ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

オオトラフトンボ 2020<6月②>

2020-06-30 | ・オオトラフトンボ

<6.29>

沖合ばかり

天気と日程が合わず1週間以上足止めされ、梅雨の晴れ間を狙って北関東のオオトラフトンボの撮影です。
交尾態飛翔2対と産卵飛翔2♀を遠く目撃する等活況でしたが、卵塊造りに遭遇できず、心残りの遠征でした。

♀待ちの間、♂の飛翔を撮影しました。探雌して岸辺に近付く時以外は沖合を飛ぶので、相変わらず撮り難い。

♂ 飛翔








午後、やや強い風が吹いて縄張り♂のホバリングが見られました。老熟して黒化が進んだ個体です。





卵塊造りは空振りでも、皮肉なことに卵塊を付けた♀が沖合に現われました。遠すぎて撮れたのはシルエットです。

♀ 産卵飛翔


13時過ぎ、♀が落下するようにして静止。卵塊形成時の飛翔、止まり方ではないものの一縷の望みを持って接近。
予想どおり産卵を終えた♀の休止のようで水滴を纏っています。1分程で飛び去りました。

♀ 静止



2020.6.29 群馬県

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キイロサナエ 2020<6月④>

2020-06-24 | サナエトンボ科アジアサナエ属

<6.20>

もう一度

キイロサナエは終わりのつもりでしたが、雨上がりで気温もまずまず、あわよくば交尾を期待して3日後に再訪。
♂が各所でバトル、産卵場所が広範囲になりそうで見張りが大変でしたが、午前中に2♀の産卵を撮影しました。
来年も見られることを楽しみにして今季はこれにて終了です。最高気温は29℃。

11時22分頃、最初の♀を発見。繁みを隔て3m近くに♂がいて、水面すれすれで隠れるように産卵しました。
発見時、すでに産卵していたかもしれず、3回打水して約1分20秒で終了。この間一度も静止しませんでした。

♀ 産卵 飛来してホバリング


飛翔して卵塊を形成していますが、卵塊が確認できる前に打水していました。









約23分後、同じ一角に次の♀が飛来。♂がいなくなって前の♀より高所を飛び、飛翔時の卵塊を撮るチャンス。

♀ 飛翔 飛来して数十秒間のホバリング 卵塊は形成せず


約10秒間静止 卵塊形成を開始


飛翔して卵塊形成を始めました。後追いになり横に移動しましたが、卵塊にピントが合う前、約35秒で打水。

飛翔して卵塊形成




先程と全く同じ場所に静止しました。約30秒間、静止して卵塊を形成後、2回目の打水をしました。

静止して卵塊形成


打水後、ホバリングを続け卵が数粒見える段階。卵塊が大きくなる最初の打水前を逃すと卵塊撮影は困難です。

飛翔して卵塊形成


約20秒後、3回目の打水 水中に卵が見える その後約20秒間ホバリング続行


約25秒間静止して卵塊形成


打水して再び止まって卵塊形成。最後に打水して飛び去りました。飛来してから約3分30秒間の産卵でした。

約30秒間静止して卵塊形成


♂の様子です。これまでで一番活況を呈していました。

♂ 静止 縄張り行動


接近して縄張り

2020.6.20 埼玉県

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キイロサナエ 2020<6月③>

2020-06-21 | サナエトンボ科アジアサナエ属

<6.17>

三度目で卵塊

2日前、キイロサナエの産卵を撮りましたが、卵塊を写し込めず、このまま終わるのも癪なので出直しました。
産卵は1♀の撮影。今季は3回行って撮影3回。過去を平均しても1日に1回撮れるか否かのペースです。
静止のみですが、卵塊は撮影できました。3時間待っても後が続きません。最高気温は29℃。

10時15分頃、水路でホバリングする♀を発見。すぐに樹上に飛びましたが、これから産卵する気配で待機。
1分もしないうち、出始めた卵塊を付けて降りてきました。如何にも不自然な止まり方で約35秒で移動します。

♀ 静止 卵塊形成


移動して卵塊形成続行。約40秒間静止し卵塊が大きくなりました。卵塊造りは長くて大概40秒前後です。



卵塊 移動して約10秒後


約20秒後


約40秒後 卵塊が最大になり飛立つ直前


打水後、そのままホバリングを続けましたが、約20秒間で再び静止しました。

飛翔 卵塊形成




やはり、着地した時点で卵塊ができていました。ここでは約30秒間静止して卵塊を形成。



打水して再度静止しましたが、約7秒後、卵塊形成中に樹上に飛びました。打水は見られず、その後は行方不明。
最初に樹上から降りてきてから、再び樹上に飛ぶまで水辺にいたのは約2分10秒間でした。



♂の活性がよく、広範囲で縄張り行動が見られました。♀の飛来が少ないはずです。

♂ 静止





2020.6.17 埼玉県

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キイロサナエ 2020<6月②>

2020-06-19 | サナエトンボ科アジアサナエ属

<6.15>

2種の産卵方式

前回撮れていないキイロサナエの産卵、1週間後、同じ水路に行きました。雨上がりながら高気温が気懸りです。
♂の動きが低調なので♀が何度も姿を見せ、午前中に2♀が産卵。うち1♀はあまり見ない連続打泥産卵でした。
最高気温33℃で、午後からは♂、♀とも殆ど姿を見せませんでした。

10時過ぎの到着時、水面際にいた♀が小移動と静止を繰り返していました。卵塊形成の気配はありません。

♀ 静止 


水辺に留まる限りいずれ産卵すると気長に待ちます。10時25分頃、ホバリングしつつ向きを変え打泥を開始。
10数秒でテンポが速まり、約1分30秒間の連続打泥産卵でした。

♀ 産卵














水面際で約11分間休止してから連続打水産卵を始め、数十秒で終了。しばらく休止した後、飛び去りました。

♀ 静止 産卵休止




次の♀は約2秒間ホバリングして産卵せずに上空に飛びました。産卵場所の偵察か、以前も目撃した行動です。

♀ 飛翔 産卵なし


11時3分頃、次の♀が飛来して即静止。卵塊は形成せず2秒で飛び始めました。静止したのは最初だけです。

♀ 静止


ホバリングして卵塊形成。今度は通常見られる間歇打水産卵です。卵塊が大きくなる前に3回打水しました。
産卵は約3分間に及びましたが、上下の動きが激しい♀で追いきれず、あまりヒットしませんでした。

♀ 飛翔 卵塊形成 






漸くホバリングが安定してきましたが、卵塊は薄っすら見える程度で大きくなりませんでした。


2020.6.15 埼玉県

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ウチワヤンマ 2020<6月②>

2020-06-16 | サナエトンボ科ウチワヤンマ属

<6.10>続編

横取り

ウチワヤンマの交尾態は産卵場所と決めた地点で交尾を解きます。通常、他の♂の縄張りでは♀を解放しません。
しかし、稀に近くに♂がいても産卵警護を前提に解放することがあり、このケースでは♀を横取りされました。

12時24分頃、交尾を解いた♀が産卵。10m程離れた枝に縄張りの♂がいて沖合からも♂が飛来する所です。

♀ 産卵


産卵する♀と警護する♂


♂ 飛翔 警護


♂は通常どおり警護しましたが、産卵開始約30秒後、隙を突いて侵入した♂が♀の腹部に飛びつきました。
落下して水しぶきを上げて暴れ回り、警護♂も直ちに反応せず出方を窺った様子でした。この間はピント合わず。
約6秒後、やや落ち着くと警護♂が飛びかかりました。相手は♂でなく、持っていかれるのを防ぐためか♀です。

♀の腹部に飛びついた♂と警護の♂ 上が警護の♂


ほぼ同時に、さらに1♂が警護の♂に飛びかかり、0.5秒間争いました。1♀に3♂の絡みです。

♀に3♂の絡み 下から水没している♀、横取りに来た♂、警護の♂、最後に加わった♂



警護の♂は後から来た♂と戦い、2♂が飛び去りました。結果、♀と横取りの♂が残り、約3秒後、水面に浮上。

♀の腹部に飛びついた♂ 約5秒間休止




約2秒間暴れて飛立ち直前 ♂は連結できないものの♀の腹部を放さない


瞬時に飛立ちました。画像を見ると♀は抵抗せず共に飛ぼうとしているようで、空中で交尾態になり樹上に着地。

飛立ち 手前が♀


以下は別個体です。時々目撃する、単独で現われて産卵する♀。♂に見つからぬよう目立たない一角にいました。

♀ 産卵


警護中に乱入した他の♂を追い払って急ぎ戻り、しばし♀に接近して警護する♂です。

産卵する♀と警護する♂

2020.6.10 東京都

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