上がって定位していました。時刻は10時15分を過ぎています。
朝方の雨は7時頃に上がったものの、羽化が遅れたようで、羽化撮影は運次第であることを実感した瞬間でした。

この日は、時々薄日が射す程度で気温が上がらず、最高16℃、最低10℃。羽化の進行は遅れ気味でした。
5時間以上観察したものの、開翅まで付き合いきれずに終了。目撃は1頭のみで、多分、今季最初の羽化です。

♂ 羽化 定位のヤゴ 地面から約70㎝


10:22 裂開 


10:24


10:31


10:32


10:38 複眼が抜ける


10:40


10;42


10:43


10:45 肢が全て抜ける 裂開から約23分


10:47 直立型の休止 休止期約45分


10:57


11:31:39 脱出開始 完了まで約5分


11:31:47


11:33 一気に脱出とはいかず、2分程動きが止まる


11:36:30


11:36:35 脱出完了


11:36:37 脱出直後


11:37


11:42 翅の伸張 腹部が反り始める


11:51


12:23 翅が伸張して腹部が反る

12:36


12:48


⒔:21 腹部伸張 ここからが遅かった


13:47


14:37


15:14


15:34 5時間以上経過しても開翅せず 開翅は近いと思われるが、時間切れでこれまで

2017.4.27 茨城県

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする