ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ヤブヤンマ 2024<7月③>

2024-07-19 | ヤブヤンマ

<7.18>

梅雨明け

関東地方はこの日梅雨明け宣言。猛暑日になる前にヤブヤンマの産卵撮影です。曇りがちでも最高気温は33℃。
年によって出現頻度の差が大きい小池ですが、11時過ぎから探雌行動が見られて、今季は期待できそうです。
午後に狙いどおり若い♀が3回飛来して産卵しました。最初と3回目は同じ♀。探雌に飛来したのは2♂でした。

12時頃 縄張りのオオシオカラトンボに追い回されて岩に止まり30秒産卵 鮮やかな黄色の♀




移動して20秒産卵 落着く様子がなく産卵意欲があまりないか 飛来後約1分で姿を消した


約1時間10分後、次の♀が飛来し先程と同じ岩の下方に止まったので同じ♀と思いきや、斑紋を見ると別個体。
約2分間産卵して飛立ち、元の岩に戻って約1分間静止して去りました。オオシオカラの攻撃の影響でしょう。

13時10分頃 目立たない岩に着地して苔に産卵 これで2♀が産卵したことが判明


周回して同じ岩の裏側で静止 気力が失せたか産卵を継続せず


約25分後、3回目の♀が飛来しました。今度はオオシオカラの干渉に怯むことなく、約1時間産卵しました。
産卵行動はこれまでと一変し、当然別個体と思いましたが、最初に現われた♀。産卵意欲は十分であったのです。
オオシオカラは12時半頃から♀が入り、交尾に余念がない♂の攻撃が勢いを欠くタイミングを待っていたのか。

13時35分頃 初回の♀の再来 漸く落着く場所に着地して産卵開始




ここが気に入ったようで一巡しても戻ってくる


産卵移動 


産卵開始後20分程で場所を転々と変えるようになった












2♂が姿を見せ、林内を中心に探雌していました。たまに池に現われ、周回すると林縁にしばしの間静止します。
産卵中の♀を捕捉するには気合い不足の様子。今後の探雌行動の変化に期待です。

探雌の♂の一時休止 すでに翅の一部が欠けている


2頭目

2024.8.18 東京都

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ヤブヤンマ 2024<7月②>

2024-07-17 | ヤブヤンマ

<7.10>

ぶら下がりヤンマ4日目から6日目

今季はヤブヤンマをあまり見かけず、ネアカヨシヤンマを目撃する方が多い状況ですが、徐々に増えてきました。
発生が後寄せになっているのかもしれません。都区内の公園の4、5、6日目のヤブヤンマのぶら下がりです。

<5日目> 午前の樹上の若い♂のぶら下がり 






午後の若い♂のぶら下がり

2024.7.9 東京都

<4日目> 若い♀のぶら下がり






<6日目> ♀のぶら下がり



2024.7.10 東京都

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ヤブヤンマ 2024<7月①>

2024-07-11 | ヤブヤンマ

<7.7>

異種間連結

北関東のマルタンヤンマのぶら下がりを撮影した林では、ヤブヤンマが異常な程に飛び回って探雌していました。
3♂はいたようですが、♀は見当たらず、林内でマルタンヤンマ♀に突っかかる行動を目撃しています。

13時35分頃、マルタン♀を追って林外に出た♂が草叢で縺れて連結。50m程の範囲を高速で往復しました。
3分程飛び続けて交尾を試みますが成立せず、水路の上の木に止まろうとしたのが最初の場面です。

ヤブヤンマ♂とマルタンヤンマ♀の異種間連結 一瞬の静止


高く飛んで2回目は林縁の高い樹上に着地 1秒で飛ぶ


3回目の着地 さらに高い樹上に5秒間止まり、飛んだ瞬間に連結を解いた 連結して約3分後


連結解除後の♂




探雌行動中の一時休止






樹上の♂のぶら下がり

2024.7.7 群馬県

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ヤブヤンマ 2024<6月>

2024-06-17 | ヤブヤンマ

<6.16>

朝方雨の日

朝方までの雨で遅れるとみて、ヤブヤンマの羽化撮影に行きました。現地では知人2人が先行して観察中でした。
羽化をしっかり見る方々で、探す手間なく2♂、1♀を撮影。どれも開翅後で、期待した遅い時間の羽化はなし。
雨にかなり打たれたか10時半を過ぎても飛ぶ気配がありません。10時から晴れて最高気温29℃まで上昇。

♂羽化後 8時には開翅していた


池中の石で羽化した♂ 日陰の個体は翅や複眼に雨滴が長らく残っていた






♀羽化後 水面から30㎝位であるが草のなかを這い上がっての羽化




<オオアオイトトンボ> ♀羽化 同じ小池に生息

2024.6.16 東京都

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ヤブヤンマ 2023<8月>

2023-08-07 | ヤブヤンマ

<8.4>

猛暑日の産卵

8月に入り1日空けて2日から再び猛暑日。ヤブヤンマの生殖活動は早朝か日暮時になっていると予測されます。
果たして猛暑の日中に産卵するのか、様子を見に行きました。8月にもなれば産卵意欲旺盛な♀がいるはずです。
結果、1♀のみですが産卵に飛来しました。その行動の顛末です。探雌行動は見られません。最高気温37℃。

11時20分頃 到着時すでに産卵していた♀が樹上に止まる


12時40分頃 やや低い所に降りてきた 産卵はまず間違いなし ただ何時になるか


12時50分頃 産卵開始






産卵できない場所で試す様子




気にいった朽木に何度も戻ってきて産卵






13時35分頃 約45分間の産卵を終了 池近くの低木に静止


14時40分頃 樹上に移動 池から離れないので夕方に再び産卵すると思われる

2023.8.4 東京都

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