ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

コバネアオイトトンボ 2024<10月②>

2024-10-17 | ・コバネアオイトトンボ

<10.12>続編

健在(その2) 移精行動

これから交尾すると思われる連結態が静止していたので見張っていると、予想どおり移精して交尾に至りました。
個体数が少ないコバネアオイトトンボの移精はなかなか撮れません。やっと撮影に成功しました。

14時35分頃 静止する連結態 ♀の捕捉シーンは見ていないが、産卵休止ではなさそう


移動して♂が交尾のタイミングを計っている


1分後に移精開始








1分40秒で終了


1分後には交尾態になり、交尾は25分近くに及んだ






交尾態に連結態が接近 ♀が嫌がってここでは産卵せずに飛立った


次は、連結に成功した♂が移精できなかったケースです。♀が草にしがみついて抵抗し、移精行動を阻止します。
産卵後の♀を捕捉したようで、要は交尾拒否。以前目撃のオオアオイト♀との異種間連結と同じパターンでした。

移精行動を試みるが、♀が拒否


移動後 再び♀を持ち上げようとするも進展せず


約7分間で♂は断念 飛び去った

2024.10.12 静岡県

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コバネアオイトトンボ 2024<10月①>

2024-10-15 | ・コバネアオイトトンボ

<10.12>

健在(その1)

3年ぶりに静岡のコバネアオイトトンボ。前回は個体数が明らかに減少した様子で、しばらく敬遠していました。
ポイントで探索していると地元の観察者である知人に再会して、今季は順調との心強い情報を得て安心して待機。
生殖活動は行く日次第ですが、昼の気温が高く水辺に♂が集まったのは14時直前。快晴で最高気温27℃。

13時半頃 まずは健在かどうか探索 水辺で♀を待つ1♂を確認して安堵


14時20分頃 最初に確認した交尾態






連結産卵は、13時50分頃の最初の1対を皮切りに数対を目撃。16時時点で居残っていたのは1対でした。

連結産卵 見通せる位置に来る連結態は何時もながら多くはない




移動中の産卵休止






より枯れた産卵基質を好む










連結産卵中に縄張り♂が干渉して連結態の♂が飛立ち、単独産卵に移行するという珍しいシーンを目撃しました。

産卵終了が間近の連結態 直後に♂が攻撃した


連結解除後、そのまま単独産卵する♀




連結解除してから約1分間で産卵を終了 クリーニング行動後、一時休止して飛び去る




13時50分頃、マルタンヤンマ♀が飛来して産卵。コバネアオイトトンボ探索を一旦中断して後を追いました。
潜り込んだ葉陰から姿を見せる一瞬を待ちましたが、無駄でした。20分程で飛び去って終了です。

<マルタンヤンマ> 10月中旬の産卵 今季は何度も空振りしていたので期待したが、これが限界

2024.10.12 静岡県

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コバネアオイトトンボ 2021<10月>

2021-10-17 | ・コバネアオイトトンボ

<10.14>

減少の気配

関西への途中、今季も静岡のコバネアオイトトンボを撮影。年1回の3回目の観察ながら、年々減少の気配です。
前回までは14時前に産卵が始まりましたが、気温が28℃と高く♂が水辺に現われたのは14時半過ぎでした。
最初の連結産卵は15時頃、16時半までで産卵の目撃は2対のみでしたが、1対は交尾から撮影できました。

連結産卵 最初の連結態






15時20分頃、連結態が現われて交尾。約15分後、3回程移動して交尾を解き再交尾する場面もありました。

交尾態




連結態 移動して一旦交尾を解く


産卵に向かうことなく再び交尾




交尾目撃から約30分間経過。交尾を解いて2分程休止し連結産卵を開始しました。多分この日最後の産卵です。

連結産卵




♂が飛来して間もなく、オオアオイトトンボの♀を連結しました。2年前にも同じ異種間連結を目撃しています。
一角ではオオアオイトトンボがとくに多いわけではなく1♂、1♀のみしか見ていません。

オオアオイトトンボの♀を連結する♂


異種間連結 数分間連結して解除


一旦断念して数分後に戻り、再び同じ♀を連結しました。2♂が縄張りしていましたが、おそらく同じ♂です。

何度も移精を試みるが、嫌がる♀は枯草にしがみ付いて抵抗


上の拡大

2021.10.14 静岡県

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コバネアオイトトンボ 2020<10月>

2020-10-18 | ・コバネアオイトトンボ

<10.14>

撮れるうちに

撮れるうちに東海地方のコバネアオイトトンボ、少し時期を早めて行きました。今度こそ交尾を撮影したいもの。
正午前から約4時間半の滞在で、画像は時系列です。曇がちながら13時半頃から晴れて気温は25℃まで上昇。

到着時、池で2♂、隣接する草地で1♀を目撃。正午を過ぎても♂の数は増えず、明らかに少ない状況です。

♂ 静止




♀ 静止




12時半頃、最初の連結態が枯れたガマで産卵を始めました。飛ぶ度に下方に移動して40分程すると行方不明。

連結産卵






しばらく連結態は現われず、14時直前に2対が同時に飛来しました。約10分間、同じガマに並んで産卵です。





気に入った場所では、3分以上動かずに産卵します。移動しても池の一角から離れることはありません。











水面際まで下がると見失いますが、新たに連結態が飛来した気配はなく、ここまでの産卵は3対ということです。
15時25分頃、♂と♀が捻れて産卵する連結態です。



2♂が待機していて、1♂が2対のうち先に産卵を終えた♀に交尾を仕掛けて拒否されるシーンを目撃しました。
♂は虎視眈々と♀を狙っている様子で、今日こそ交尾を撮るチャンス到来のムードです。

♂ 静止 腹部を屈伸




15時47分頃、池端で遂に交尾態を発見。待機の♂が単独で飛来した♀か連結を解いた♀を捕えたようです。
すでに連結産卵は終わっていたので後者の可能性が大。交尾態は何度か移動しますが、同一個体です。

交尾態









2020.10.14 静岡県

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コバネアオイトトンボ 2019<10月>

2019-10-29 | ・コバネアオイトトンボ

<10.27>

行かないことには

行くつもりでいて毎年時期を逸するコバネアオイトトンボ。関東の産地は芳しくないようで今季も見送りました。
時期が遅い感もありますが、行かないことには始まらず、初めての静岡です。正午頃から晴れ、気温は23℃。
見当をつけた辺りで1♂を目撃して久々の出会いに安堵。ここで生殖行動が見られるのか不安でも待機しました。

♂ 静止


12時半頃、いつの間にか♂が数頭水面に出てきた






草叢を探すと1♀が見られ、♂がいる水辺近くに飛びました。交尾の期待が高まりましたが、目撃できていません。

♀ 静止






13時過ぎ、いよいよ連結産卵が始まり、14時頃までに3対を目撃しました。

連結産卵









約40分間の空白の後、数対の連結態が飛来。見た限り15時半頃に産卵終了でした。時期的に前倒しの様子です。









左の連結態の♀は一旦産卵を終えましたが、この後、連結を解いて単独産卵に移行します。



♀ 産卵 すぐ上に飛び約30秒間単独産卵


♀ 静止 産卵後休止


連結態 産卵休止


池ではオオアオイトトンボが混生していて、この時期、コバネアオイトトンボより多いように見受けました。
前者は3対の交尾を目撃、近くの産卵場所に移動していきます。後者の交尾は目撃なく、連結態で飛来しました。

コバネアオイトトンボ♂とオオアオイトトンボ♀の連結態を目撃しています。しばらく連結して後は行方不明。

異種間連結 ♀はオオアオイトトンボ


<オオアオイトトンボ> 交尾態

2019.10.27 静岡県

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