ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ウチワヤンマ 2024<6月>

2024-06-26 | サナエトンボ科ウチワヤンマ属

<6.24>

梅雨の晴れ間の暑い日

関東は21日に遅い梅雨入り。毎年この時期に行く都区内のウチワヤンマの生殖行動はこれまで外ればかりです。
何時もの場所は日光直撃で耐えられず、近くに産卵基質がある日陰で待機したのが当たり、一気に挽回しました。
2時間足らずの間に珍しく同じポイントに交尾態4対が飛来して産卵。最高気温33℃でさすがに暑い日でした。

11時前、ポイントに向かう途上、交尾態を追うとすでに産卵を始めていた 50秒程の短い産卵


11時35分頃 同じ場所に交尾態が飛来 ♂、♀とも後肢を伸ばして着地態勢


着地したが交尾を解かずに3秒で飛ぶ


10秒程飛び回って戻ってきた 直後に交尾、連結を解除


連結を解いた♀ 30秒程で産卵開始


1分10秒間の産卵


12時頃 次の交尾態が飛来して飛び回ってから10秒間杭に止まり、その後樹林に向かった


産卵に飛来した交尾態が樹上高く止まるのを見たのは初めて


5秒で飛んで水面に戻り、50秒程飛び回って再び杭に止まる


何故か50秒間杭に止まったままで、その後飛んで近くで連結を解く


約2分間の産卵で途中1回静止


12時30分頃 単独で飛来した♀ 約2分間の産卵で途中2回静止 5m程離れて縄張りする♂は気づかず






倒立姿勢になってから飛立った


産卵終了後 樹林で休止


12時40分頃 4対目の交尾態が同じポイントで連結を解いた


交尾解除の瞬間


杭に着地して15秒静止して産卵の態勢を整える


50秒間の産卵 途中2回静止し3回目の静止で終了




13時頃になると、同ポイントで縄張りする♂が現われ、風が強くなって波立つと以後の交尾態はすべて素通り。

産卵ポイントで縄張りを始めた♂




風が吹き始めてホバリングする♂ ♂が飛んでいる場所での交尾解除はまず見ない


樹上の♂ すぐに戻って縄張りする

2024.6.24 東京都

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ウチワヤンマ 2023<6月②>

2023-06-29 | サナエトンボ科ウチワヤンマ属

<6.28>

炎天下

関東一円の天候が不安定で、山沿いを避け都区内の公園に行くと晴れて炎天下。釣り人の姿を見ない程の暑さです。
前回は曇天で少なかったウチワヤンマの交尾態が数対飛び回りました。大迫力の飛翔は追うだけで楽しくなります。
6月はノーシャッターで帰る日が多かったので、絶好の気分転換になりました。都心で今年一番の32℃を記録。

待機場所に来た交尾態3対の行動パターンです。1番目の個体は着地しても交尾を解除せずに飛び去りました。

11時45分頃 産卵場所で一旦着地した交尾態


他の♂に干渉されたわけでなくとも、交尾を解かず5秒で飛ぶ


遠くには行かず50秒程周辺を飛び回る


♂が枝に止まる珍しいシーン ♂はこの場所で産卵させたい様子でも♀は交尾を解かない




10秒程止まった後 加速して飛び去る


2番目の交尾態は、待機ポイントで交尾を解いて通常どおり産卵を始めたところ、♀が水没してしまいました。

12時20分頃 2番目の交尾態


交尾を解く直前 ♀の後肢が伸びている 次の瞬間に♂が後肢を伸ばして空中で交尾を解除


♀はヒシに着地して5秒後に産卵開始


15秒後に突然水没 左前翅が一部欠損している他、損傷は見られない ヒシの根に絡まったようでもなく原因不明 




飛べそうになく力尽きる前に救出したところ、しばらくして樹上に飛んだ


3番目の交尾態は、ヒシに狙いを定めて一気に着地。着地してから交尾を解除して順調に産卵に移行しました。

13時5分頃 3番目の交尾態 




交尾態で着地して♂は5秒後に飛んで警護 20秒後に産卵を開始して約1分10秒間産卵






以下は単独で飛来して産卵した2♀です。いずれも♂に捕捉されルことなく産卵を終えて樹上に飛びました。

単独で飛来した♀ 約1分半の産卵 卵が出ている


以下は連続写真




単独で飛来した黄色が鮮やかな若い♀ やや広い範囲を移動してこれも約1分半産卵






縄張りの♂


杭や枝がなくても葉に掴まって♀を待つ

2023.6.28 東京都

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ウチワヤンマ 2023<6月>

2023-06-10 | サナエトンボ科ウチワヤンマ属

<6.6>

結局定番

狙っても撮れないオオヤマトンボの産卵ですが、曇天の方が確率が高いと想定して都区内の公園に行きました。
♂が何度も見回る澱みが産卵ポイントとみて待機すると、♀が飛来したもののカメラを構えた途端に♂が捕捉。
今回も失敗でした。交尾態は遠くに飛ばないはずなので30分以上探しましたが、発見できずに終わりました。

結局、定番のウチワヤンマの撮影です。♂が不活性で交尾飛翔の目撃は4対、近くで交尾を解いたのは1対です。
産卵の目撃は2♀で1♀は単独で飛来しました。日射しが出ることはなく、最高気温25℃。

単独で飛来して着地、少し上に飛んで再び着地してから産卵開始 5m程離れて縄張りする♂を警戒した様子


2分近く産卵したが、卵の出が悪い




打水 




交尾飛翔 ここで速度を緩めたが、交尾を解かず再加速した




同じ場所で交尾を解いたケース 着地はしなくとも、解除前に♂、♀とも後肢を伸ばしている


コシアキトンボの♂も不活性でしたが、一度のみ♀が飛来。一帯で見たイトトンボはすべてクロイトトンボです。

<コシアキトンボ> 産卵



2023.6.6 東京都

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ウチワヤンマ 2022<6月②>

2022-06-28 | サナエトンボ科ウチワヤンマ属

<6.24>続編

交尾態の静止

産卵に飛来した交尾態が水面で静止することは滅多にありませんが、産卵ポイント近くの枝に止まりました。
この枝で縄張りしていた♂は侵入♂と争って不在。強風の影響での一時停止か、10数秒間の珍しい記録です。

静止した交尾態


縄張りの♂が戻ってくる


縄張りの♂を警戒するも飛ばず


縄張り♂は交尾態を攻撃せずに前の枝に止まります。一瞬の出来事でも、こんなシーンは見たことがありません。

縄張りの♂は前の枝に止まる 2秒後、双方が飛び交尾態は遠くに消えて戻らず


縄張り♂が風に流されてきた小虫をキャッチしして捕食しました。まだ若い♂です。

♂ 捕食



2022.6.24 東京都

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ウチワヤンマ 2022<6月①>

2022-06-27 | サナエトンボ科ウチワヤンマ属

<6.24>

強風下

予報が突然変わり、当分の間晴れて途端に気温が上昇するようです。6月下旬の予定を再考するしかありません。
取りあえず都区内のウチワヤンマに行きました。朝から南風が強く、午後は風速15mになり水面が波立ちます。
そんな強風下で、ものともせずに縄張りする♂が見られ、交尾態も数対を目撃しました。最高気温は32℃。

縄張りの♂に追われる交尾態


交尾態は近くを周回しましたが、20m程移動して♂から逃れ、10数秒間ホバリングして交尾解除


交尾を解いた直後の♀ そのままホバリングして約1分40秒間産卵


交尾を解いた♂ 産卵終了まで警護を続行


次は交尾解除に間に合いませんでした。♀はすぐに産卵を始めず、一旦静止しました。時々見るパターンです。

静止する♀と交尾解除後の♂


産卵するまで約30秒間静止


産卵開始 ♂は警護


♀ 産卵


突風が吹くと、縄張りの♂が一時姿を消します。すかさず単独で飛来した♀が産卵を始めました。

♀ 産卵 約50秒の短い産卵




次も単独で飛来した♀が産卵。♂の捕捉を期待しましたが、現われませんでした。

♀ 産卵 約1分間の産卵 好む産卵基質はヒシモ











2022.6.24 東京都

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