2012年までの回想です。
トンボを撮り始めた07年に撮れたヤンマは、ギンヤンマ、オニヤンマにヤブヤンマでした。
何といっても、ヤブヤンマに遭遇したことがトンボ撮影に力が入る契機になりました。
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<2007>
07年6月、都内環状7号線沿いの児童公園の一角で、休止しているヤブヤンマを偶然見つけました。
たまたま飛来したのでしょうが、街中でこんなに簡単に見ることができるのかと、本気で探索する気にさせられました。
この時は、見上げる位置で、まだカメラ操作に不慣れであったため満足に撮れませんでした。
8月になり、横浜の里山公園でも目撃しましたが、やはり初心者には暗くて難しい位置で、再び撮影を失敗しています。
8月中旬、同所でオニヤンマの交尾態を撮っていて、ぶら下がりを発見。3回目にしてヤブヤンマが撮影できました。
♂ 静止
2007.8.19 横浜市
<2008>
08年も横浜の里山公園でヤブヤンマを探索しましたが、前年のようには出会えませんでした。
7月中旬、池に探雌に来た♂がふらふらと止まったのを見たのみです。
♂ 静止
2008.7.13 横浜市
09年は、前年♂を撮影した池で産卵に飛来した♀を見ましたが、オオシオカラトンボに追われて消えました。
<2010>
10年から都区内の公園でぶら下がりヤンマ探しを始めました。
その初日、マルタンヤンマを囲む撮影者の人垣があり、後ろから眺めているとヤブヤンマが飛来しました。
運よく近くに止まり2年ぶりの再会でした。この年、何回も同所に行きましたが、出会ったのは一度のみです。
♂ 静止
2010.7.25 東京都
<2011>
11年は7月に都区内の公園に2回行き、いずれの日も2♂、1♀がぶら下がっていました。♀には初めて出会いました。
♂ 静止
♀ 静止(・・・やや高いが、やっと♀に出会う)
2011.7.10 東京都
翌週は、青目の♀にも出会いましたが、残念ながらすぐ飛ばれました。
♀ 静止
♂ 静止
2011.7.16 東京都
8月は埼玉に2回行きました。ヤブヤンマはいずれの日も♂数頭がぶら下がっていて当たり年でした。
♂ 静止
2011.8.11 埼玉県
2011.8.13 埼玉県
<2012>
12年のぶら下がりヤンマは埼玉に3回出かけ、いずれの日もヤブヤンマに出会いましたが、1、2頭でした。
都区内の公園にも3回行っていますが、8月下旬に一度見たのみ。どちらもヤブヤンマの出が悪かったようです。
♀ 静止
2012.7.26 埼玉県
♂ 静止
2012.7.16 埼玉県
2012.7.26 埼玉県
2012.8.13 埼玉県
08年以来、ヤブヤンマの産卵を狙っていますが、寸前で飛ばれて口惜しい思いばかりしてきました。
9月初旬、想定していなかった所で♀を目撃しました。着地点を見失ない、長時間探し回って遂に産卵中の個体を発見。
今度こそ産卵が撮影できるとカメラを構えピントが合った途端に飛びました。一応撮ったものの、産卵を終えた後です。
♀ 産卵
2012.9.7 埼玉県
<2010>
10年は、例年より遅い8月中旬、下旬の2回、市川の自然公園に出かけました。
オニヤンマは、気温が高過ぎたのか林縁にぶら下がり、パトロールする個体は殆ど見られませんでした。
産卵に来た♀を捕えて連結態が近くに止まりましたが、♀が嫌って交尾に至らず、飛立ちました。
連結態
2010.8.16 市川市
♂ 静止
2010.8.21 市川市
♀ 静止 捕食
2010.8.13 日野市
<2011>
オニヤンマを目的に出かける機会は殆どなくなりましたが、産卵を見つければ、やはり駆けつけます。
11年8月中旬、ハネビロエゾトンボを待っていると、珍しく明るい水路で産卵を始めました。
♀ 産卵
2011.8.15 栃木県
ヤブヤンマの産卵を見かけて、この年に何度も通った池です。脇の水路をいつもオニヤンマがパトロールしていました。
♂ 静止(・・・ミズヒキに止まる)
2011.8.14 大田区
<2012>
12年8月上旬、2年ぶりに市川の自然公園の様子を見に行くと、オニヤンマが激減していました。
久々に遭遇した交尾態ですが、いかにも遠過ぎでした。
交尾態
♀ 産卵
2012.8.5 市川市
2012年までの回想です。
その昔、小学生の夏休みの宿題といえば昆虫採集が定番で、オニヤンマを捕まえると自慢できたものです。
ある日、憧れのオニヤンマを捕えて勇んで帰ると、父親からオオヤマトンボと指摘されてがっかりした記憶があります。
今思えば、オオヤマトンボの方が断然価値がありますが。ギンヤンマが撮り始めで次のターゲットはオニヤンマでした。
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<2007>
7月下旬、オニヤンマの羽化が見られるとのことで市川の自然公園に出かけました。
遅い到着でしたが、明け方の雨で10時になっても飛立てない個体が何頭も見られました。半数は羽化不全でした。
♂ 羽化直後
2007.7.22 市川市
8月中旬、横浜市の里山公園にアゲハを撮りに出かけ、偶然オニヤンマに出会いました。
都区内や横浜近郊で見るのは所詮無理と思っていたので驚きました。整備された自然公園の存在を知りませんでした。
♂ 静止(・・・ヤブラン咲く湿地)
2007.8.11 横浜市
当時はオニヤンマが珍しくて、しばらく同所に通っているうち、8月中旬、交尾態を撮影しました。
交尾態が目の前を低空飛行して通過、角を回って消えました。追いかけて辺りを探すと低木に止まっていました。
トンボ撮影を始めた年に、いきなり低位置で撮影でき幸運でした。以来、満足に交尾態を撮影したことがありません。
交尾態
2007.8.19 横浜市
産卵には、初年から数回遭遇しています。
♀ 産卵
2007.9.8 横浜市
<2008>
08年7月下旬、市川の自然公園にオニヤンマの羽化の様子を見に行くと、すでに縄張り行動、産卵が始まっていました。
この年は、個体数がとくに多かったように思います。
♂ 羽化直後
♂ 静止
2008.7.21 市川市
♂ 静止
2008.7.26 横浜市
<2009>
09年7月、市川の自然公園のオニヤンマも3年目、恒例行事になりました。いつもどおりの光景です。
♀ 羽化直後
♂ 静止
♂ 静止 捕食
2009.7.25 市川市
8月上旬、埼玉の自然公園で、羽化して間もない個体に出会いました。
♂ 静止
2009.8.1 北本市
<2010>
10年7月下旬、所用で久々に四国に行き、帰途に香川の溜池に立寄りましたが、これといったものは見られず。
相当に暑い日でしたが風があり、風に向かってホバリングするギンヤンマが付き合ってくれました。
♂ 飛翔
2010.7.31 香川県まんのう町
9月中旬、マダラヤンマ待ちの夕暮れ時、余程気に入ったのか1ヵ所で長い間産卵していました。
連結産卵
2010.9.18 栃木県
<2011>
11年9月上旬、撮影できていなかった交尾態にやっと遭遇しましたが、遠い対岸でした。
交尾態
2011.9.10 栃木県
<2012>
12年、9月も終わりになる頃、低木にいた交尾態を近くから撮ることができました。
交尾態
連結産卵
2012.9.29 栃木県
2012年までの回想です。
半世紀以上も昔の話ですが、故郷の名古屋市では、中学生の頃まで住宅街にも所々に空地がありました。
夏の夕暮時になると、ギンヤンマが空地の原っぱの上空を群れ飛ぶのは当たり前の光景でした。
真昼の池は真っ黒に日焼けした小学生のガキ大将らが占領し、泥まみれになってギンヤンマを追います。
この時代、大抵の少年はギンヤンマに憧れ、追いかけた経験があるように思います。
時は流れ2007年。長年自然界とは無縁の生活を送ってきましたが、心変わりしてトンボを撮り始めました。
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<2007>
撮影の最初のターゲットは、昔の憧れの存在であり、都区内の公園でも目にするギンヤンマです。
滅多に止まらないので飛びを狙うも悉く失敗。目標にしていた連結産卵も撮れずに終わりました。
撮影できたのは捕食して静止した個体です。至近距離から腹部のパステルカラーの空色が撮れて満足でした。
♂ 静止 オオシオカラトンボ♂を捕食
路上に浴びせ込む
2007.7.8 大田区
♂ 静止 ノシメトンボの連結態を襲い♂を捕食、♀は逃れる
2007.9.17 大田区
<2008>
翌年から少しずつ要領が分かり、度々連結産卵に出会うようになりました。初年は場所の選定が悪かったということ。
産卵の初撮りは遠征した桶ヶ谷沼にいた連結態です。
連結産卵
2008.8.8 磐田市
ガガブタの咲く池で
ミソハギの咲く池で
2008.8.31 東京都
9月中旬、小川で産卵中、別の♂が連体態の♂を攻撃して縺れた後、戻った♂が連結を仕掛けるシーンを目撃しました。
連結産卵中、別の♂が襲撃
♂は争って飛び去り、♀は何事もなかったように単独産卵続行
戻った♂が連結にかかる どちらの♂かは不明
2008.9.13 栃木県
<2009>
09年8月下旬、名古屋の植物園に行ってみると、人工池で昔と変わらぬ連結産卵の光景が見られました。
連結産卵
2009.8.22 名古屋市