ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

タイリクアカネ 2015<10月>

2015-10-30 | トンボ科アカネ属

<10.29>

連結産卵の挽回

オオキトンボの溜池のタイリクアカネ。昨年、逆光でまともに撮れていない連結産卵を撮影するつもりでいました。
今年も飛来して挽回。他にいたのはコノシメトンボ、昨年いたキトンボは何故か姿を見ませんでした。

気温が低いのか想定より遅い10時半頃、縄張り♂が水辺に出てきました。♂の数はオオキトンボと互角でした。

♂ 静止 縄張り行動


♂ 飛翔




11時20分頃、水辺で交尾態を見つけて、回り込んで2回飛ばしました。逆光でこれが限界、同じ個体です。

交尾態




最初の連結産卵は11時15分、オオキトンボより早く始まりました。約2分間の連続打水産卵でした。

連結産卵














11時半、次の連結産卵です。先程撮影した交尾態が飛来したものと思われます。産卵時間はやはり約2分間。
待機する♂の数の割に連結産卵が見られず、これが最後でした。


















2015.10.29 兵庫県

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オオキトンボ 2015<10月>

2015-10-30 | ・オオキトンボ

<10.29>

播磨の秋

今季も終盤、播磨のオオキトンボの撮影に行きました。活動が短時間なので1ヵ所を決め打ちするしかありません。
昨年の溜池がベストとは思えず他を見回りましたが、結局同じ池にしました。秋晴れ、最高気温は低く20℃。

10時前、まずは草叢を巡って♀を見つけました。多分これから交尾して産卵するものと思われます。

♀ 静止




昨年、♂が集まっていて交尾態を目撃した堤を探策。しかし、10時半を過ぎても♂が殆ど姿を見せません。
状況把握ができていないので産卵が見られるのか不安になる時間帯、他に移動するわけにもいかず待つのみです。

♂ 静止




捕食


11時を過ぎ、漸く♂が池端に現われました。水落ちの進行が早いようで水辺の形状がかなり変化しています。

♂ 静止 老熟個体


11時15分、まずタイリクアカネの連結産卵が始まり、約20分後、いよいよ最初の連結態が飛来しました。
正午までの25分間に7対が産卵、まずは盛況でした。産卵時間は大概3分前後、正午過ぎの飛来はありません。
時間差で産卵に現われたので同時に2対を目撃したのは1回限りですが、その分待機時間なしで撮り続けました。

区分は微妙ですが、打水産卵と打泥産卵の双方が見られました。まずは産卵環境が分かる画像から。

連結産卵








以下、最初に現われた連結態から順に連続打水産卵の様子を追っていきます。



















連結態と干渉する縄張りの♂






産卵が終わり連結を解くと♀は上空高く舞上がって消えますが、上の♀は極短時間、単独産卵を続行しました。

♀   産卵


連結産卵








次に、連続打泥産卵する連結態を集めてみました。



















前泊を含め相当な時間をかけて訪れて30分足らずの撮影ですが、これだけ連結産卵が見られれば満足です。
翌日、下見をして保険を掛けていた大阪の溜池に行くと1♂の目撃のみ。遠征先の見極めは簡単ではありません。

正午を過ぎても、しばらく池を飛ぶ♂が見られました。

♂   飛翔


♂   静止



2015.10.29  兵庫県

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カトリヤンマ 2015<10月⑤>

2015-10-27 | カトリヤンマ

<10.22>続編

所変われば

例年カトリヤンマの産卵を撮影している千葉の谷津では、多数の♀が一斉に田圃に現われて一斉に姿を消します。
時期にもよりますが、所により行動パターンはかなり変わります。当地では様々な時間帯に広範囲で産卵しました。

まずは正午前、明るい湿地に♀が飛来、縄張りのリスアカネに追立てられしばらく飛回りました。

♀   飛翔


漸く着地、転々と移動しながら産卵して約2分間で姿を消しました。

♀   産卵










約10分後、おそらく同じ♀が再び現われましたが、枯れ葉に潜り込まれて撮れません。大概はこのパターン。





15時前、縄張り飛翔していた♂が消えると♀が飛来。しかし、産卵せず、飛回って姿を消してしまいます。
消えた方向の隣接する湿地を見に行くと産卵を休止した♀が枝に止まりました。

♀   静止


真下に産卵中の♀がいましたが、枯れ葉のなか。産卵ポイントのようですが、撮れそうにない場所でした。

♀   産卵


16時前になり、メインのポイントと推察したものの、まったく飛来していない暗い湿地を再度探索しました。
踏込むと産卵中の♀が驚いてすぐ上の枝に静止。やはりここに産卵に来ていました。再開が期待できそうです。

♀ 静止


待つこと5分、産卵を始めました。

♀   産卵












約2分間産卵して休止。一旦姿を消して3分後に再び産卵を始めました。ここでの産卵は結局1♀のみでした。
明るい湿地、暗い湿地それぞれでホバリングと産卵が撮れて満足。今季のカトリヤンマはこれにて終了です。

♀   静止


♀   産卵



2015.10.22 埼玉県

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カトリヤンマ 2015<10月④>

2015-10-27 | カトリヤンマ

<10.22>

シーズン最後のヤンマ

10月も下旬、微妙な時期ですが、シーズン最後のカトリヤンマの撮影に行きました。まだ活動しているはず。
秋晴れで最高気温23℃。山間近い産地は終盤ですが、当地は発生が後寄せでまだ綺麗な個体が目立ちました。

初めての場所で、正午前に干上がった明るい湿地に♀が現われて一安心。しばらくして探雌の♂も現われました。
12時半頃、メインの産卵ポイントと推察した暗い湿地に移動して、縄張り飛翔を目撃しました。

♂   飛翔




しばらくホバリングしながら飛回ると、地面から50cm程の枯れ枝に止まりました。
寝てしまったようで他の♂が突っかかってきても動かず、無視。それにしても蚊が異常に多く閉口します。

♂   静止




約45分の休止後、縄張り飛翔を再開しました。どんどん接近してきて約15分間のホバリング。

















♀が現われないので14時過ぎに明るい湿地に移動すると、探雌していた♂が一瞬休止してから飛立ちました。

♂   静止


30分程して再び現われ、ホバリングを交えて縄張り飛翔を始めます。日を浴びて輝く複眼が印象的でした。
約10分で姿を消しましたが、その5分後に♀が飛来しています。

♂   飛翔















2015.10.22 埼玉県

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ナツアカネ 2015<10月②>

2015-10-27 | トンボ科アカネ属

<10.18>

長い交尾飛翔

この日、多摩の谷戸の休耕田に産卵に来たのはアキアカネ、コノシメトンボ、マユタテアカネ、ヒメアカネです。
隣接する湿地の草叢にはナツアカネが交尾態で次々飛来、少数ながらリスアカネも見られアカネの聖地でした。

最後は、産卵場所を見定めて交尾態のまま長い時間ホバリングして飛び回るナツアカネです。

交尾態 飛翔














交尾態 静止




連結産卵











2015.10.18 東京都

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