<9.2>
足止め後
迷走した大型台風の余波で関東もあちらこちらで豪雨が発生、足止めされているうちに早くも9月になりました。
晴れ間が広がり、取り敢えずルリボシヤンマの産卵撮影です。しかし、気温は高いままで産卵時間が読めません。
前回10日前は15時過ぎでしたが、到着時の14時前にすでに産卵中。8分程で飛び去って目撃はこれのみ。
その後、16時半まで待機しましたが、♂も♀も来ませんでした。地域の最高気温33℃、現地は30℃。
13時50分頃 到着時にはすでに産卵中 複眼に青みがある個体
なかなか撮れる場所に来ない 産卵の終盤であったか8分程で姿を消して戻らず
2024.9.2 東京都
<8.23>
しびれを切らして
連日の激しい雷雨発生でおいそれとは出かけられません。高い気温が一因で、夕方も気温が下がらない傾向です。
しびれを切らして一か八かルリボシヤンマの産卵撮影に行くと、予想より早く15時過ぎに♀が飛来しました。
しかし、警戒心が強く1、2ヵ所で産卵する度に池外に飛び、望む位置に来ないまま10分程で行方不明でした。
気温が高く♂はまったく飛びません。一方、年々個体数が減っているのも事実です。最高気温33℃。
15時15分頃 気温32℃でも今季の第1号の産卵
10分程で林に飛び去る
2024.8.23 東京都
<10.5>
漸く秋モード
例年並みの気温に落着いて漸く秋モード。思い直して、一旦は断念したルリボシヤンマの産卵撮影に行きました。
9月中は気温が低めの日を選んで3回行って、夕方まで待機しても産卵が見られず、先週は♂も見ていません。
雨上がりで朝の気温が低く、産卵しても午後からと予測し11時半に現地入りすると、何と3♀が産卵中でした。
気温21℃でまったくの想定外。今頃になって待望の光景に巡り会いました。♂も健在で探雌を目撃しています。
猛暑の影響でこれまでも午前に産卵が集中していたのかもしれません。曇りがちで地域の最高気温は24℃。
産卵開始から時間が経過していたようで2♀はすぐに見失いましたが、残った♀が約10分間産卵しました。
11時30分頃の産卵
移動して草に潜り込む前
約1時間経過して次の♀が飛来。先の♀より警戒心がなく落着いて約20分産卵したところで♂が現われました。
草陰に姿を隠しましたが、捕捉され交尾態で高い樹上に。探雌行動をいていなかった♂の突然の飛来でした。
12時40分頃の産卵 転々と移動しても草陰に潜ることなく接近できた
ところで、この♀は違和感があるとおり、胸部前面の斑が明瞭に現われている珍しい個体です。
通常、この斑は不明瞭か殆ど認められません。参考までに、他の個体およびオオルリボシヤンマと比較しました。
斑がここまで明瞭な個体は見たことがない
一番手の♀の斑との比較 このタイプが多い
2023.10.5 東京都
(参考) 斑が殆ど消失している個体
2021.9.8 東京都
(参考) <オオルリボシヤンマ> ♀
2021.9.27 東京都
<9.7>
産卵せず
東京のルリボシヤンマがよい時期になり、気温も低下したので産卵撮影に行くと、まったく見られませんでした。
♀の飛来は1回。着地した途端に飛んで戻りません。前週も同じ状況で、8月中旬以来産卵を目撃していません。
♂も飛ばず閑散としていた前週と異なり、探雌行動はまずまずの活況で3♂以上が入れ替わって飛び回りました。
曇りがちで最高気温は前回より2℃低い29℃。産卵条件は良好でしたが、一体どうなっているのか。
13時10分頃のホバリング 30分以上飛び続けた♂
15時を過ぎると断続的にホバリングが見られ、時間とともに草叢に潜っての探雌が念入りになった
辺りが暗くなっても♀は飛来せず
2023.9.7 東京都
<8.29>
徒労
ルリボシヤンマの青色型♀は以前から気になる存在ですが、目撃していても撮り損なったまま時が経過しました。
情報を得ながら、この時期に多発する台風で行きそびれていた長野の低層湿原に遠征。当地は10年ぶりです。
水苔が乾燥化し池塘が干上がって悲惨な状態でしたが、水が残る僅かな場所を選定して、うち1ヵ所で待ちます。
13時半頃から15時半までに4♀が産卵しましたが、結局、青色型の目撃はなく、徒労に終わりました。
厳しい炎天下、すぐ草に覆われたなかに姿を消すので撮るだけでも大変。♂は不活性でした。最高気温32℃。
♂が探雌に来ない場所で4♀が断続的に産卵した
4♀とも緑色型でも複眼に青みがある個体ばかり
2023.8.29 長野県