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ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ムカシトンボ 2025<5月>

2025-05-11 | ムカシトンボ科

<5.8>

長い産卵

昨年は当所のムカシトンボが少なく、数年振りに産卵撮影を逸しました。今年は外せず、道中休み休みの山登り。
11時頃にポイントに到着すると、丁度産卵が始まりました。撮り難い場所ですが、その分落着いています。
長い産卵になり、飛び去ったのは12時28分。♂が何度か探雌に来ましたが、見つからずに産卵を終えました。
地域の最高気温21℃、林内は16℃しかなく肌寒いくらいでしたが、昨年と打って変わり♂の活性はまずまず。

目立つ2本の朽木の間から離れず、ジャゴケに産卵




崖の上からの撮影なので、被らずに撮れるチャンスは少ない










長い産卵の撮影中に2♀が飛来しましたが、いずれも落着く前に飛ばれてしまいました。

12時5分頃の♀ 2分程で飛び去る


1分もしないうちに次の♀が飛来 産卵中の♀から1mも離れていない場所に着地したが、これも2分程で飛ぶ




♂のホバリングは何度か見たものの、望遠レンズしか持参しておらず、近年は撮影する根気が失せています。

ホバリングする♂ 同時に3♂が現われる時間帯もあった

2025.5.8 東京都

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ムカシトンボ 2025<4月③>

2025-04-16 | ムカシトンボ科

<4.12>後編

長丁場

久々の当たり日で4頭の羽化に遭遇。残る1♀は、前編の3頭より20m程上流で10時頃に裂開を始めました。
9日の明るい台地とは正反対の暗い所です。気温が上がらず、飛立ちまで5時間50分余りの長丁場でした。

10時頃 裂開して複眼を抜くシーンから


1分後 左右の複眼が抜けたところ


10時6分






10時7分 前肢が抜ける


10時10分 中肢が抜ける


10時12分 後肢が抜ける


10時25分 休止期


10時43分 18分で殻から出ている腹部が伸びきって脱出間近


10時44分 脱出開始


1分後 腹部がすんなり抜けず、動きが止まった 羽化不全が頭をよぎる


40秒後に動き始め、5秒で腹部を抜いた


無事に脱出完了 脱出開始から1分45秒かかった




10時48分


12時20分頃


12時50分頃


13時40分頃


羽化場所は木の根っこで日が当たらない


15時30分頃


15時33分 頭部を動かして最後の羽化水を排出 


15時38分 開翅


開翅10分後 翅を震わせ続け、頭部を何度も動かすものの飛ばない


15時49分 飛立ちまで2秒前 開翅して11分後、裂開から5時間50分でやっと飛立つ




飛立ち

2025.4.12 東京都

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ムカシトンボ 2025<4月②>

2025-04-14 | ムカシトンボ科

<4.12>前編

狭い範囲で

9日にムカシトンボの羽化を撮影、その後2日間は大気不安定で待機し、丁度よい頃合と同じ渓流に行きました。
羽化のスタートは遅めの時間でしたが、1♂、3♀を確認。うち3頭は半径1.5mの狭い範囲に集中していました。
1♀の撮影に終わった昨季とは雲泥の差です。午後の気温は18℃で推移し、最後の飛立ちは16時過ぎでした。

11時を過ぎてから休止期の♂を見つけた




11時12分 脱出開始 完了するまでやや長く52秒要した










11時20分頃


11時30分頃


12時頃


12時20分頃 川から1mも離れていない崖の上


12時50分頃


14時頃 気温が上がらず飛ぶまで相当時間がかかりそう


16時1分 開翅 


5分経過 頭を盛んに動かす まだ飛ばない


16時12分 開翅して11分で飛立ち 手前に飛んでこれまで 脱出から5時間を要した


♂の近くで2♀が羽化していましたが、発見が遅れました。羽化場所が近接しているのはよくあることですが。

♀ 羽化 11時20分頃 羽化の進捗は♂と同等


11時30分頃




♀ 羽化 11時40分頃 上の♀のすぐ近くの葉の下にいたが見逃していた


12時50分頃


13時50分頃 本日最初の14時半頃に飛立った

2025.4.12 東京都

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ムカシトンボ 2025<4月①>

2025-04-10 | ムカシトンボ科

<4.9>

今年の羽化は遅い

4月を目前にして寒の戻り、4月に入ってからも菜種梅雨でムカシトンボの羽化が遅れるのは間違いないところ。
それでも、20℃の日が3日続くと出遅れが心配になります。様子見に行って、運よく♂の羽化を撮影しました。
目撃はこの1頭のみで、近辺で羽化殻も見られず、やはり遅れています。快晴で最高気温22℃。

9時頃 定位のヤゴ発見


9.25 裂開


9.28 複眼が抜ける


9.31 ハエが現われて対峙 羽化には支障なさそう


9.36 前肢が抜ける


9.38 中肢が抜ける


9.39 後肢が抜けると垂直の状態になる


9.46 休止 




10時頃、事件発生。風が吹いたわけではないのに止まっていた枯れ枝が自然に倒れました。これまでかと断念。
ところが、枯れ枝が石にかかって、奇跡的に落下は免れて無事。何事もなかったように休止から次のステージに。

手前にあった枝よりも前に倒れたが、石に支えられた 休止期は16分間


枝が倒れてから2分後に脱出開始 完了まで20秒 警戒したか早い












10時5分頃


10時10分頃 翅の伸長


10時20分頃


10時40分頃




11時頃


11時50分頃 すっかり色付く 日光直撃下にも拘わらず開翅まで時間を要した


12時38分に開翅して40分に飛立つ 裂開から3時間28分 腹側から撮影

2025.4.9 東京都

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ムカシトンボ 2024<4月④>

2024-04-16 | ムカシトンボ科

<4.14>

異常な状況

昨日の沢の下流部ではムカシトンボの羽化が比較的順調に進行しているように見受けられ、連日で出撃しました。
ところが、予測したポイント付近でのこの日の羽化はゼロ。気温が上がりトラフシジミが飛び交うばかりです。
正午で断念しての帰り道、林道沿いの思わぬ場所で1♀を発見してボウズを免れました。快晴で最高気温25℃。
それにしても今季の羽化は異常な状況で、狙ったシーンの撮影はいよいよ難しくなってきました。

12時15分頃 ♀羽化 帰りまで見ていない場所で発見が遅れた




12時30分頃


13時30分頃 色付いてきた


13時51分 開翅


昨日、油断してシャッターすら切れなかった飛立ちを待ちます。開翅して約2分後の早い飛立ちでした。

13時53分 翅を震わせて殻に這い上がると同時に飛立つ2秒間の様子







2024.4.14 東京都

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