ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

キトンボ  2016<9月>

2016-09-30 | ・キトンボ

<9.30>

久々の交尾態

マダラナニワトンボの池、もう一方の狙いであったキトンボも数が少ないようで、連結産卵は2対のみの目撃。
例年よりネキトンボが目立ち、産卵は、ネキトンボ、キトンボ、マダラナニワトンボの順に始まりました。

10時頃到着は池端でキトンボ1♂がホバリング中で、池の中央ではネキトンボの♂が2、3頭見られました。

♂ 飛翔


♂ 静止


♂のテリトリーに♀が飛来、即座に交尾態になり近くの樹上に止まりました。見上げる位置ながら何とか撮影。
毎年行く埼玉では個体数が激減し、数年来出会えていない久々の交尾態です。

交尾態


3分程で飛び見失うも、約6分後に連結態で現われて約5分間の産卵。広範囲を移動し大半は草陰でした。

連結産卵


10時半頃、次の連結態が飛来。日陰ですが、今度は場所を移動せずに産卵しました。

















約3分間の連結産卵の後、約1分間の単独産卵。この個体でキトンボの産卵は終了しました。

♀ 産卵




マダラナニワトンボの産卵も終わり、閑散とした池に1♂が正午近くまで居残っていました。

♂ 静止

2016.9.30  岐阜県

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マダラナニワトンボ  2016<9月>

2016-09-30 | ・マダラナニワトンボ

<9.30>

辛うじて

9月下旬も秋雨前線が居座って日照時間が少なく、晴れると気温が極端に上昇。予報も刻々と変わる状況です。
急遽、晴れ予報の岐阜のマダラナニワトンボに行きました。晴天、28℃の好条件でしたが、産卵は1回のみ。
辛うじて連結産卵が撮れて幸いという状態で期待外れです。個体数の激減か天候不順の影響なのか分かりません。

11時前に♂が数頭が現われ、池の離れた2ヵ所で縄張り争い。♂を撮影して産卵タイムを待ちます。

♂ 飛翔








時々ホバリングしながら♀を探し、水際からやや距離がある松の枝に止まる♂です。

♂ 静止 


11時15分頃、池に♀が現われ、即交尾態になって定位置に止まりました。この後、松葉で見えない枝に移動。

交尾態


約8分間の交尾後、連結産卵を始めました。忙しなく移動するのを追いかけての撮影です。産卵時間は約5分間。











♀を待つ♂です。正午前にすべて姿を消しました。

♂ 静止







2016.9.30  岐阜県

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ネキトンボ  2016<9月>

2016-09-27 | トンボ科アカネ属

<9.21>

綺麗なアカネ

台風が去ってからも秋雨前線が停滞して遠出できません。曇天で低気温の予報、西多摩のミルンヤンマ撮影です。
ところが、細流は前日の大雨で増水。ミルンヤンマが飛ぶ状況ではありません。予測が甘かったようでした。
たまに現われる♂は流れを見て林に引返していきます。最高気温は23℃。

近くの人工池でネキトンボの縄張り争いを目撃し、しばらくすると連結産卵が始まりました。しばし撮影に専念。
あまり出会う機会がなく狙って撮影に行くこともなかったので、これはこれでよしか。

連結産卵








11時半頃、連結態の飛来が増え、複数の個体が同時に産卵を始めました。







正午までの数10分間に数対の産卵を目撃したなかで、♀が疲弊し異様な動作をする連結態が見られました。



しばらく産卵を続行するうち、遂に飛び上れない状態に。♂は連結を解き、しばらくホバリングして去りました。
♀は水没したように見えたので心配しましたが、この後10秒程で飛立ちました。



産卵場所を探してホバリングする連結態です。

連結態 飛翔




♂ 飛翔




♂ 静止

2016.9.21 東京都

♀は撮れる位置に止まらなかったので、過去の写真を探してみました。数年前、同じ9月の別の場所での撮影です。

♀ 静止




♂ 静止



2012.9.7 埼玉県

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ミルンヤンマ  2016<9月②>

2016-09-24 | ミルンヤンマ

<9.17>

相性よし

コシボソヤンマの谷、何も飛ばず閑散とするなかでひっそりと現われたのは、またもやミルンヤンマの♀でした。
前回より30分程遅い10時半頃に飛来、前日の雨で辺り一面のぬかるみにある朽木を忙しなく移動して産卵。
1ヵ所毎に確実に産卵していくので多様なパターンが撮影できましたが、期待する位置には来ませんでした。
産卵開始約7分後、今季初見の♂が現われて様子を窺いましたが、気付いた♀は捕まる前に逃げました。

♀ 産卵














数10m下流で産卵する別の♀を見つけました。発見後約25分間、同じ朽木から動くことはありませんでした。

♀ 産卵 別個体




寄り過ぎて驚かせてしまうと、威嚇するかように顔の近くでホバリングを始めました。近過ぎて撮影できません。
やがて、珍しく水面から1m半の高さの生木で産卵しました。




2016.9.17  神奈川県

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コシボソヤンマ  2016<9月②>

2016-09-22 | コシボソヤンマ

<9.17>

終わりよければ

久しぶりに関東に晴予報。終盤、あるいは終わったかもしれないコシボソヤンマ、最後のつもりで行きました。
前回、何度も現われた♀は全く落着かず、落着いた産卵を撮影して終わりたいところです。最高気温は29℃。

11時頃、それまで全く飛ばなかった♂が姿を見せました。生き残りは1♂か2♂になっている様子です。
しばらくして♀を目撃しました。最後の個体になりそうで見逃すわけにはいきません。探し回って正午頃に発見。
タイミング悪く♂が飛来して姿を消しましたが、近くで待機していると有難いことに戻ってきて産卵しました。
約10分間、流れの広範囲を移動して落着かないものの産卵意欲は旺盛、何度かシャッターが切れました。

♀ 産卵 老熟個体






しばらくして見失い、姿を消した下流に数10m進み、産卵する♀を発見しました。後翅が水に浸かっています。
こうなると接近可能で撮影は容易。落着くまで敏感ですが、一旦落着くと1時間以上産卵することもあります。
発見後、ここで約15分産卵していました。

最後に落着いた個体に出会いましたが、当所の個体数は確実に減少しており今年も苦労しました。来年が心配です。













♀ 静止 産卵休止

2016.9.17  神奈川県

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