ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

オニヤンマ 2018<7月>

2018-07-30 | オニヤンマ科

<7.30>

受難の産卵

ハネビロエゾトンボの水路、明るい場所で待っていると飛来する♀は直ちに♂に捕捉され、撮影不能状態でした。
代わりに現われたのはオニヤンマ♀。産卵を始めるとハネビロエゾ♂が攻撃を仕掛けて中断を余儀なくされます。
産卵意欲は旺盛なようで、邪魔される都度飛立って広く場所を変えて産卵していました。

♀ 産卵




ハネビロエゾトンボが連結を試みるような動作をしたので、絡むシーンを狙いましたが、全く撮れませんでした。








2018.7.30 栃木県

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ハネビロエゾトンボ 2018<7月②>

2018-07-30 | ・ハネビロエゾトンボ

<7.30>

今が旬

台風一過後も不安定な天候が続きます。天候に左右されず、外れがない栃木のハネビロエゾトンボに行きました。
水路では多数の♂が縄張り、産卵は暗い場所の草に隠れるように行われ、いつになく激しく動き回る印象でした。
到着した正午頃から3時間で交尾態4対を目撃しましたが、すべて高い梢に消えました。最高気温32℃。

♀ 産卵




別個体の数々です。飛来する頻度は高いものの、♂に追われたり草陰に入るので打水はなかなかヒットしません。











明るい場所で産卵すると直ちに♂に捕捉されます。連続打水産卵を初めて目撃しましたが、近寄る前に♂が捕捉。



♀ 静止 ♂から逃がれ水路脇の草原に倒れ込む


♀ 飛翔 産卵に飛来したところ


縄張りの♂の様子です。

♂ 飛翔














♂ 静止 水路脇の木で一時休止

2018.7.30 栃木県

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ネアカヨシヤンマ 2018<7月②>

2018-07-28 | ネアカヨシヤンマ

<7.23>

ここまで暑いと

ネアカヨシヤンマの産卵、今季は苦戦中で4日前も外しています。そろそろ落着く頃かと同じ湿地に行きました。
前回に続き交尾態を目撃しましたが、藪に姿を消した♀を縄張りの♂が捕捉して飛出し、見失うパターンです。
観測史上最高の気温を熊谷で記録した日、当地も最高気温39℃。待機した木陰でも34℃を下回りません。
ここまで暑いと通常どおりにはいかないのか♀は滅多に姿を見せず、飛来しても相変らず敏感で気が滅入ります。

到着早々、林内に踏み込むと♂が飛び出し、改めて慎重に探すと暗がりに1♂がぶら下がっていました。

♂のぶら下がり






11時半頃、ぎこちない飛び方の♂が現われて、日が射す枝に止まりました。





複眼は綺麗な個体ですが、左の前翅と右の後翅が大きく破損した歴戦の勇です。



蟷螂が標的にして忍び寄ってきます。この体勢のまま約1分間、さらに距離を詰めて飛びかかりました。



肉眼では分かりませんでしたが、画像では蟷螂が襲いかかった瞬間、逆に噛み付いたように見えます。





撃退され蟷螂は去っていきます。♂は直ちには飛ばず、一呼吸置いて姿を消しました。余裕なのか動作が鈍いのか。





産卵の目撃は14時半頃の1回のみ。草藪に潜り込み、この日もまともに撮影できませんでした。
別の♀が産卵場所のすぐ上に止まっていました。見逃したかもしれませんが、産卵はしていないはずです。

♀ 静止


飛立ち 発見して約2分後、産卵せずに姿を消す

2018.7.23 埼玉県

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マルタンヤンマ 2018<7月④>

2018-07-26 | マルタンヤンマ

<7.20>

産卵の当り日

マルタンヤンマの産卵撮影です。夕方を目指して昨年と同じ池に行きました。最高気温は33℃で高湿度。
昨年7月は飛来のない日が3回連続し8月に漸く1♀を撮影しだけでしたが、初回で数頭の産卵に出会いました。
17時過ぎ、2♀がほぼ同時に飛来、縄張りのオオシオカラトンボに追い回されて1♀はすぐに姿を消しました。
残った♀を撮影しているうちに次々に飛来して、潜り込むので正確に確認できませんが、最低でも4♀が産卵。
昨年と一体何が違うのか不思議でした。気象条件は大差なく、結局のところ行く日次第と言うしかありません。

18時半頃までの撮影順です。撮れる場所の個体を手当たり次第に撮っているので、何頭かが混在しています。
ピークは18時頃、あちこちで同時に産卵して、どれを撮るか迷う贅沢な状態でした。

♀ 産卵






産卵移動








産卵移動















2018.7.20 神奈川県

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ヤブヤンマ 2018<7月④>

2018-07-24 | ヤブヤンマ

<7.17>

猛暑日の交尾と産卵

前回から1週間後、暗い池のヤブヤンマを見に行きました。正午前に着くと、ぶら下り状態の♂が見られました。
暑さで不活性を危惧しましたが、正午過ぎに産卵が始まり13時頃から探雌行動が活発化。最高気温35℃。

14時20分頃、林から交尾態が飛び出し、開けた空間を旋回後、高い梢に止まった着地点を見届けました。
斜面を登って撮影可能な位置を探しますが、角度は限られます。終了前に帰りましたが、交尾は1時間20分超。

交尾態






到着時から1時間以上ぶら下がり状態の♂




別個体 林内を執拗に探雌して休止


最初の産卵です。飛来時はかなり神経質でしたが、落着いて約45分間産卵しました。

♀ 産卵








♀ 飛翔 産卵移動


♀ 静止 産卵後休止




2番目の♀は複眼が完全にブルーの個体です。最初の♀が産卵を終えてから約20分後に飛来しました。
産卵中に交尾態が飛んできたので終了まで見届けていませんが、1時間以上産卵を続けていました。

♀ 産卵






15時10分頃から30分頃までに続いて3♀が産卵。3番から5番目のうち4番目の♀です。

♀ 飛翔 産卵に飛来


♀ 産卵




♀ 飛翔 産卵移動


♀ 産卵 5番目の個体


3番目の♀は、老熟のためなのかよく分かりませんが、複眼が黒化していました。ここまで黒いと不気味です。
動きが鈍く衰弱している様子でした。それでも産卵します。

♀ 産卵


♀ 静止




前回、珍しく未成熟♀に度々遭遇した旨を記しましたが、不思議なことに今季3頭目を目撃しました。
これまでのなかで一番成熟度が低く、複眼がまだ灰色の♀です。

♀ 未成熟 羽化後間もない個体



2018.7.17 東京都

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