ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

オツネントンボ 2019<3月>

2019-03-22 | アオイトトンボ科

<3.20>

水ぬるむ

気温が20℃に達する予報で、オツネントンボの産卵が見られるのは間違いなさそう。4月始動を前倒しです。
都下の公園に行くと、この日を待っていたかのように、11時頃から連結態が池に集結しました。
最低気温4℃半ばでも朝から晴れて最高気温21℃。桜の開花宣言は持ち越されたものの、ぽかぽか陽気です。

10時半に到着、まずは交尾態を探します。♂が素早く♀を連結して即刻移精しました。

連結態 移精






移精は約1分で終わり交尾に移行します。石の上なのですんなりとはいかず、1分半かけて交尾態になりました。





交尾態




少し移動、交尾時間は4分少々でした。交尾を解くと、近くでは産卵せず猛スピードで飛び去りました。





連結態 交尾後


午後になると交尾の目撃は難しくなりますが1対発見。他の♂に干渉されて移動しましたが、交尾は成立。

連結態 移精直前


初日の第一関門、交尾態を撮影し次は産卵。思いも寄らぬ数の連結態ですが、照り返しが強く撮るのは大変です。
ピークは正午前後で13時から徐々に姿を消しました。ガマに産卵痕があり、産卵は数日前に始まったようです。

産卵に飛来した連結態から。上の画像と同じ枝ですが、別個体です。以下、連結産卵と単独産卵の様子。

連結態 産卵に飛来


連結産卵


















単独産卵です。この時期でもたまに見かけます。多分同じ♀が連結態に交じって長時間産卵していました。

♀ 産卵






♂ 静止 ♀を待つ個体


林縁では水辺に出ていない♂がちらほら見られましたが、♀は見当たりませんでした。

♂ 静止



2019.3.20 東京都

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アオモンイトトンボ 番外編

2019-03-10 | イトトンボ科番外編

敢えて撮らないトンボ(その3)

関東平野で一番多く見られるイトトンボはアオモンイトトンボ。やはり敢えて撮らないトンボです。
ただし交尾態だけは何度も撮っていました。目撃数が多いうえに交尾時間が長いので自然にカメラが向くのでしょう。

交尾態の♂に襲い掛かる♂


動じることなく交尾を継続

2009.7 都区内

交尾態 ♀は♂と同色型

2008.7 千葉県松戸市


2018.5 都区内

同色型で青色の♀ 明らかに青味が強い個体

2017.5 都区内

交尾態 ♀は異色型

2009.6 千葉県野田市


2008.8 都区内

異色型で褐色味が強い♀

2017.6 都区内

交尾態 ♀は未成熟

2018.4 都区内

♀ 同色型 産卵

2008.8 都区内


2007.7 都区内

♀ 異色型 産卵

2016.5 都区内

獰猛さで知られるアオモンイトトンボがイトトンボを捕食するシーンはたまに見ても、殆ど撮影していませんでした。
画像は羽化して飛立ったイトトンボを♂が捕えたシーンです。襲われたのは同種のようですが、不詳。

♂ 静止 捕食



2018.5 都区内

♂ 静止

2007.9 都区内


2008.6 都区内

胸部の青味が強い♂ ♀程多くないが時々見かける

2012.5 横浜市

以下は♀の静止画像です。同色型の♀は単体でいるとフィールドでは♂と識別が困難です。

♀ 同色型 青味が強い個体 静止 捕食

2018.6 都区内

♀ 異色型 静止

2008.9 都区内

異色型の♀未成熟は鮮やかなオレンジ色で、アジアイトトンボの♀未成熟によく似ています。
アジアイトトンボは2017年12月に掲載。

♀ 未成熟 静止 オレンジ色から緑色に変化過程の個体

2016.5 都区内

♀ 未成熟 静止

2014.6 都区内



同 捕食

2018.6 都区内

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ホソミオツネントンボ 番外編

2019-03-01 | アオイトトンボ科番外編

思い出のトンボ(その5)

春が待ち遠しい今日この頃。思い出の画像から10年程前に撮っていた冬から春のホソミオツネントンボです。

まずは2009年、10年。当時、トクサに集まって越冬することで知られていた千葉の自然公園の個体です。
以後、その時期に行っていないので今の状況は知りませんが、3頭も見られればよい方でした。

♂ 静止




♀ 静止

2009.2 千葉県市川市

♀ 静止

2010.1 同

♀ 静止

2010.12 同

4月上旬、ほぼ色づいた個体が見られました。この一角から姿を消す直前です。

♀ 静止



2009.4 同

2010年のGW快晴の日、当てもなく水が張られた谷津の田圃を見て回っていて連結産卵を目撃しました。
面白いことに隣接する田圃には飛来しませんが、近隣のいくつかの田圃を巡ると簡単に産卵が見られたものです。
ところが、数年前に当所に立寄ると全く見られませんでした。この地域でも年々個体数が減っているようです。

連結産卵 田圃の畔の下で産卵


産卵場所を巡り小競り合い




時折風が吹き荒れて


完全に捻じれる♂








珍しく単独産卵する♀




♀ 静止


♂ 静止


同じ田圃で1頭のみ見られたオツネントンボです。

<オツネントンボ> ♂ 静止

2010.5 千葉県印西市

同じ年、初夏になって目撃した連結産卵です。この後、2018年4月の記事に至るまで殆ど撮影機会がありません。

連結産卵

2010.6 栃木県宇都宮市

コメント (2)
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